東京GIGOさんによる福島県第14回「県民健康管理調査」について
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福島県 第14回「県民健康管理調査」(26.2.7発表)について。 23年度+24年度と、25年度との間に、罹患率の差があるかについて考察。
2014-02-09 22:25:44検査結果まとめ。2次検査の確定率で補正し、10万人比にすると、42.1人@23年度、42.9人@24年度、20.3人@25年度。 23年度+24年度に比べて、25年度の罹患率は、半分程度。 http://t.co/yS4KLFig50
2014-02-09 22:26:32クロス集計表にして、χ2とFisherでp値を計算。χ2で約2.5%、Fisherで約2.2%。 http://t.co/110EKegEV0
2014-02-09 22:27:59p値というのは、ひらたく言えば、(ほんとうはどちらも同じ割合なんだけど、たまたま偶然、割合に差が出ました) という確率。それがχ2で約2.5%、Fisherで約2.2%ということ。χ2が手法としてよく知られているが、Fisherの方がより正確。
2014-02-09 22:28:34第13回、25.11.12発表資料。23年度分は11才以上。25年度分は11才。10才以下は、24年度分である。 http://t.co/xurh8wA44U
2014-02-09 22:30:27第13回と、第14回の資料を合わせ技で見ると、6~10才はこのようになる。 http://t.co/pQxBJhogCs
2014-02-09 22:32:276~10才を除いて、11才以上でカウントすると、このようにまとめられる。 ただし、2次検査の年代別の確定数が公表資料にないため、2次検査の確定数/対象者数は、全年齢の数字を用いて計算。 http://t.co/9qyxTl0Gs8
2014-02-09 22:33:1825年度分の悪性ないし悪性疑いを9人(11才以上at2011年3月時点)とした場合。 p値は、χ2で9.2%、Fisherで10.7%。 http://t.co/IY9PcxbTcr
2014-02-09 22:35:15ただし、11-15才と16-18才の割合を補正しておらず、 データ不足で年齢補正が完全とは言えないため、これも残念ながら参考値。
2014-02-09 22:35:2425年度分の悪性ないし悪性疑いを8人(11才以上@2011年3月時点)とした場合。 p値は、χ2で4.8%、Fisherで5.6%。 http://t.co/8UyFSiHO3K
2014-02-09 22:36:09同様に、11-15才と16-18才の割合を補正しておらず、 データ不足で年齢補正が完全とは言えないため、これも残念ながら参考値。
2014-02-09 22:36:24年齢補正が完全とは言えないものの、p値で5.6~10.7%(Fisher)というのは、偶然で切り捨てるには気になる値である。 より詳細なデータがあれば、正しい年齢補正が可能である。
2014-02-09 22:36:56今後、さらに検査が進捗して、罹患率の数字としては変わらなくても、 標本の大きさが大きくなれば、それにつれてp値は下がっていく。引き続き、データを注視していきたい。
2014-02-09 22:37:17福島県と福島県立医科大に要望したいのは、彼らが検査やデータを独占的に抱えるのであれば、 第三者が統計的な検証を充分可能なよう、公表データをさらに詳細化してもらいたい、ということ。
2014-02-09 22:37:46IFの話だが、今後、彼らの考察が、仮に間違っていたということが明らかになった場合であっても、 データの公表さえ充分であれば、考察の間違いについては、ある程度は免責されよう。 逆に、考察が間違っていて、データの公表も不十分となると、言い訳困難な窮地に陥るだろう。老婆心ながら。
2014-02-09 22:38:38本資料とデータ編に分けるというのも一案である。また、悪性ないし悪性疑いが数十例であれば、 ①年齢(2011.3月時点/2次検査時点)、②腫瘍寸法、③腫瘍の種類、④男女の別、⑤地域、⑥転移等の状況及び処置、 このくらいの情報は、個別の一覧表にしてもらいたいと思う。(以上)
2014-02-09 22:40:49(謝辞)χ2及びFisherの正確確率の計算は、群馬大学社会情報学部の青木繁伸教授のホームページに拠った。この場をお借りして御礼申し上げます。http://t.co/xLnXwajq0X
2014-02-09 22:48:29