以前に「戦艦の存在意義は対地砲撃、廃れたのは空母の方がコストが安かったから」という、全てが間違った認識のツイートが流れて来て頭を抱えた事があったんだけど、戦艦と海軍の歴史を流れで知ってないとこういう誤解を招くのかなぁ・・・
2014-03-01 00:33:06戦艦の存在意義はまさしく艦隊決戦であり、陸砲砲撃はその後のオマケ任務に過ぎない。その陸上砲撃にしても沿岸砲台と撃ち合ったら確実に負けるので、砲台の無い地域を撃てるだけ。戦艦が廃れた理由は単純に、航空機に対抗する術が無いから。
2014-03-01 00:39:48仮に戦艦が航空機を迎撃出来ても、海を越えて内陸奥深くの飛行場は戦艦では叩けない。戦艦の存在意義に止めを刺したマレー沖海戦は「洋上行動中の戦艦を撃沈した」ことに加えて、航空戦力が戦艦では全く対抗不可能な遠距離の拠点から飛来して来た事が重要。
2014-03-01 00:47:47沿岸砲台が相手なら、その狭い場所だけ避ければいい。でも陸上航空基地が相手の場合、これを避けようとしたら沿岸から数百kmは近寄れなくなる。すると戦艦は何も出来なくなるよね。正面から対抗出来るのは空母だけ。位置が知られている陸上基地に対し、存在を秘匿して接近できる空母は奇襲が出来る。
2014-03-01 01:02:09その奇襲こそが真珠湾だったわけだし、太平洋戦争ではいろんな場面で見る事が出来る。同じ火力の陸上砲台と戦艦が撃ち合ったら戦艦の必敗だけど、同じ機数の航空基地と空母がやりあったら空母が勝つ。但し陸上基地は空母より多くの機数を用意出来るし、長距離大型機で索敵すれば奇襲も受けない。
2014-03-01 01:06:50空母と陸上航空基地のどっちが強いか。これは同じ機数なら空母が強いけど、同じ費用で比べたら陸上航空基地が強い。日本海軍も昭和18年にはもう空母で米海軍に対抗するのは困難と考えて陸上攻撃機を中心に見据えてる。いや、開戦前から陸上攻撃機を重視していたよね。
2014-03-01 01:11:20@genbutamon 教えてもいいですが、少しは自分で考えてみては・・・有位な点は複数ありますが、最大の理由は命中させるべき範囲の問題です。
2014-03-01 01:54:14開戦前で考えてみても、艦隊決戦をするとして攻めて来る米海軍は空母の艦載機は連れて来れるけど陸上機は参加出来ない。対する日本側は陸上機を参加させる事が出来る。そりゃ陸上機を重視するよね。
2014-03-01 01:19:23空母が陸上基地より強い?ガ島の米軍航空部隊より遙かに保有機数が多かった第三艦隊が、空母の損失恐れてガ島の300浬圏内に近寄るのを禁止されたのはどうなるんだい。
2014-03-01 01:18:30日本海軍が艦隊よ陸女諭吉航空兵力重視になるのは戦前の話。これは二大洋艦隊法に艦艇兵力ではどうやっても対抗出来ないので、作戦方針の基本の大転換を図る必要があったから。
2014-03-01 01:20:57日本海軍がそもそも陸上基地航空兵力を重視するようになったのは、ロンドン条約で補助艦の保有量が削減されて漸減作戦の基本構想が崩壊したからと言うのが主要因。軍縮条約脱退はこれをある程度緩和したんだが、米の二大洋艦隊構想でとどめを刺したわけでございます。
2014-03-01 01:24:09昭和18年ぐらいまでは、アメリカも日本の基地航空戦力が強いところに空母を突っ込ませるような馬鹿な真似をしたくない、と言う頭がある。アメリカ側が「空母による強襲」に自信を付けたのは、ろ号作戦時に日本の基地航空隊を返り討ちにした、というのが大きいのよ。
2014-03-01 01:30:28アメリカが日本の基地航空隊の活動圏内に空母部隊を近づけたくない、というのは昭和17年2月20日のレキシントン機動部隊の戦訓がある。機動部隊がラバウルを攻撃圏内に入れる前に、日本の索敵機に発見されて陸上機に攻撃されているからね。
2014-03-01 01:34:41自分より弱い相手でも損害を恐れて冒険的な行動が出来ないというのはよくあること。(イタリア戦艦があまり動かなかったのは艦隊保全主義というか燃料事情というか…
2014-03-01 01:49:51決戦兵力である空母を、ある程度でも脅威となり得る航空兵力を持つ地上基地覆滅につぎ込んで失うのは愚の骨頂。そういう頭はどこの海軍にもあるのだよ、と。
2014-03-01 01:53:25@Fruskiy001 というより「相手が自分より弱くても損害を恐れて手を出し難い」というのは、単純な戦力比較とはまた別の話だと思います。陸上基地は直ぐ直せますが空母は貴重品ですし。主旨は「位置の割れてる陸上基地より秘匿できる空母の方が奇襲を仕掛けられる」なので。
2014-03-01 02:09:24陸上機の性能向上による艦隊への航空攻撃の脅威増大、というのは太平洋戦争開戦前から言われているのよ。戦前米海軍の空母艦載機に対する航続要求が大幅増されるのはそれが一大要因だからね。
2014-03-01 02:09:32@obiekt_JP 逆に空母艦隊側からは、「長距離索敵機の行動権無いで、常に位置が秘匿して先手を掛けることが出来るとは限らない・航続力が長い高速の陸上機から、ヒットエンドランによる奇襲を掛けられる」というのが一大脅威」と考えられていますよ、と。
2014-03-01 02:15:39日米の両海軍が、索敵用の飛行艇にあれだけの長大な航続力を持たせているのは、夜間を利用した機動部隊の接近・それによる空母機による奇襲を防ぐ意味があるんだよ。
2014-03-01 02:17:25