- tomonr1984
- 1651
- 0
- 0
- 0
いわき海洋調べ隊「うみラボ」による先月の福島第一原発沖調査の模様、前後半3編がうみラボブログで公開されています。第一原発沖で釣ったヒラメとアイナメの計測結果についてなど詳報。こちらです☞ umilabo.hatenablog.com
2014-08-14 08:43:24これまでの調査で、「福島の魚」といっても、魚種や生態、棲んでいる海域、同一魚種でも大きさや年齢によって状況が違うことがわかってきました。「福島の魚」と一括りにして考えると、思考停止に陥って脊髄反射してしまうことになる、ということですよね。
2014-08-14 08:50:34私自身、「ヒラメ」とか「アイナメ」と聞くと、浅い海底に棲んでる魚だし、事故直後に線量もけっこう高かったから、今もダメなんじゃないかと思っていましたが、実際にはそうではなかった。注意すべきは「大型のもの(原発事故時に成魚だったもの)」だということがわかってきました。
2014-08-14 08:54:54確かに、原発沖や浜通りの河口付近の海底土や泥からは、依然として高い放射性物質が検出される個所もあるようですので、「うみラボ」の調査をもってして「福島の海は安全!」とは言いません。しかし、一括りに「福島の海は汚染されている!」という状況でもないということです。
2014-08-14 09:03:08「福島県に人は住めない!」という台詞が福島県の現状を言い当てていないのと同じで、福島にもいろいろあるし、福島の海にもいろいろあるし、魚にもいろいろあるということで、その「いろいろ」を実際に見に行くしかないんですよね。森よりもむしろ「木々」を見に行くという感じで。
2014-08-14 09:05:40そして、その「いろいろ」を実際に見に行くと、自分がいかに無知だったか、いかに偏った見方をしていたかに気づかされるわけですよ。で、それは別に苦痛ではなくて、「新しい事実を知る」というのは単純に楽しかったり、面白かったりするわけですね。
2014-08-14 09:09:22「自分がいかに現実を知らなかったのか」を知ることは多少恥ずかしいことでもあるんですが、まあ、あれだけの事故が起きたわけですから、「いやあ、事情を知らずにひどいこと言ってしまったなあ」と、心の中で反省すればいいんじゃないかと思いますけどね。おれもその連続だ。
2014-08-14 09:19:21「うみラボ」の調査では、途中広野火力とか福島第二原発も通るのですね。電気作ってる(作ってた)場所ですよ。ぼくらこれがないと生きていけない。それなのに、どこでどんな風に生産されているのか知らなかったというね。いやあ、参りました。打ちのめされるんですね。
2014-08-14 09:24:49魚もそうで、わたし寿司が大好きでよく食うんですが(ほとんど回転だけど)、今まで散々食ってたくせに、ヒラメとかアイナメとか、もっというとマグロとかウニとかハマチとかも実際よく知らないわけですよ。自分の血肉になってるのに!!
2014-08-14 09:27:53するとですねえ、自分がいかに「生きる」とか「食う」とかに無頓着だったかと気づかされるんですよ、浜通りの海を見ることによってね。あれ? おれ放射能のこと調べにきたのに、なんでこんなことになってんだと。
2014-08-14 09:37:23実は小名浜には「日本海水 小名浜工場」って東日本では最大級の製塩工場があるんですね。今は塩作ってないみたいですけど。塩がなければ人は死んでしまうわけですが、その塩も浜通りで生産されていたんですよ。我々の「生」の根幹がここにもある。
2014-08-14 09:40:05「都会の人たちが消費したい田舎」ってあるじゃないですか。浜通りって、そういう風景もあることはあるけど、もっとリアルな、我々の生活と地続きの風景があるんですよ。華美でもないし、むしろ殺伐としてて観光地でもない。バックヤード的な風景。
2014-08-14 09:47:00あっ、ちなみにさっき紹介した製塩工場、「日本海水小名浜工場」の写真がこれ。右側の工場で、小名浜の工場夜景のシンボルみたいな存在になってます。きれいなんだよな。 pic.twitter.com/lDYo61Iio4
2014-08-14 09:50:38わたしも「小名浜工場夜景撮影バスツアー」って企画をやっていたので感じるんですが、最初の一歩の動機は「かっちょいい写真撮りてえ!」でいいんですよ。ゆるいほうが入り易い。でも、そこで感じるものが各々あるはずなんですよ。それはもう場所に力があるし、ガイドとして説明もしつつ。
2014-08-14 09:53:32とまあですね、「うみラボ」のツアー的側面なんかも含めて、9月のトークイベントでじっくりとお話いたします。下北沢のB&Bです。ぜひお越し下さい。/ 小松理虔×五十嵐泰正「うみラボ報告会——〇〇の歩幅で歩くいわきの海岸線」ptix.co/1lfcRXp
2014-08-14 10:01:05うみラボ第4回福島第一原発沖調査
今日は、うみラボ第4回いちえふ沖調査で福島第一原発沖まで来てます。 pic.twitter.com/NEmeY0GuV8
2014-08-17 09:39:57うみラボ調査。五十嵐先生が原発沖でサメを釣り上げる。アクアマリンの富原さんによると「ハナザメ」というサメとのこと。これも帰港したら計測したいですね。 pic.twitter.com/aUfh8X6LPQ
2014-08-17 10:11:18うみラボの八木けんきゅう員、幸先良くアイナメを釣る。40センチちょいくらい。 pic.twitter.com/kDbe5M3s6R
2014-08-17 10:32:15うみラボ海洋調査。原発沖でヒラメをゲット。釣ったのはおれじゃないけど。これは60cm超えてるので、原発事故時にすでに成魚だった可能性が高い。測りたい個体ですね。 pic.twitter.com/ncJ12IFPAm
2014-08-17 10:55:08うみラボ海洋調査。さきほど福島第一原発沖2kmほどの海域で釣り上げたアイナメとヒラメの「仮計測」を行ってきました。いずれもサクの状態で15分の仮計測です。まずアイナメの結果から。 pic.twitter.com/lJnMypsvWk
2014-08-17 17:24:29(承前)アイナメは1尾だけでは計測できなかったので2尾分を1回で計測しています。セシウム134が検出限界値未満となってますが、これまでの統計から137の半分より少し多いくらいと想定されるため、セシウム合計で40ベクレル弱と推察されますね。
2014-08-17 17:27:27(承前)今回計測したアイナメは2尾とも40センチ未満ということで、原発事故後に生まれた個体と推測されます。放射性物質が希釈された海域で育ったとはいえ、30〜40ベクレルは、やはり取り込んでしまうようですね。
2014-08-17 17:29:38