【twitter小説】水中に沈む花#2【ファンタジー】

スキュラの住む観光都市を訪れた二人の観光客。彼らはこの街の名物を観光しに来ましたが、二人はそこでアクシデントに見舞われます。小説アカウント @decay_world で公開したファンタジー小説です。この話は#4まで続きます
0
減衰世界 @decay_world

 湖で行う漁の祭事のときは、こんなことは起こらないという。誰かがこの微生物をコントロールしているのだ。それが誰かまでは分からなかったが、恐らく人為的なものだろう。生贄を手に入れるため……そのために。 54

2013-10-29 17:10:39
減衰世界 @decay_world

「グレイソフィア神は何か知っているのでしょうか」  水中花を聖なるものとしているグレイソフィア神ならば何か知っているかもしれない。ただ、彼女はもう何年も干渉を受け付けていないという。 55

2013-10-29 17:13:29
減衰世界 @decay_world

 この神が滅ぶ時代濁積世において、信者からの干渉に応じてくれる神は少ない。一方的に祭事などで干渉を試みているのが現状であることが多い。しかし、遥か昔にはグレイソフィア神は干渉に応じていたという。3人はそれにかけることにした。 56

2013-10-29 17:16:14
減衰世界 @decay_world

 3人はグレイソフィアの神殿に侵入することにした。何らかの危機が彼女を襲っているのかもしれない。もし彼女が元凶だったら、その時は彼女と戦うまでだ。フィルとレッドは軽くそう言い飛ばす。 57

2013-10-29 17:19:49
減衰世界 @decay_world

 メギッサはそれを聞いて怖くなった。神と戦うだなんて! ただ、この二人の青年が何か引き起こしてくれる。良くも悪くも、この状況を打開してくれる。そんな予感を感じずにはいられなかった。 58

2013-10-29 17:22:58
減衰世界 @decay_world

 この二人の観光客からは、船を引きずり込む大渦のようなエネルギーを感じるのだ。 59

2013-10-29 17:27:13