ドラゴン長門シリーズ【その2・ビスマルク編Ⅰ】

BLITZ @Silver_Naught

提督「長門の翼は縮小しねぇからなぁ…」 Bis「へぇ…あの蜥蜴は出来ないの？」 提督「蜥蜴って…まぁ、出来てるところを見たことねぇ。ずっとデカイままだ」 Bis「ふぅん…」 提督「…顔がニヤついてるぞ」 Bis「失礼ね、ニヤついてなんかいないわ」ﾆｺﾆｺ #ドラゴン長門

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〜鎮守府外〜 Bis（そういえばこの前、地面の中から女の人が出てきたわね…あれはなんだったのかしら…？まさかこの私を一撃で倒すとは…） 大和「あら？この間の人？」ボコッ Bis「きゃあ！？びっびっくりした…！」 大和「足元から失礼します♪」ズルリ #ドラゴン長門

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Bis「というかあなた…裸だし芋虫みたいな体はデカイし地面から出てきたし」 大和「言いたいことは沢山あると思うけど、まずは落ち着いて？」 Bis「せ、せめて服くらい着なさいよ」 大和「いえ、私から出る粘液が衣服を溶かすみたいで♪」 Bis「なんで嬉しそうなのよ…」 #ドラゴン長門

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Bis「第一そんな服だけ溶かす器用な粘液があるわk」 大和「えいっ」ﾍﾟﾀｯ Bis「ちょっとなに(ｼﾞｭﾜｱ)きゃああああ服が溶けたぁぁぁぁぁ！？」 大和「ね？」 Bis「ね？じゃないわよ！！なに人の衣服溶かしてるのよ！！今私の服これしかないのよ！？」 #ドラゴン長門

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大和「え？無いんですか？」 Bis「無いわよ！！これ一着だけよ！！」 大和「それはかわいそうに…」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀﾍﾟﾀ Bis「あなた謝る気ゼロでしょ！！わああ溶けてく服が溶けてくー！！」 #ドラゴン長門

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Bis「このっ離れなさいよ！」ﾄﾞﾝｯ 大和「あ、触れたら…」 Bis「きゃあああ手袋まで溶けたぁぁぁぁ！！」 大和「大丈夫ですか？」ｷﾞｭｳｯ Bis「ちょっと抱き締めないでよ！！あああああ服が下着がぁぁぁぁ！！」 #ドラゴン長門

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提督「おーいうるさいぞ、外で何を」 Bis「こっち来ないでよ！！」ﾊﾞｷｨ 提督「ぐご！？な、なぜ！？ってお前なんで真っ裸」 Bis「言うなバカぁぁぁ！！」 提督「ぐほぉ！？」 大和「あ、提督も♪」ﾍﾞﾀﾍﾞﾀﾍﾞﾀﾍﾞﾀ 提督「うおおお服がぁぁぁぁ！！？」 #ドラゴン長門

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長門「なぁ、提督を見なかったか？どうも姿が見えんのだが…」 霧島「提督？さぁ…そういえば見ないわね…」 天龍「まったく…いくら今日が休日とは言え鎮守府の主が一言も無く出歩くかぁ？」 夕立「あれ？ビスマルクさんも居ないっぽい？」 長門「……嫌な予感がするぞ…！？」 #ドラゴン長門

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陸奥「なに？どうしたの？」 長門「陸奥！提督とビスマルクが居ないのだ！これはまさか…！」 陸奥「ビスマルク？彼女なら私に服を貸して欲しいって言ってたわよ」 長門「服を…ということは外出する気…ヤツはいま持っている服がないと言っていたし…まさか…2人で…！」 #ドラゴン長門

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〜町〜 Bis「…なんであなたが私の買い物に着いてくるのよ…」 提督「なんでって、俺も服を溶かされたからな」 Bis「あなたのは軍服でしょう！？軍の特注品じゃない！」 提督「この町にもいるんだよ、軍服作ってくれる所。軍経由で頼むより直接頼んだ方が安いし早い」 #ドラゴン長門

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提督「それに艦娘と言えど艤装を外したら普通の女の子だしな。いざとなったら俺が守ってやる」 Bis「いらないわよ、そんなの。私の実力知らないわけじゃないでしょ？」 提督「まぁそう言うなって、せっかくなんだから同行させてくれよ」 Bis「ふん…勝手にしなさいよ」 #ドラゴン長門

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提督「じゃあ、そうさせてもらうか(本当はコイツと話をするためだけどな。まだ馴染めてないみたいだし…コミュニケーションとるには絶好の機会だ)」 Bis「いい？変なことしたら提督であってもぶちのめすからね」 提督「はいはい、覚えときますよ」 Bis「ふんっ…」 #ドラゴン長門

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提督「まずは俺の軍服からでいいか？早めに注文したい」 Bis「別にそれ私が付き合う必要ないわよね？それなら私は私で買い物するわ」 提督「冷たいこと言うなって、旅は道連れっていうだろ？」 Bis「知らないわよ、日本の諺なんて」 提督「じゃ、これから覚えて行こうな？」 #ドラゴン長門

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Bis「嫌よ、使うことなんて無いんだから」 提督「覚えて損はないって話だ。な？お前の洋服代俺が払ってやるから！」 Bis「別に自分の服を買うお金くらいあるわよ」 提督「でも使わないならそれに越したことはないだろ？」 Bis「…あーもう…分かったわよ、いいわよ…」 #ドラゴン長門

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提督「よし、それじゃあこっちに来てくれ」 Bis「…」 提督（よし、なんとか上手く行った…嫌そうな顔してるが） Bis「で？どこなのよ」 提督「ここからすぐ近くだ。この道を真っ直ぐ進んで左側」 Bis「ああそう。さっさと行くわよ」 提督「お、おい置いてくなって！」 #ドラゴン長門

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Bis「ここね」 提督「だから早いって！待てって！」 Bis「…ボっロい和風な建物ね…」 提督「だがしっかりした仕事をしてくれる所でな…腕は折り紙つきだよ」 Bis「ふぅん」 提督「…興味無いって顔だな…」 Bis「興味ないもの」 提督「きっぱり言うな…」 #ドラゴン長門

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提督「…まぁ、今日は注文だけだからすぐ終わるさ」 Bis「早くしなさいよ」 提督「はいはい…ごめんくださーい」 ガララッ 職人「んむ？ああ、君かね」 提督「どうもご無沙汰してます」 職人「ここに来たということは、軍服の新調かい？…おや？そこのお嬢さんは？」 #ドラゴン長門

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提督「こっちは最近配属されたうちの艦娘です」 職人「金髪の別嬪さんだねぇ…」 Bis「べ、べっぴん？」 職人「名前はなんていうんだい？」 Bis「え？あ、わ、私の名はビスマルク！ビスマルク級戦艦のネームシップ、ビスマルクよ！」 職人「ほぉ〜、良い名だねぇ」 #ドラゴン長門

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Bis「この人は話が分かる人ね」ｷﾗｷﾗ 提督（嬉しそうだなー、口角上がってるわー…） 職人「さて、お話したい所だが仕事はせねばな…婆さーん、婆さんやー」 ？？「はいな、呼んだかい？」 職人「ちょいとこの兄ちゃんの採寸してくるから、お客さんにお持て成し頼むよ」 #ドラゴン長門

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？？「はいはい、今お茶を持って行きますからね」 提督「あ、いえ、お構いなく」 職人「じゃあ、この兄ちゃん借りて行くよ」 Bis「どうぞ。そのまま帰ってこなくてもいいわよ」 提督「お前酷いこと言うな…まぁいい。ちょっとここで待っててくれ」 Bis「ふん…」 #ドラゴン長門

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Bis（…このまま買い物に行っちゃおうかしら…） ？？「はい、お待ちどうさま」 Bis「あら…頂くわ(…タイミングを逃したわね…)」 ？？「珍しいねぇ、アキトくんが女の子連れて来るなんて」 Bis「？ アキト？」 ？？「あの子の名前さね」 Bis「提督の？」 #ドラゴン長門

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？？「そうさ。明永暁人(ｱｹﾅｶﾞ ｱｷﾄ)っていうんだ。知らなかったかい？」 Bis「…私は最近赴任してきたばかりだから…」 ？？「そうかい？これから長い付き合いになるんだろう？覚えといて損はないよ」 Bis「…使わないわよ、提督の名前なんて」 #ドラゴン長門

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？？「そこまで嫌とはねぇ…なにかあったのかい？」 Bis「別に、なんでも無いわ」 ？？「…」 Bis「…なによ」 ？？「…人が信じられないかい？」 Bis「！」 ？？「顔色が変わったね…図星かい？」 Bis「…別に、あなたには関係無いわ」 #ドラゴン長門

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？？「関係無い、ねぇ…そうやって他人を突き放して自分を孤独にしていくのかい？」 Bis「うるさいわねぇ…実際なんの関係もないでしょ？あなたと私は今会ったばかりの初対面、赤の他人なのよ？」 ？？「今こうやって話せてるじゃないか、赤の他人なんて関係とうに越えているよ」 #ドラゴン長門

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Bis「そんなの屁理屈だわ。私にとっては赤の他人よ」 ？？「人と関係を築くことに時間なんて関係ないよ。今こうやって会話出来ているんだ…もう赤の他人なんかじゃないさ」 Bis「口の減らないお婆さんね…」 ？？「おや？まだまだやれるよ？」 #ドラゴン長門