cyborg001さんによる福島県第14回健康管理調査、男女比異常について

cyborg001さんによる福島県第14回健康管理調査、甲状腺ガン患者の男女比異常について
47
cyborg001 @cyborg0012

2月7日に第14回福島健康管理検査が発表されました。幾つか気になる点がありますので、この1週間をかけて、連投ツイートさせて頂きます。

2014-02-12 17:53:30
cyborg001 @cyborg0012

14回健康検査で74名の患者が報告されました。偽陽性率は5%以下なので、ほぼ同数の癌患者が福島で生まれている。以下図で結果の概要、および特徴を簡単にまとめました。 http://t.co/8Vm6Mzbmhf

2014-02-12 17:57:28
拡大
cyborg001 @cyborg0012

二次検査未了者を考慮した推定発生率は、平成23年度が10万人対42.1人、平成24年度10万人対42.9人、25年度が10万人対20.3人である。東京GIGO氏の推計を利用させて頂いた。 http://t.co/eXTwUknE2j

2014-02-12 18:02:11
拡大
cyborg001 @cyborg0012

第14回発表の福島をベラルーシと比較したのが以下図。癌の大きさ、性比、病理組織形態、発生率、福島とベラルーシはよく似ている。唯一年齢層のみ大きく異なる。福島の年齢層はベラルーシよりもかなり高い。この点は重要なので、後に別途議論します。 http://t.co/nuwmPwFDcY

2014-02-12 18:05:33
拡大
cyborg001 @cyborg0012

今日は、14回発表を受けて、福島の男女比異常を取り上げます。福島の男女比は現在1対1.67人。1075年以来日本の小児甲状腺癌性比は1対2.88人であり、福島では男子患者が多い。症例も74例となり、統計的にも有意差が明白になりつつある http://t.co/8uzXeSY5xE

2014-02-12 18:09:28
拡大
cyborg001 @cyborg0012

世界各国の小児甲状腺癌症例の男女比を調べ、平均年齢に応じて性比をプロットしたのが以下図。被曝群(ベラルーシ、ウクラナイなど)は通常群よりも男子の割合が高い傾向にある。福島の男女比1対1.67の「異常さ」もはっきりする。 http://t.co/fOJYfBKxDZ

2014-02-12 18:13:23
拡大
cyborg001 @cyborg0012

「被曝による小児甲状腺癌の男女比は1対1に近い」(通常より男子の割合が多い)ということはよく知られている。以下はロシアの医学者Rumyantsev A. G.のPDFからの抜粋。小児被曝により「甲状腺癌の男女差がなくなる」としている。 http://t.co/zLgr1taZfm

2014-02-12 18:16:58
拡大
cyborg001 @cyborg0012

ミンスク癌センタのデミチク教授によれば、小児甲状腺癌では「放射能は男女を差別しない」(irradiation doesn't discrimate between genders)。被曝群と通常群の間には顕著な男女比の違いが存在する。 http://t.co/3BmtenJRX5

2014-02-12 18:21:15
拡大
cyborg001 @cyborg0012

以下同じくデミチク教授グループによるベラルーシ被曝群の性比に関する論考。被曝症例では女子を優遇する(性ホルモン)などの因子が働かないため、男子比が通常よりも高くなるとしている。 http://t.co/C03JEj2IU3

2014-02-12 18:25:32
拡大
cyborg001 @cyborg0012

小児甲状腺癌では「性ホルモン等の通常因子は作用せず、放射能は男女に無差別に働く」、こうした生物学的作用によって、被曝による小児甲状腺癌では男子割合が高くなる。以下は東京GIGO氏が作成したイメージ図であり、非常に分かりやすい。 http://t.co/BrfX7HVqpm

2014-02-12 18:30:27
拡大
cyborg001 @cyborg0012

具体的症例を二つ挙げよう。ミンスク国立甲状腺癌センターでは、原発事故被曝群、医療被曝群、被曝なし群(散発群)の男女比データを公表している。以下図でまとめた(生データはDemidchik Y. E et al. 2012で入手可能)。 http://t.co/atWFHZiol2

2014-02-12 18:36:02
拡大
cyborg001 @cyborg0012

トロンコ教授らのウクライナ内分泌代謝研究所の症例(1986-97年)でも同様である。0-14才の男女比1対1.7人、0-18才で1対2.0であり、被曝した子の甲状腺癌の男子比相対優位が示されている。 http://t.co/PhvoLlcb5V

2014-02-12 18:42:11
拡大
cyborg001 @cyborg0012

福島ではスクリーニングで元からある癌を拾っている。男子の数が多くても異常じゃない、といった反論もあろう。しかし、これは疫学的に成立しない。トルコのリズ州で10万人の甲状腺スクリーニングが行われた。男女比は1対5でノーマルである。 http://t.co/uEQZOfcPmo

2014-02-12 18:52:14
拡大
cyborg001 @cyborg0012

韓国延世大学は2006~08年に7491人の男女の甲状腺スクリーニングを行った。発見された癌患者は46人で、男女比は1対5.57人であった(通常症例は1対4.92)。これらのスクリーニング例では、ノーマルな性比で癌が発見されている。 http://t.co/hoarJNClkh

2014-02-12 18:59:01
拡大
cyborg001 @cyborg0012

「スクリーニングで発見される癌は男子の割合が高い。福島は異常ではない」という見解は成立しない。以下図は、スクリーニング症例と通常症例の男女比をプロットしたもの。福島の性比はベラルーシと同じく「異常」と言えよう。 http://t.co/uYLT9ji8I7

2014-02-12 19:02:41
拡大
cyborg001 @cyborg0012

福島の患者は74人。「サンプル不足」による偶然が性比異常の原因であるという医科大の見解は、もはや成立しない。早急な対策が必要。なお、男子の小児甲状腺癌は女子よりも「悪質」である。以下は伊藤病院の小児の致死症。男子死亡率は16%である。 http://t.co/N8jFwYkreS

2014-02-12 19:07:26
拡大
cyborg001 @cyborg0012

男子は再発率も高い。隈病院の40年間のデータでは、女子の再発率が20%なのに対して、男子は71%。男子の患者は絶対数が少ない代わりに、予後がきわめて悪い。「男の子は女の子よりも甲状腺癌に弱い」というのは専門医の間では常識です。 http://t.co/3Yt9d7yWdZ

2014-02-12 19:10:42
拡大
cyborg001 @cyborg0012

福島医科大の鈴木真一教授も検討委員会議事録において、「男子の甲状腺癌は悪質」と認めている(以下図)。専門医として当然の認識を示しながら、彼はなぜ「問題ない、心配ない」を繰り返すのか?医師の職業倫理に立ち戻ってほしいと強く願います。 http://t.co/jMTn4CQslN

2014-02-12 19:14:32
拡大
cyborg001 @cyborg0012

性比異常一つとっても、福島の症例はチェルノブイリとよく似ており、被曝起因が疑われる。年齢層は福島が高いが、それも低年齢化の傾向を示しています(この点は別途議論)。福島と東日本の子どもにはベラルーシと同様年2回の検査を行うべきです。 http://t.co/TjK2ZmZ3fl

2014-02-12 19:20:47
拡大