5つのお題に挑戦したったー
お題生成器(診断メーカーとも言う)を利用している方を発見し、それに便乗
Nicolaさんにご提案するのは、「永久機関」、「流木」、「星屑逃げる」、「忘れ薬」、「秋の夜明けにうたう鳥 」の五つのお題です。 #5odai http://t.co/5DleGzm7km 幼稚園終わったらなんか、パロでやってみよかな
2014-01-10 01:43:09幼稚園の話はあのその、「ウィルとセシルとシキが保育士になってもったー!」でまとめてるので…よければ!(宣伝
そしてその幼稚園児系が落ち着いたので、お題消化に入りました。
@sousakuTL とりま、「永久機関」から。 RT Nicolaさんにご提案するのは、「永久機関」、「流木」、「星屑逃げる」、「忘れ薬」、「秋の夜明けにうたう鳥 」の五つのお題です。 #5odai http://t.co/5DleGzm7km
2014-01-11 11:22:55@sousakuTL 「永久機関」ちくたく、と目の前で動く針を眺めていた少年は、音に合わせて小さく首を動かす。ちくたく、ちくたく。青の瞳が不思議そうに揺れるふりこを追いかける。ちくたく、ちくたく。
2014-01-11 11:41:04@sousakuTL 単純な動きを見つめたままの少年に気づいたのは、少し離れた場所に立っていた青年だった。大きな古い振り子時計に目を奪われたようすの少年の真横で足をとめる。
2014-01-11 11:43:53@sousakuTL 「何を見てるんですか?」青年が声をかけると、少年がはっと横を見た。青年が隣に立ったことも気づかないほど、振り子時計をじっと見ていたらしい。
2014-01-11 12:12:34@sousakuTL 「何って…時計見てただけだよ」「それは分かるんですが、どうしてまた?」青年も振り子時計を見るが、特に変わったことはない。「普通の時計、ですよね」「うん」少年がこくり、と頷いてまた時計に目を向ける。「ずーっと動いてるのね、面白いよ」
2014-01-11 12:20:30@sousakuTL ぱちん、と少年が瞬きをすると、真っ青な瞳が金色に変わる。何でもかんでも見透かす瞳をもった少年は、その金色に振り子時計をうつす。ちくたく、ちくたく。「ねえ、あのね」少年が振り子時計を見つめながら、青年の裾をくい、と引っ張る。
2014-01-11 12:27:46@sousakuTL 「なんですか」青年は紺色の普通の瞳で針と振り子を追う。「これ、歯車いくつあるのかな」「さあ、いくつでしょうね」「この子、とっても古いけどね、お前とどっちが長生きかな」少年が振り子時計にぺたりと触れる。「私でしょうね」青年がふっと鼻で笑った。
2014-01-11 12:38:42@sousakuTL 「…じゃあね」少年が青年の方を見た。金と紺の瞳が交差する。「ここから、競争だね」「競争?」青年が怪訝そうに眉をひそめる。少年はそれとは反対に微笑する。
2014-01-11 12:47:00@sousakuTL 「…どちらが早く止まるか、ですか?」「そう」「変な競争ですね」少年がにっと笑った。「時計ね、まだまだ動く。ネジを巻けば」「じゃあ負けなくないので、ずっとずっと巻き続けないといけませんね」青年が腕を組んで苦笑する。
2014-01-11 13:03:37@sousakuTL 「…ずっとずっと、ネジ巻き続けてね」少年が笑う。青年は肩をすくめてから「壊さないよう、気をつけて巻かなくちゃいけないですね」と笑った。
2014-01-11 13:12:42@sousakuTL 一応、縛りとしてね…ニコセシ、インアス、LWのキャラで、と思ってたんだけど。名前出さずともニコセシ感でてたかなー
2014-01-11 13:15:47ニコセシの二人を使っての「永久機関」でした。
もっと長々と書いてお話練り込んだほうがよかったかなー…とちょっと後悔してます。
ニコがセシルの死を望んでるようにも見えるからちょっと怖いけど。
次は「流木」のお題に挑戦です~
@sousakuTL 次は【流木】ですかね。 RT Nicolaさんにご提案するのは、「永久機関」、「流木」、「星屑逃げる」、「忘れ薬」、「秋の夜明けにうたう鳥 」の五つのお題です。 #5odai http://t.co/5DleGzm7km
2014-01-11 15:39:35@sousakuTL 【流木】「何、これ」二つの声が揃った。金髪のそっくりの青年が拾い上げたのは、波に削られて塩を吹いて白くなった一本の木だった。それを見ていた黒髪の女が「流木。あんたたち、知らないの?」と左手で髪を抑えながら首を傾げた。
2014-01-11 15:42:34@sousakuTL 「リューボク?」「何それ。海藻?」ぶんぶんと流木を振った二人が「食えそうにないけど」と肩をすくめた。「海藻じゃないわ。木よ、木」女の声に二人が流木をまじまじと見て「木?海にも木が生えてんの?」とまた声を揃えた。女は苦笑しながら二人に近づいて流木に触れた。
2014-01-11 15:45:34@sousakuTL 「海に生える木は流石に聞いたことないわね」女が笑うと、二人は不思議そうな顔で首を傾げる。「じゃあ、何なんだよ、これ」「木じゃないのに、生えないってどういうことだよ」二人がまた流木を揺らす。
2014-01-11 15:47:56@sousakuTL 「流れてきたのよ、それ」女が海風に乱される髪を何度か左手で直しながら肩をすくめる。わかった様子のない二人を見てから、すっと海とは反対の陸地の遠くの方を指さす。「山とか森とかそういうところの木が、川に落ちて流れて、海までやってくるの」
2014-01-11 15:56:24@sousakuTL 「でもこんな木、見たことねえよ」「流れてくる間に、岩や石にぶつかって削られて、砂をかぶって滑らかになっていくのよ」女が説明をすると、二人はすべすべになった流木を撫でる。「長旅なわけね」「ここが終着でいいのかな」
2014-01-11 15:58:31@sousakuTL 二人が陸地から海へ視線を戻す。「なあ。この木、どこまで行くと思う?」女は水平線にぽつんと浮かぶ船の影を見ながら「どこまでも行くわ」と微笑した。「海って、隣の国にもつながってるのよ」
2014-01-11 16:07:24