文學コトハジメ(××賞受賞編)

私が妄想した文壇パロです。妄想を羅列しました、具現化を全裸で待機です。
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西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

佐藤春夫は国家の文士で何ちゃら賞の選考委員も兼ねている系文士。谷崎とは悪友で昔、女関係で色々あった。芥川とも友人。 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:24:18
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

何ちゃら賞に選ばれると富と名声が約束されたりする。何ちゃら賞は新人に限らず優れた作品に授与される系の賞。で、何ちゃら賞の選考の結果、今年の賞は谷崎になる。佐藤は全く解せない。 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:27:12
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

ってか、谷崎を何ちゃら賞に選んだのは谷崎を国家の文士として手中に収めたかったから。何ちゃら賞は国家が欲しいと思った文士に与える賞でもある。何ちゃら賞の選考委員長は川端です。川端も何ちゃら賞の受賞者。 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:31:44
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

何ちゃら賞を受賞した知らせを谷崎に伝えるのんを佐藤がするのね、渋々やけども。で、谷崎の自宅を訪問して世間話の後に伝えるのね。「実は、君に好い知らせがあるんだ」「へぇ、好い知らせね」「谷崎君の●●が今年の××賞に選ばれたんだよ!」「……へぇ」 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:36:19
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「へぇ、己(お)れが受賞ね、で……?」「……で、でって、何?」「何が言いたい、選考委員」って、谷崎が半笑いしながら訊くの。で、佐藤が少し怯むのね。「己れを国家の文士として招き入れてぇってか?」「……勿論だ」「選考委員が己れを選んだ理由は作品の芸術性じゃねぇだろ」 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:41:36
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「己れはな、んな賞は頼まれたって貰わねぇよ。帰れ」って、谷崎は言い放つの。で、佐藤は焦るのよ、説得を試みるのよね。でもさ、谷崎は動かない。で、「芸術性を追求しねぇ、利己的な賞に意味があると思うのかよ、お前、……馬っ鹿じゃねぇの?」 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:45:46
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、谷崎に対して色々と溜まっとった佐藤がキレるのよ、「君は、君は昔っから自分だけ、谷崎潤一郎だけが全てだ、人の都合とか苦労とか何っにも考えない!!」「悪いか、己れにとっては己れだけが全てだ」「その!自己中心的な考えが僕は昔から大っ嫌いなんだよ!」 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:49:45
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「へぇ、己れはお前のそうやって自分の本心を隠しやがるの大嫌いだ。言いたいことも言えないで何が文士だ、佐藤」「僕は、僕は谷崎とは違うんだよ!」佐藤だって、谷崎に賞を与えるんに懐疑的だったし、選考理由も変だとは思ってんやけど、言えない。で、谷崎にそれを言われる。 #文學コトハジメ

2014-04-08 22:54:09
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、佐藤はスーツのポケットにあった万年筆を取るの。「力でねじ伏せるってか?」「お前の受賞は決定事項だ、何が何でも受け取らせる」「ははっ、やれるもんならやってみな」って、谷崎は笑って往来へと向かうの。で、玄関で振り向いて「ま、無理だろうけどな」って言う。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:01:26
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、往来で谷崎と佐藤はバトるのよ。佐藤が攻撃しまくるんやけど、谷崎に受け流される。(佐藤の作品が手元にないので佐藤の攻撃名?が打てぬ……OTL)で、佐藤が疲弊し始めた頃に谷崎が攻撃を始める。谷崎の攻撃は美しく煌びやか。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:06:12
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

(谷崎の作品もあるにはありますが省略します……OTL)で、谷崎の攻撃に佐藤は圧倒される。佐藤、谷崎を攻撃するのに少し躊躇いがあって、切り返せない。で、佐藤の作品は打ち破られるの。疲弊した佐藤に谷崎は「お前、本気で己れを攻撃しなかったろ」「……僕はお前とは違う」 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:17:09
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「……甘ちゃんだな」って笑う。そしたらだね、佐藤の向うから「谷崎さんも甘ちゃんですよ」って声がする。で、谷崎と佐藤が振り向いたら芥川がだね!立っとるねん!佐藤と芥川(太宰と色々あった後ね)は同僚で芥川も国家の文士。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:21:44
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

芥川に驚く佐藤。谷崎は無表情ね。芥川が 続けるの「だって、相手に止めを刺さないんですから」って笑う。「でもね、僕は違いますから、谷崎さん」「お前も佐藤と同じかよ、面倒臭ぇな」「ま、少しの時間で済みますから」って、芥川は万年筆を構えるのね。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:27:06
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、芥川が攻撃するの。「どこを見ても烈々とした火焔の色で、その中をまるで卍のように、墨を飛ばした黒煙と金粉を煽った火の粉とが、舞い狂っているのでございます。」って筆記すると、辺りは黒い煙と火の粉に包まれるのね、で、谷崎は真顔になる。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:32:35
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

谷崎も筆記する。「人魚の肌に触れている貴公子の襟首は、さながら氷をあてられたような寒さを覚えて、見る見るうちに其処が凍えて痺れて行くのです。」そしたらば、巨大な人魚が現れて芥川を取り囲むのね、ほんで、芥川の襟首に触れようとするの。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:38:33
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、芥川は笑って「炎熱地獄の猛火にもまがう火の手を、眼のあたりに眺めました。」って口述する。そしたらば、芥川と取り囲んだ人魚を更に炎が取り囲むの。で、谷崎は焦るのね。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:44:49
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で、谷崎は筆記する。「私の皮膚は絶ゆる隙間もなく、忌まわしい寒気に戦いています。」すると、人魚は再び芥川に触れようとするの。そしたら、芥川は「私は鉄の鎖に縛られたものを見たことがございます。」って筆記する。そしたら、人魚を取り囲んでいた炎が鉄の鎖に変化する。 #文學コトハジメ

2014-04-08 23:54:26
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

鉄の鎖は人魚を縛り、破壊する。で、人魚が破壊されて冷風が吹いて、芥川の髪が揺れる。谷崎も佐藤も唖然とする。佐藤が「嘘だろ、谷崎の作品を簡単に……」って呟くのね。で、芥川が谷崎に向かって続ける。 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:02:42
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

(ツイがあまりにも長いので省略)何やかんやで、芥川は谷崎を圧倒するのね、で、谷崎は芥川にされるがままの状態になってしまって倒れるの。で、佐藤が芥川に「も、もう止めろ!芥川!それ以上やったら……」「やったら、何?国家の文士に逆らう者は国家の敵じゃぁないか」 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:10:34
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、芥川が屈んで谷崎に言う「谷崎さん、××賞の受賞、僕も嬉しいです。」「……要らねぇよ」「強情ですね、なら、賞を受け取らせたくさせてあげますね」って言って、芥川は谷崎の眼を見るの、谷崎は悪寒がして、何か芥川の目に危険を感じるのね。 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:17:49
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

芥川は口述するの、「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ……」まで言ったら、谷崎が大声で芥川の声を遮ってだね、「お師匠さま!私は!私はめしいになりました!もう一生涯お顔を見ることはござりませぬ!!」って叫ぶの。叫んだら、谷崎の目に針が刺さって濁るのね。 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:24:56
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、谷崎は少し呻いてから盲目となるのね、で、「もう、己れの目はお前を映さない、ざまぁみやがれ」って言うの。で、芥川は少し谷崎を見てから黙って立つの。で、佐藤が慌てて谷崎んとこへ走るのね。「谷崎……!あ、芥川!お前!ここまでやる必要があったのか!」 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:30:40
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

で、佐藤が芥川の胸ぐらを掴んで怒鳴るんやけど、芥川が佐藤の手を掴んで、佐藤を睨むのね。「お前は、もう、要らない。」で、佐藤の目を見て唱えるの。「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎてゆきます」で、更に続ける。 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:37:19
西 ≫∽∽(〇 ` ω ´ )@アジアにハマる @daily_nishi

「ただ、黒洞洞たる夜があるばかりである。」で、佐藤の瞳がゆらゆら揺れて、で、佐藤は倒れるのね。ほんで、芥川は踵を返して帰るの。芥川が去った後に谷崎が佐藤の様子が変だと感じてだね、手探りで佐藤の体を探して揺さぶるのね。……以上。 #文學コトハジメ

2014-04-09 00:40:42