- tiyodadayo
- 1207
- 0
- 0
- 0
騙城作『悪い男に騙される山城』『悪い男に騙されない榛名』外伝 『悪い運命に抗う扶桑』 第四話「暴走」 【介入制限:前半は金剛さんのみ 中盤に榛名さんが介入可能 終盤アナウンス後、全介入制限解除】
2014-07-27 21:31:43注意:今作は『悪い男に騙される山城』『悪い男に騙されない榛名』の外伝であり 本来の艦娘とは違う所が多々ありますがご容赦ください・・・
2014-07-27 21:32:02彼女は私達に気がついたのかこちらへと歩を進めてくる そして・・・ 「すまなかったな・・・今の私達には『鬼』の因子を持つものを生かしておくには ああするしかなかった・・・悪く思わないでくれ」 すれ違いざまにそう言って・・・立ち去ってしまった
2014-07-27 21:33:35想う所はたくさんあった・・・しかし私は・・・鬼と共に消えてしまった二人の為にもあのふたりに立ち塞がる者に対して・・・抗うと決めたのだ・・・ 動揺する心をそう押さえつけて寮へ戻った
2014-07-27 21:34:35寮母さんに金剛さんが参加する旨を説明 「そうかい・・・やってくれるか金剛」 寮母さんは・・・安心したような笑みを浮かべて金剛さんを迎え入れた
2014-07-27 21:36:59「さて、金剛には高速で敵を翻弄し・・・時にはしなやかな獣のように戦う戦闘技法・・・まあ我流だから名はないんだが・・・金剛が好きに名前をつければいいさ。これを取得してもらう。扶桑はいつものように『波紋』の訓練だ」
2014-07-27 21:41:01「え?金剛さんにも『波紋』を教えないんですか?そのほうが教える手間は多少省けると思うのですが・・・」 「これは保険さね。片方を取得していれば将来互いに教えあえばいい あたしも年だし・・・何よりあたしは上からは疎まれているからね。いつ何があるか分かったもんじゃないのさ」
2014-07-27 21:42:23@husou_kankore 寮母サンのオリジナル…グッド。寮母サン以外誰も知らないという所がとてもやる気が出マス。是非ラーニングしてみたいデス。
2014-07-27 21:45:55いつものように3人で特訓をしている最中・・・鎮守府方向で爆発が起こった 「今の爆発は・・・深海棲艦の襲撃!?でも海に連中の姿は見えないわね」
2014-07-27 21:47:33事態がわからず推測するふたりの横で・・・寮母さんは・・・一気に青ざめて呟く 「あの方向は・・・まさか・・・」 そして寮母さんは私達を置いて一気に山を駆け下り始めた 「寮母さん!?」 私と金剛さんも後を追う
2014-07-27 21:48:21走りながら私は問う 「寮母さん、あの爆発は?」 「爆発があった方向・・・あそこは機関の機密の研究施設があるんだ」 それを聞いて私達も事態の深刻さに気が付いた 『鬼』を扱う『機関』の施設の爆発・・・私達の中に『鬼』として暴走した山城と榛名さんの姿が蘇る
2014-07-27 21:49:01爆発のあった場所まで着くとボロボロになった『機関』の艦娘が手当てを受けている所だった 寮母さんが詰め寄る 「安芸!!一体何があった!!」 安芸、と呼ばれた艦娘は力なく答える 「生駒が暴走・・・施設を破壊して逃走しました・・・」
2014-07-27 21:51:27私達もその言葉に衝撃を受けた 寮母さんは・・・生駒さんは上層部の意向で沈められた・・・と言っていたからだ 寮母さんの顔にも驚きの表情が見える
2014-07-27 21:52:11「生駒は・・・お前が沈めたといったじゃないか」 「ええ、しかし私が独断で秘密裏に保護していました 『鬼』を研究する為には『鬼』のサンプルが必要でしたから」 瞬間・・・寮母さんの平手が安芸さんに飛んだ 「あんたらはそうやって『発現』した艦娘をモルモットとしか見ていないのか!!」
2014-07-27 21:54:23