《報道ステーションの小児甲状腺がん報道に対する環境省の反論》

環境省が、 2014年3月11日のテレビ朝日「報道ステーション」の福島県の小児甲状腺がんに関する特集に対して、 日付がない、おかしな反論を出しました。 反論に対する私なりの異論をまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

0「最近の甲状腺検査をめぐる報道について」環境省総合環境政策局環境保健部 http://t.co/Stn55B3SGR 平成26年3月11日(火)に放映されたTV朝日の番組「報道ステーション」において、福島県「県民健康管理調査」のうち甲状腺検査に関する報道への反論としての文書だ。

2014-03-20 18:14:29

最近の甲状腺検査をめぐる報道について
平成26年3月
環境省総合環境政策局環境保健部
http://bit.ly/1eoJaTt

(公的文書としてはありえない話だが、
年月だけで、日付がない。
今後の責任逃れに使わなければ良いのだが)

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

1 環境省の反論点 ① これまでに行った調査によると原発周辺地域の子ども達の甲状腺被ばく線量は総じて少ないこと  これは、2011年3月に行った1000人強の簡易計測と、2012年に行った被曝推計とに基づく主張となっている。@karitoshi2011

2014-03-20 18:17:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2 環境省の反論点①については、すでに異論が出ているが、環境省から、有力な再反論は提出されていない。 ①への異論その1 甲状腺被曝量を計測した人数が、実際の子どもの人数に比較して、著しく少ない。もっと多くの子どもに検査を、という住民の声を無視した。 @karitoshi2011

2014-03-20 18:21:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

3 環境省の反論点①についての異論その2 実施された甲状腺被曝線量の検査は、簡易検査であり、バックグラウンド線量が高い場所での計測も含まれると思われるため、正確な数値が提出できているとは思われない。 @karitoshi2011

2014-03-20 18:23:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

4 環境省の反論点①についての異論その3 環境省が根拠にしている2011年3月の甲状腺簡易計測の地域と、今回小児甲状腺癌が見つかった子どもの生活地域の相関に関して、環境章も福島県民健康管理調査も言及していない。被曝線量は、数m違えば大きく異なる。 @karitoshi2011

2014-03-20 18:27:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

5 環境省の反論点② 「環境省が平成24年度に実施した事故初期の甲状腺被ばく線量の推計に関する事業での評価では、甲状腺等価線量が50mSvを超える方はほぼいなかったとされています。」 @karitoshi2011

2014-03-20 18:30:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

6 環境省の反論点②に対する異論 環境省の推計は、非常に大雑把な点の観測に基づく、放射性ヨウ素の被曝のみを根拠にしているものだ。セシウム等の外部被曝、呼吸による内部被曝の影響などは、全く考慮に入れていない。 @karitoshi2011

2014-03-20 18:36:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

7 環境省の反論点②に対する異論その② 被曝推計は、本来可能な限り多数の核種に関して、可能な限り多くの地点で計測を行った上で実施するべきなのに、環境省も福島県庁も、「昭和の大合併」前の自治体辺り1箇所で、空間線量を地上1mで計測しただけでごまかした @karitoshi2011

2014-03-20 18:55:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

8 環境省の反論点②に関する異論その3 住民達から要望された土壌の汚染についても計測していないので、屋外でどれだけの放射線を浴び、どれだけの吸気被曝を受けたかが、わからない。路肩や田畑の土砂や埃はかなり汚染されていたはずだが、詳細はわからない。 @karitoshi2011

2014-03-20 19:10:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

9 環境省の反論点②に関する異論その4 しかも、「内部被曝がわからない」と言っている報道ステーションに対して、環境省と福島県民健康管理調査の推計は、根拠ある内部被曝の推計を提出できてはいない。特に、子どもが屋外運動で受ける呼吸被曝の評価がない。 @karitoshi2011

2014-03-20 19:29:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

10 環境省の反論点③ 「これらの結果は、別途調査された弘前大学床次眞司教授による推計と同様となっています。」 @karitoshi2011

2014-03-20 19:35:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

11 環境省の反論点③に対する異論その1 「報道ステーション」内では、その弘前大学の床次先生が、「初期被曝を調べ続けることを妨害された」と主張している。自分達で推計の精度の向上を妨害しておいて、しれっと「推計と同様」と「反論」する鉄面皮さに恐れ入る。@karitoshi2011

2014-03-20 19:38:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

12 環境省の反論点③に対する異論その2  放射性ヨウ素の被曝に関しては、ヨウ素131は半減期が短いので、初期被曝の調査が特に重要とされている。しかし、国も福島県も、そして医者達も科学者達も、子ども達に対する全員調査などを行わなかったのだ。 @karitoshi2011

2014-03-20 19:49:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

13 環境省の反論点④ 「がんが見つかった方の事故時の年齢は、放射線に対する感受性が高いとされる幼児期でなく、既知の知見と同様、10歳代に多く見られたこと、」 @karitoshi2011

2014-03-20 19:52:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

14 環境省の反論点④に対する異論1 原発事故発生後の、福島県内、特に中通りの子どもの生活を改めて確認する。乳児幼児は、極力外出を避けた。保育園は保育を再開しない園も多かった。保育園幼稚園共に、外遊びは全くなされなかった。当然、被曝も比較的少ない。 @karitoshi2011

2014-03-20 20:07:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

15 環境省の反論点④に対する異論2 原発事故発生後、福島県中通りでは、小学校低学年の子どもは、通学時にマスク着用がPTAから学校経由で呼びかけられた上に、屋外活動は短時間でも厳重に回避された。県と文部科学省は、屋外活動させたがったが、住民が拒否。@karitoshi2011

2014-03-20 20:10:56
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

16 環境省の反論点④に対する異論3 子どもたちの被曝が少ないとすれば、それは、文部科学省や福島県が「大丈夫だから屋外活動をしろ」と言ったことにPTAが反対し、それに応じて学校が屋外活動を再開しなかったからだ。環境省が手柄顔で主張できる事ではない。 @karitoshi2011

2014-03-20 20:20:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

17 環境省の反論点④に対する異論4 学年が上がるにつれて、学校が、保護者が防護しない態勢になっていたのが、2011年の福島県中通りだった。始まりは、選抜甲子園で福島県の高校のチームをマスコミがこぞって賞賛したことだったと私は感じている。 @karitoshi2011

2014-03-20 20:46:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

18 環境省の反論点④に対する異論5 まずは、2011年3月中に、福島市近辺の野球部をはじめとする屋外部活動の練習が再開された。参考基準は、山下俊一氏が唱えた「年100ミリシーベルトまでは健康影響なし」という説。保護者に同意書まで書かせて練習した。 @karitoshi2011

2014-03-20 20:49:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

19 環境省の反論点④に対する異論6 結果として、学年が上がるにつれて、放射性物質に対する防護は行われなくなっていった。高校生は、除染してもいないグラウンドで砂埃を上げながら、野球部、ソフトボール部、陸上競技部などが練習を始めた。@karitoshi2011

2014-03-20 20:52:18
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

20 環境省の反論点⑤に対する異論7 放射性物質に対する防護を怠った10代、それも後半の子どもの方が、10歳未満の子どもよりも健康への影響が大きくなるのは、論理的には当然だ。2011年5月には、授業中に窓を全開していた高校の教室もあった。 @karitoshi2011

2014-03-20 20:55:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

21(改) 環境省の反論点⑤に関する異論8 民間の尿に関する調査では、屋外部活動を再開して続けた子どもの方が、屋外活動を行わなかった子どもよりも体内セシウムの数値が高く、減少も少ない傾向が見られた、という報告もある。正確に測りたいなら、尿検査ができたはずだ。

2014-03-21 01:58:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

22 環境省の反論 http://t.co/Stn55B3SGR に対する異論をまとめる。 この反論に関しては、私がこれまで書いたような異論が提出され、環境省は有効な再反論ができていない。反論ができない理由は、被曝や汚染を精密に計測していないからだ・ @karitoshi2011

2014-03-20 21:01:01