金剛改ゼロさんがガツガツ喰う げに恐ろしき艦艇と石炭の話

バルチック艦隊も石炭の問題で詰んだわけだしなあ。高速戦艦への改造後の出力を全部石炭でまかなってたらと思うと・・・ てか矢矧ゲットおめでとうございます 必読記事 続きを読む
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天翔 @Tensyofleet

ところで、新造時の金剛型~扶桑型~伊勢型は、それぞれ主缶に混焼缶を搭載していた。通常は石炭のみで焚火するが、高出力の発揮が求 められる時に重油噴燃器(重油バーナー)を挿入して点火し、ブーストをかけるものである。

2014-03-21 21:33:20
天翔 @Tensyofleet

金剛に搭載され、大改装時に降ろされた36基のヤーロー式缶のうち1基が、呉の大和ミュージアムに現存する。石炭を投入する焚火口 は4つ、その上の3つの黒丸は各缶3基のバーナー挿入口であろう。焚火口の下の3つの長方形は、灰出し口と思われる。http://t.co/pw5cSpUvC3

2014-03-21 21:36:46
リンク t.co 大和ミュージアム - 建築設備技術遺産認定 巡洋戦艦「金剛」搭載のヤーロー式ボイラー|お知らせ・募集 大和ミュージアムで現在開催中のお知らせ・募集をご紹介します。
天翔 @Tensyofleet

さて、大正6年9月10日、金剛が豊後水道で戦闘運転を実施した記録を見ると、6時間平均で63,800軸馬力、平均速力25.4ktを発揮している。この時、燃料消費量は毎時あたり石炭41.5tと重油10tであった。アジ歴レファレンスコード:C08020987100 P57~

2014-03-21 21:39:10

国立公文書館  アジア歴史資料センター
https://www.jacar.go.jp/DAS/meta/MetaOutServlet?GRP_ID=G0000101&DB_ID=G0000101EXTERNAL&IS_STYLE=default&IS_TYPE=meta&XSLT_NAME=MetaTop.xsl
で、検索窓にC08020987100を入れてクリック。プラグインをインストールするとみられる・・・はずです

天翔 @Tensyofleet

単に41.5tと言うと唯の数字であるが、1基当たり毎時1.15t、毎分に直すと19kgの投炭量である。石炭は、重油と違ってバルブの開閉で燃料タンクから供給されるものではないし、ましてや自分で歩いてこない。炭庫から缶前までも運んでこなくてはならない。もちろん人力である。

2014-03-21 21:45:46
天翔 @Tensyofleet

それに加えて、石炭は燃えた後に灰が出る。いわゆる石炭殻で、灰というよりはむしろ砂利である。燃料炭は練炭であるが、灰分10%として、毎時120kg弱の赤熱する砂利を燃え盛る缶から掻き出し、海水をぶっかけて冷やしてからアースポンプにかけて艦外に排出する必要がある。

2014-03-21 21:49:22
天翔 @Tensyofleet

これらの作業を1缶当たり8名ほどの定員で、機関の高出力運転が続く限り行わなくてはならない。記録を手繰っていくと、金剛が20ktを発揮する際には、すでに缶部が通常の三直配置では追いつかず、二直の人員配置を要し、23ktでは他の機関部も二直となるようである。

2014-03-21 21:54:44
天翔 @Tensyofleet

投炭と聞いて思い浮かべる蒸気機関車の機関助士は、30分で600kgの投炭量が一つの目安とされていたそうだが、一乗務あたりの投炭量が2tを越えると2名乗務となったらしい。どちらが条件が厳しいかは一概に言えないが、重労働であろうことは理解できる。

2014-03-21 21:55:53
天翔 @Tensyofleet

この過酷な機関科の様子を、横須賀の海軍機関学校に嘱託教授として奉職した昭和の大文豪が、文章にして遺している。「軍艦金剛航海記」芥川龍之介 http://t.co/75LeYtL3TM 缶室に降りるエレベーターがあるんだなぁ、と思わぬ発見がある。

2014-03-21 22:01:03
かわづ @kawazup

親父様が言ってたな、機関士は退職するとすぐ死ぬって>RT

2014-03-21 21:57:27
かわづ @kawazup

親父様の話はまさに実感やったな… 国鉄一家は知り合いが多いからな

2014-03-21 22:06:23
透過光P @Tohkakoh_P

@kawazup 退職後6.7年でっていうと定年直後にって方も割と多かったんでしょうね。

2014-03-21 22:08:35
かわづ @kawazup

@Tohkakoh_P 昔、50代と言えば今の70過ぎに見えたとしみじみ言ってました 定年早かったので、還暦前にもうバタバタとという感じだったようで

2014-03-21 22:10:10
透過光P @Tohkakoh_P

@kawazup 栄養状態の問題とかもあるのでしょうが、55定年で平均値考えるとバタバタって言うのは頷けますよね。

2014-03-21 22:12:56
天翔 @Tensyofleet

@kawazup @pengomk2 かつて、職業としてこうした重労働に就いていた方の平均寿命は総じて短いのです。機関士に限らず、他の二次産業でもそうでした。

2014-03-21 22:02:50
天翔 @Tensyofleet

なお、金剛は新造公式試験で78,000軸馬力余で27.5kt余を発揮しており、この時の石炭消費量は毎時45tを上回ると思われる。一方で、石炭専焼での全力試験も行っており、66,000軸馬力程度が出せるようだ。重油ブースト分で12,000馬力の計算になる。

2014-03-21 22:13:06
天翔 @Tensyofleet

いずれにせよ、これら日本の主力艦は、高速力を長時間発揮する必要に迫られた際に不利になったことであろう。同時期に竣工した米英の戦艦はすでに専焼缶への切り替えを進めている。第一次世界大戦の地中海、ゲーベン追跡戦で起こったことが起こりえない理由もない。おわり

2014-03-21 22:18:39
かわづ @kawazup

しかし、石炭缶のシンダの話が出てたけど、のべつまくなしにせっせこ捨ててたのかしら 蒸機だと一定距離毎にシンダ落とすけど

2014-03-21 22:19:17
透過光P @Tohkakoh_P

@kawazup 軍艦用は灰分少ないの選んでる分マシではあったんでしょうけどね。戦時中の石炭規格見たら、定置型のボイラー用だったけど灰分の今日割合が4割だとか半分石w

2014-03-21 22:22:34
かわづ @kawazup

@Tohkakoh_P 国鉄でも通称「燃えん炭」がw

2014-03-21 22:23:14
透過光P @Tohkakoh_P

@kawazup 石炭なのか石くべてるのかわからんとか出てきますからね。給炭台で所定の割合に混ぜておくんだけどちゃんと混ざらずに当たり外れがw

2014-03-21 22:26:23
天翔 @Tensyofleet

@kawazup @Tohkakoh_P 船は固定火格子ですので、灰出しは手でやります。。。日露戦争以後の石炭燃料は徳山燃料廠製の練炭ですねー

2014-03-21 22:28:39
天翔 @Tensyofleet

商船も石炭焚きだった時代は当然ある訳で、そんな時代の船で缶を焚くお話。 http://t.co/KRUTGASMDR 大西洋航路の定期船はどんなんだったんだろうな。。。モレタニアとか焚きたくないなぁ

2014-03-21 22:32:24