赤木智弘氏による「反ヘイト」評。

赤木智弘 @T_akagi

やはり、左派界隈において、野間のような反動活動家が力を持ってしまったのは、3.11以降の「反原発敗北の流れ」の影響が大きいだろうな。

赤木智弘 @T_akagi

大半の被災者たちは、左派的イデオロギーよりも、自分たちの生活を選択した。結果、左派がそれまで反原発運動として蓄積されてきた力は、まったく社会に必要とされず、生活の党だかなんだかいう泡沫政党の敗北によって、完全に消滅してしまった。

赤木智弘 @T_akagi

その有り余った力の行き先が「反ヘイト」だった。野間は反原連で得た権力をうまくそちらに誘導した。多くの左派がそれに釣られた。今度こそ、絶対に勝てると思った。実際、新大久保ではうまく行った。

赤木智弘 @T_akagi

しかし、左派が勘違いしていたことは、自分たちの力が、圧倒的に在特会を上回り、かつ完全無欠の正義があると思っていたことだ。多くの人にバカにされながらも活動を続けてきた在特会には、それ相応の力があったし、それを叩くことに完全無欠の正義があるはずもなかった。

赤木智弘 @T_akagi

そうした中で、暴力や憎悪表現を用いて一方的に在特会を叩き潰そうとすることに対し、反発を抱く人たちもでてきた。彼らはそれに「ヘサヨ」「ネトウヨ」などとレッテルを貼って、そうした批判者をも高圧的に叩きはじめた。

赤木智弘 @T_akagi

そのようにして彼らは自ら敵を生み出すようになった。また、在特会も彼らの暴力を理由にして、さも被害者であるかのように振る舞うようにもなった。そして在特会は男組などの暴力に対抗するカウンターの立場すら持ちつつある。

赤木智弘 @T_akagi

こうした一連の流れは、やはり原発事故における左派の敗北から始まっている。彼らの力の行き所を、安易なネトウヨ排除以外に向けて、有効に生かすことができないかと思う。でも、イデオロギーが行為を上回るうちは無理か。