荻原裕幸さん @ogiharahiroyuki と 曾呂利さん @sorori6 が「歌人集会」を振り返る

0
荻原裕幸 @ogiharahiroyuki

昨日、現代歌人集会春季大会に出演。神戸。会場がはじめて行く界隈だったので、集合前に小一時間、散策、と言うか、徘徊する。風景を楽しんだあと、喫茶店に入って神戸人ウォッチングを目論んだけど、客は私だけ。思惑がはずれた。出先での一人の時間は大事。一時間で一か月分は充電できる感じがある。

2014-07-20 09:21:26
荻原裕幸 @ogiharahiroyuki

俳句 近くて遠い詩型、というテーマで、塩見恵介さん、大森静佳さん、魚村晋太郎さんと討議。ジャンルを越える討議は、一般に、失言を回避するために内弁慶的な発言に終始しやすい。そういう保身発言がほぼなかったと思う。ことに大森さんは堂々と誠実に俳句を語り続けていた。入口が見えた気がした。

2014-07-20 09:29:42
荻原裕幸 @ogiharahiroyuki

現代歌人集会的な人脈か、講演者の高橋睦郎さんの人気か、たぶんどちらもあるのだろう。短歌、俳句、川柳、現代詩、各ジャンルの人がいた。トータルで150人ほど集まったらしい。誰の予測をも超える盛況だったようだ。いま詩歌句各ジャンルの人は何を求めているのか。熟考してみる必要がありそうだ。

2014-07-20 09:46:28
荻原裕幸 @ogiharahiroyuki

「この雪は俺が降らせた」「田中すげぇ」/吉田愛 塩見恵介さんの資料から孫引き。私は、この句だけで討議してもいいのではないかと思っていた。題材を一人称の内面に回収しない俳句的な潔さが、一発ギャグ的な世界を俳句に昇華した感じ。短歌の一部分にすると何かが消える。ともあれ、吉田すげぇ。

2014-07-20 10:04:45
sorori @sorori6

塩見先生、けっきょくネタ晴らししなかったけど、これは同志社女子大学で塩見先生の授業を受講している学生さんが書いた句。同クラスの編纂『乙女ひととせ』に収録されています。@ogiharahiroyuki 「この雪は俺が降らせた」「田中すげぇ」/吉田愛

2014-07-21 00:21:21
荻原裕幸 @ogiharahiroyuki

.@sorori6 註釈ありがとうございました。討議では、作者がどんな人で、という話にはなりませんでしたけど、パネラー間では事前に情報交換していました。それだけ作品のインパクトが強かったのでしょうか。塩見恵介さんは、この句の面白さが一人歩きしてしまうことに困惑していたようですね。

2014-07-21 18:47:29
sorori @sorori6

なるほど。作者から離れて解釈されるのが作品の宿命とはいえ、掲句の「雪」が季語を裏切った面白さとすれば、作者を離れた作品を価値づけるのはやはり「読者」ということになり、それは、あくまで実作者として「沈黙」を語った高橋さんへの反措定になるかも。@ogiharahiroyuki

2014-07-21 23:24:20