昨日は福島県郡山で農業関係の勉強会に参加。研究の進展具合に仰天。セシウムイオンの環境中の挙動一つをとっても、分からないことだらけだが、研究で追い詰めつつある。カリウム施肥だけでここまで影響を激減させたのは日本の農業の大勝利、福島の農業関係者の大功績として、長く語り継がれるべき事。
2014-03-05 18:25:10先日は、福島県の某市で除染の結果、発生する汚染土の仮置き場と、清掃センター(がれき処理・災害廃棄物処理)で発生する焼却灰の仮置き場(衛生センター・下水処理施設)を見学。それが誰もこないような場所にひっそりと存在しているのは、都会の真ん中でも夜中の工事が都市機能を支えているが如し。
2014-03-05 18:40:17いったい、都会の人々の何人が、福島県での必死の努力の結果、私たちの食の安全が支えられていることをご存じだろう。技術の究極はそれが見えなくなることだと私は思っているが、それを知らなくてよいとは、思わないのだがどうだろう。もっと広く報道もしていただきたい事実の一つが、お米の全袋検査。
2014-03-05 18:49:29お互い日本人なんだし、いつ何どき、大災害の被災者の立場になるか分からない。そんな国に生まれ育ち、だからこそ、ある意味で素敵な国になり、今も復興に努力しつつ数千年を過ごしてきたのではないか。今の日本は他人に無関係に生きていくことは出来るけれど、本当に無関係はあり得ないのではないか。
2014-03-05 19:00:41@y_mizuno 他人と無関係に生きるためには、(どこにあるのか知らないけど)自分以外に誰も足を踏み入れないことが保証されている山奥か、観光客や漂流者すら来ない無人島に住むしか無いな。
2014-03-05 19:04:03福島県のお米全袋検査に、リアルタイム測定器が県内全域で120台導入されていて、有名企業製など6種類が活躍中。検査は1台3人担当+補佐3人。関係する県職員は総計3000人。今まで2年間で1087万袋以上を検査、検出率は0.00026%、だがそれさえ市場に回らない。つまりゼロである。
2014-03-05 19:21:09食品検査。まだ機器開発の必要はあって、現状での課題の一つは、一般食品でも非破壊検査ができること。お米は非破壊検査が出来ているが、まだお米に特化した装置。こんな検査がされている。https://t.co/6P26C2P86m 徹底した検査は、安心と信頼の基礎。でもまだ開発は必要だ。
2014-03-05 19:35:14失礼しました。お米の全袋検査については、すでに報道関係者にも公開され、報道もされているようです。https://t.co/gFqCjWeQ9T ご存じの方々も多いかもしれません。
2014-03-05 19:46:52はい、お米とあんぽ柿だけだと聞きました。@kazooooya 昨年、あんぽ柿出荷時には、「世界初!」という検査機が披露されましたが、他の食品検査へはまだまだ使用されてないんでしょうかね? http://t.co/0omOPZGhcV http://t.co/Frlm6sjVVg
2014-03-05 19:50:11@kazooooya さん、一般食品のための非破壊検査装置の開発も進んでいることは事実のようですね。私はこちらで知りました。http://t.co/dkb1qsLWRK 私としても期待したいところです。
2014-03-05 19:57:01なるほど。石井先生、存じ上げております。ニーズが高いのは、水産物の業務用(~10秒程度)という声がありました。@pinwheel007 非破砕式の検査機量産へ 食品の放射性物質測定 福島の2社 従来価格の3分の1 http://t.co/rnBooOXfU9 @kazooooya
2014-03-05 20:27:21@y_mizuno これは災害がある度に繰り返される歯痒さなのでしょうね。駒田信二先生が魯迅の『理水』を引用し「洪水がおこると一時は大さわぎをするが、実際は被害者以外は安楽に暮らしており、何日かたつと、人々は災害のことも忘れ…天下は太平である」と当時の社会を風刺しておりますが。
2014-03-05 22:02:57被災地に行くことは、迷惑をかけるだけだと考えて(自分は何も出来ないし) 行かないという人が多いことは知っている。学生でもそういう人はいるし、心優しい人ほどその配慮で躊躇されるようだ。しかし例えば福島県飯舘村の菅野宗夫さんはまるで逆。現場を見ないで、何も分からないとおっしゃる。
2014-03-06 02:26:55菅野宗夫さんの場合は、飯舘村をもっと見に来てほしいとおっしゃる。ツアーを組んでもいいくらいだとも言われる。もちろん、同じ被災地でも状況は異なるし、考え方や感じ方は様々。放射能の場合は特にその違いが大きい。だがそれも現場に来て、測定しないと分からない。人と話をしないと分からない。
2014-03-06 11:26:44福島県相馬郡飯舘村の場合、農学・物理学を含む複数分野の専門家による様々な技術支援も行われていて、その一つは「ふくしま再生の会」。その福島側の代表が菅野宗夫さんということになっている。http://t.co/lGZ9Xkfwl7 菅野さんは特に積極的に、見に来てほしいとおっしゃる。
2014-03-06 11:33:06放射能問題をさかのぼっていくと、至るところで社会矛盾に突き当たる。飯舘村の問題は特にそうだ。でもそれは以前から、実は太古の昔から人間社会にあった問題がそのまま(姿形を変えて)繰り返されているのではないかと思える。見えていなかっただけ。気付く機会がなかっただけではないかとも思える。
2014-03-06 11:46:14阪神・淡路大震災で、随分色々な社会矛盾に気づかされたと思ったが、飯舘村の問題は、簡単には語れない。大熊・双葉(その境界に第1原発がある)の問題は、私はたぶん語る以前。私は何も知らない。それでも勇気を持ってそこへ行けたとすると、私は、ひとは何を思うのだろう。
2014-03-06 19:09:27福島県「ふくしま復興のあゆみ」、最新版、2014年2月14日、http://t.co/FoK76ckra5 先日の郡山市での農業に関する勉強会でも、これの一部が資料として(最初のイントロに)配布されていた。じっくり見ると、興味深いことにいろいろと気づく。
2014-03-06 19:15:41自然がかくも残酷なものであることは、自然が他方で美しいことの裏返しだ。社会が残酷なのか、人間が残酷なのか。根源的には、きっと自然が残酷なんだと思う。その代わり、自然は恵みももたらせてくれる。飯舘村の菅野さんは、自然との共生を盛んに強調しておられた。自然には勝てないとも言いながら。
2014-03-06 19:25:36飯舘村の菅野宗夫さんの言葉を聞きながら、もう哲学者になっておられると思った。菅野さんが例えば 絶対矛盾の自己同一 などと突然、おっしゃったとしても私は驚かないだろう。以前は(昨夏には)、医者を、行政を責める言葉を語っておられた。でも今はそれを乗り越えておられたことが印象的だった。
2014-03-06 19:33:51「絶対矛盾の自己同一」は西田幾多郎の言葉。『善の研究』も極めて物理学的で、物質の意味に関する考察が続き、善の研究に至る。菅野さんは飯舘村にいることで、この世界の矛盾に気づき、苦しめられ続け、それを京女の学生にも涙ながらに語ってくれた昨夏。その後、考え方を変えたと言っておられた。
2014-03-06 19:48:17西田幾多郎は哲学者、日本の独創的な哲学者と言われていて、戦前の京都帝国大学教授。その主著は『善の研究』http://t.co/WAaKtkuE35 『絶対矛盾的自己同一』http://t.co/Co9DG8zeef 様々な矛盾を真剣に考えることで、人は哲学者になるのかもしれない。
2014-03-06 20:02:44