都内在住の方は船着場の場所は確認しておきましょう

震災時でも避難等に利用が可能なポンツーン形式のものが整備されています。 【関連】 緊急船着場と緊急用河川敷道路 http://www.minami-nagareyama.org/antidisaster/edogawa-ports.htm 東京都建設局 河川の管理と活用 続きを読む
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たられば @tarareba722

東京都の地震津波対策に関して言えば、阪神大震災以来20年前から綿密に組み上げたソフト面(避難計画)およびハード面(免震、護岸工事、水門対策)があり、さらに今年度から1800億円の予算通してガンガンやってるので、新都知事はあんまりやることないと思う。

2014-01-15 09:36:11
たられば @tarareba722

全然報じられなかったけど、東日本大震災の時、東京湾にも約1.5mの津波が来たんですよね。江東区や江戸川区を中心とした海抜0m地帯はそれでそれなりな被害が出てもおかしくなかったけど、都が管理してる水門閉鎖システムが完璧に作動して河川への流入は防がれ、被害をほぼゼロに抑えたという。

2014-01-15 09:45:59
たられば @tarareba722

①今朝「東日本大震災では東京にも津波が来たけど対策済みだったので被害はなかった」という話、「詳しく」という要請があったので、以前都の防災職員に取材した内容を知るかぎり説明してみます。まずご承知のとおり、東京は海に面し川に囲まれた町です。海抜が低く高台も少なく、地形だけ見ると(続

2014-01-15 15:22:23
たられば @tarareba722

②テムズ川の流れるロンドン、セーヌ川のパリ、そして近年氾濫が話題となったチャオプラヤ川があるバンコクよりも、治水という面では対策が難しい都市構造です。そんな東京ですから、歴代都政では増水・高潮対策が大きなテーマになっていました。参考までに、もし都内の川の水位が3m上がったら(続

2014-01-15 15:22:50
たられば @tarareba722

③水に浸かる場所の地図を添付しておきます。荒川および隅田川流域はその支流も含めて甚大な被害が発生し、江東区、江戸川区、葛飾区、足立区の大部分が機能しなくなり、数百万人の都市生活が危機に瀕します。繰り返します。わずか3mで、です。(続 http://t.co/4WfizQBPpP

2014-01-15 15:23:28
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たられば @tarareba722

④こうした状況を踏まえ、都の治水事業の大半は長年「東京湾の水位が急激に上がっても、川を氾濫させないこと」、すなわち水門の強化に当てられました。護岸工事を兼ねたスーパー堤防の建設や港湾部の液状化対策も重要ですが、まずは津波が襲来しても、水門を機能させ逆流する水を食い止めろ、と。(続

2014-01-15 15:24:08
たられば @tarareba722

⑤積年の対策結果は、東日本大震災で発揮されました。あの日、満潮時2mの水位上昇がある東京湾に約1.5mの津波が襲来したのです。東京都内45カ所に設置された水門は、地震速報と同時に緊急システムが作動。津波警報が出る前にほぼ全ての水門は閉じられ、沿岸部に被害はほぼ出ませんでした。(続

2014-01-15 15:25:15
たられば @tarareba722

⑥ただ都内では一カ所、整備の関係で連絡と操作が人対人になっていた多摩川の支流だけが水門の作動が遅れ、津波が逆流した姿が観測されてましたが、被害者はなし。皮肉にも「水門作動せず」と、その一カ所のことだけが大きく報道されました、と都職員は苦笑混じりに語ってくれました。(続

2014-01-15 15:25:56
たられば @tarareba722

⑦印象深かった話を2点追加します。まず政治家やメディア、一般の方が陳情に来る際、多くの方が「東北ではこうだった」「バンコクではこうだった」「だからこのままでは危ない」という話をするそうです。しかし防災とは地形や人口分布、交通インフラや構造物と総合で検討される科学である、と。(続

2014-01-15 15:26:05
たられば @tarareba722

⑧リアス式海岸の三陸と東京は対策は違って当たり前だし、そのことは認識してほしいということ。もう一点は、意外と知られていない「防災船着場」の存在です。首都直下型地震があった場合、陸路が寸断されることは容易に想像できます。そうなると頼りになる可能性があるのが、河川を使う水路です(続

2014-01-15 15:26:11
たられば @tarareba722

⑨水に浮かせたポンツーン形式の船着場なため、震災時でも利用が可能であり、避難だけでなく怪我人の搬送、支援物資や資材の運搬などにも活躍するはずです。川に囲まれた地形を利点にすることができるのです。しかし現在、都が管理する15カ所、国と民間が管理する46カ所の都内防災船着場は(続

2014-01-15 15:26:43
たられば @tarareba722

⑩あまりに認知度が低い。都内在住の方は、せめてご自宅近くの船着場の場所は確認しておきましょう。区役所のサイト等で確認できるそうです(ここらへん本当にそう思うなら行政で一覧表を作ってほしい)。新都知事には、こうしたことを踏まえてさらなる防災対策に勤しんでいただきたいと思います。(了

2014-01-15 15:27:16

帰宅困難者を救え 東京の河川・船着き場活用を検討

2011/8/16
 東日本大震災で9万人を超す帰宅困難者が出た東京で、水上交通を見直そうという動きが出ている。東京都は東京湾や河川にある船着き場の開放を検討。津波のリスクがない場合には屋形船を避難所として活用する構想もある。

 羽田空港に7月16日、新たな船着き場がオープンした。新国際線ターミナルビルの近くにあったタンカー用桟橋を2億円かけて改修した。遊覧船の発着が主な目的だが、災害時には物資や病人の搬送の拠点として活用する方法を検討している。

 3月の震災のときは羽田空港に乗り入れる京浜急行電鉄と東京モノレールがストップ。周辺の道路が渋滞して車も動けなくなり、約1万6300人が空港で一夜を過ごした。

 都内各地で陸上交通が途絶えた大震災の後、「第2の輸送手段」として注目を集めているのが海や川を使ったルートだ。

 東京都内には、災害時に使える「防災船着き場」が61カ所ある。だが桟橋の多くは日常的に施錠されたままで、すぐには使えない。屋形船などの船主からは「普段から使っていない桟橋では、緊急時に安全な停船ができない」との声も出ている。

 14カ所の船着き場を管理する都河川部は、防災船着き場の運用ルールの見直しを始めた。まだ利用実績はないが、7月下旬に聖路加国際病院(中央区)近くの明石町防災船着場を民間に開放した。

 しかし、他の船着き場は、レジャー目的での利用防止や安全上の配慮から開放はしない。2カ所を管理する大田区は現在、平常時の開放はしていないが、都市基盤整備部は今後の検討課題だとしている。

■「屋形船で隣県移動も」

 都内の河川や東京湾の屋形船を活用しようという動きもある。品川区で屋形船「大江戸」を営む中沢哲郎さん(41)は3月11日に仕事仲間に声をかけ、帰宅困難者の受け入れを考えた。

 使っている桟橋はJR品川駅から歩いて15分ほど。周辺にはオフィスビルも多い。結局は東京湾にも津波警報が出されたために断念したが、「次の災害に向けて準備をしたい」との思いは強い。

 東京屋形船連合会は、1995年の阪神大震災で救援物資の輸送に船が活躍したことから、これまでも緊急時の屋形船の利用を検討してきた。一部の業者は、東京消防庁との間で災害時に消防署員や機材を運ぶ協定を結んでいる。

 都内にある屋形船は52業者の約170隻。収容人員は1万人を超える。畳敷きの船室は冷暖房完備。発電機、トイレ、調理場もあり、数日間なら避難生活を送ることができる。

 連合会の新倉健司理事は「我々は舟運のプロ。東京湾や河川を使えば、都内どころか隣県にも移動できる。帰宅困難者対策の役に立てるはずだ」と話す。(羽賀和紀、宮嶋加菜子)

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108160197.html