【勇者警察ジェイデッカー】シナリオライター川崎ヒロユキ先生による勇者警察回顧録

川崎ヒロユキ／ワクチン☆ﾐ ３ ☆ﾐ回目接種完了 @kawasak54965532

【勇者警察回避録】話をもどして「心を持つロボ」。僕にとって心を持ったロボは東映実写版の『ジャイアントロボ』です。第一話で主人公の命令だけを聞くようになったロボが最終回では心を持ち、少年の命令にそむいて自らの意志で地球を守って死んでいく。そんな物語が大好きで大好きで……（つづく）

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【勇者警察回顧録】これらの様々なの思いに、『ダ・ガーン』から勇者シリーズに参加していた経験を踏まえ、個人的なふたつの再チャレンジを胸に秘めながら後に『ジェイデッカー』と呼ばれることとなる作品づくりにとりかかったのでした……というわけで、この続きは次回！

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【勇者警察回顧録】初期のころの『ジェイデッカー』企画案では、ブレイブポリスが向きあう特殊な犯罪の総称ありました。「アメダス」みたいな方式でひねりだした造語です。結局、この設定はボツったのですが言葉だけは出ています。年末に出現した「バラック星人」の「バラック」がそれです（つづく）

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【勇者警察回顧録】「バラック」の「バ」は「バイオテロ」の「バ」そして「ラ」は……すみません、なにぶん昔のことなのであとはキレイさっぱり忘れております（笑）たぶん最後の「ク」は「クライム」だと思うのですが……ちがうかなあ。英語が得意などなたか、考えてみませんか？（つづく）

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勇者警察回顧録】そんな設定面での試行錯誤と同時に、具体的なシナリオづくりにもとりかかります。めざしたのは最終回みたいな第一話。勇太とデッカードの交流で心を持つことの素晴らしさを描きつつ、デッカードの心が消去されるという展開で、人間とロボの心の違いをあらわそうと考えました（つづく）

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【勇者警察回顧録】第一話といえば冴島さんの「ならば奇跡が起きたのだ！」というセリフがありますが、あのシーンを書きながら、この「奇跡」という言葉でかたづけた出来事に一年かけて答えを出さなくちゃ、と思ったものです（つづく）

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【勇者警察回顧録】時は流れて第一話のダビングにおじゃまをしました。後半のアクション場面で映像と音楽がバッチリかみ合ってて大興奮。バカな私は監督に「偶然ですか？」とか聞いちゃって。「あわせたんですよ」（そりゃあそうだ）と答える高松さんの笑顔を今でもよく覚えています（つづく）

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【勇者警察回顧録】こうして第一話が完成したわけですが、シリーズ構成にはもうひとつ大きな仕事があります。それは各話を担当するライターさんを誰にするのかという悩ましい仕事なのですが……この続きは次回！

岡島　義治（HN:cosmos） @cosmos0924

@kawasak54965532 確かに「僕将来警察官になるよ！」って普通は最終回のセリフですね。

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@cosmos0924 そんな勇太をホントに警察官にしちゃう総監。キャラの独自性によってムチャな展開を可能にさせて物語を牽引させるという技法は、各話ライターで参加していた『ＹＡＷＡＲＡ！』の猪熊滋悟郎からヒントを得ています。

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【勇者警察回顧録】『ジェイデッカー』の各話ライターについて。まず最初にお声がけをしたのは會川昇さん。前年『疾風！アイアンリーガー』で大活躍していた會川さんは、作家として強烈な個性を放ち、アニメだけでなく実写作品や特撮作品、さらには小説をも手かげてきたというスゴイ人です（つづく）

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【勇者警察回顧録】そんな會川さんが勇者シリーズを書いたらどなるだろう……ワクワクした思いを胸に、初期の企画書に目を通してもらいました。その結果『影の刑事』ならぬ『影のシリーズ構成』といってもいいくらい作品に深く関わっていただき、シリーズ全体に厚みがくわわりました（つづく）

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【シャドウ丸回顧録】ちなみにアフレコ現場でシャドウ丸のセリフ「あるときは～（略）～さて私は誰でしょう」を最初に聞いたとき、思わず「かっこいい」と私がつぶやいたら、音響監督の千葉さんがくるりとふり向いて「……でしょう」と得意顔で答えてくれたことを覚えています（つづく）

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【勇者警察回顧録】さて、會川さんの参加が決定したことによってライター布陣はおのずと決まりました。おさえに同世代で手堅い作風の金巻兼一さん。自分より若いメンツとして、誠実な姿勢で物語をつくる山田靖智クンと、ギャグ担当のあみやまさはるクンといったメンバーです（つづく）

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【勇者警察回顧録】イレギュラーだったのは高山克彦。専門学校時代の同期でＳＦ考証を任せていた彼にも『マシンの魂』でシナリオに挑戦してもらいました。こののち一本立ちして今では高山カツヒコとして多くの作品を手がけています（つづく）

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【勇者警察回顧録】各話ライターの皆さんには勇者たちのパートナーのキャラづくりをお願いしました。會川さんは尾上せいあを、金巻さんには子どもたちを、あみやクンには君塚綾子……だから全員が走るＯＰのカットは、ある意味ライターチーム全体の仕事だったともいえます（つづく）

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【勇者警察回顧録】そんな個性豊かなライターチームがつむぎだし、高松監督によって生み出された物語の数々を、これからは各話ごとに語っていこうと思います。次回は自分の脚本なので第２話と第３話をまとめてやっちゃいますので……どうぞお楽しみに！

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【勇者警察回顧録】思い入れたっぷりに書いた『ジェイデッカー』の第一話。続く第二話と第三話では、このシリーズの“広さ”をテレビの前の皆様や各エピソードを担当するライターさんたちに知ってもらうという狙いがありました（つづく）

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【勇者警察回顧録】てなワケで、第２話ではアカラサマなパロディキャラ＋架空の軍事国家、第３話では犯人のいない事件＋宇宙生命という、そんな設定のコラボがおこなわれた次第です（つづく）

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【勇者警察回顧録】第二話では心があるが故にすんなり合体できないお話。この「○○のせいで合体できない」「合体すると○○してしまう」という作劇障害はシリーズのフォーマットとして、くり返し描かれることになります（つづく）

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【黄金勇者回顧録】ちなみにこの合体障害そのものをネタにしたのが次シリーズの『黄金勇者ゴルドラン』。シルバーナイツが初めて合体するおハナシは自分でも大好きです。「野望のために人生は捨てぬ！」（つづく）