更新 2014年10月16日作成 2014年6月18日

twnovelまとめ

@midori_tya が #twnovel に投稿したもののや、その他のタグにてツイートした小話のログ。 #この絵に文章をつけるとしたらは、そのタグのついたイラストをお借りしています。1ツイート完結のものと連載作品の小話とがごっちゃになっています。　↑新　↓古

ログ一次創作 twnovel オリジナル

前へ 1 ・・ 13 14

「嫌い。大っ嫌い」少女は吐き捨てる。目に涙をためながら。「理解してもらおうとは思わない」僕はそう言うと少女から視線を外した。まるで逃げるように。「分からず屋！」少女の叫びに僕は苦笑する。分からず屋なのはどちらだろうか。誰もが幸福になれる世界など、どこにもない。 #twnovel

2013-06-13 21:12:42

「ここから出してあげる！」年よりも幼く見える赤毛の青年は言った。「君は外の世界を知るべきだ」伸ばされた手を、しかし少女は拒んだ。「……怖い」「僕が守ってあげるよ」少女の手を取って、青年は恭しく口づけを落とした。少女の頬が朱に染まる。青年を信じてみたい、と思った。 #twnovel

2013-06-13 21:03:13

赤々とした夕日を眺めながら、過去を思い出す。あれは幼少の頃、よく近所の子と公園で遊んでいた。ある日、夕方になって帰ろうとしたら、怖い野良犬と遭遇した。怯える私をかばってくれたのは、幼なじみ。「ありがとね」私は隣を歩く少年に言う。いつも守ってくれて、ありがとう。 #twnovel

2013-06-13 20:56:01

「ねえねえ、今日は恋人の日らしいよ」脈絡なくそんなことを言い出したのは、幼なじみの美羽だった。「私と亮くんのための日だね！」「俺とお前がいつ恋人になった？」「今日だよ。どうせなら特別な日を記念日にしたいもんね」自信満々に笑う美羽から、俺は目をそらすしかなかった。 #twnovel

2013-06-12 20:12:41

十二歳年上の幼なじみは、実は魔王さまだった、らしい。いつかは魔界に帰ってしまうと聞いて、私は思わずこう言った。「魔王妃にしてよ、私のこと。そしたら黙っててあげる」脅すなんて外道だってわかってた。でも、十年以上あたためてきた恋を、今さらあきらめたりはできなかった。 #twnovel

2013-06-08 16:34:21

「大丈夫」と君は笑う。「どうして？」と僕は問う。君は笑ったまま、もう一度言った。「大丈夫」僕は泣きたくなった。どうして君が笑っていられるのか、分からなくて。君の手が、僕の頭をなでる。優しいぬくもり。君の言う『大丈夫』の意味を、ほんの１ミリだけ理解できた気がした。 #twnovel

2011-03-29 22:48:08

『恋ってどんなもの？』幼く無邪気な問いに、昔の僕は随分と困ったものだけど。今の君なら、分かるよね。「ねえ、美晴。聞かせてよ」毎日のように告げられた、親愛ではなくて。僕にだけの『好き』をちょうだい。「本当に好き……かも」とりあえずは、及第点。 #twnovel

2011-01-03 10:37:32

前へ 1 ・・ 13 14