しかし、それが脳内からはみ出して反社会的な行動の実行につながるときにそれは社会的な問題となる。それまでは個人的な問題だ。だからこの膜を全て否定するのではなく、強すぎる膜が引き起こす問題行動に焦点を当てるほうが現実的だとは思う。
2014-08-20 19:57:45そして、膜に焦点を当てるときもその膜が強すぎて周りに迷惑をかけているか否か、そういう基準で分けておいた方がいいだろう。脳内妄想まで取り締まる社会というのは恐ろしいし、そもそも人間の精神構造上、膜を無くすことは実現不可能だ。
2014-08-20 20:00:01また男の膜だけがハッキリと見えて、女の膜が見えない女性がいるのだとしたら、彼女も厚い膜の中にいるのだと思う。そして、中にはそれが脳内から社会へと飛び出して周りに迷惑をかけているのかもしれない。自分の膜が厚いほど、自分では気づけないという膜の性質上、それは仕方ないことなのだけど。
2014-08-20 20:04:37逆もまた然りで、女の膜はハッキリと見えるが、男の膜は見えないという男性も厚い膜の中ににいる。それが原因で痴漢をするのか、痴漢をした結果、膜を厚くして自分の心を守るのか、その辺の因果関係の向きはぼくにはまだよくわからないけど。
2014-08-20 20:07:50同じように過去に虐げられた子どもが「親」というもの全般に対して膜を見て、それを「毒親」と呼んで厳しく糾弾するときにも、その人は厚い膜の中にいるだろうし、親から子への視点でもそれは同じことが言える。
2014-08-20 20:10:37膜の厚さを決める要素に自己肯定感と自己受容の度合いがある。膜は「自己理想通りの自分を保つ」という機能を果たす。そのために「私は悪くない」というストーリーを作り出し、それを信じさせる。だから現実離れした高い自己理想を持ち、そうでない自分の現実を受け入れられない人ほど膜は厚くなる。
2014-08-20 20:16:25膜をなるべく薄くする方法はここで説明しきれるものではないので割愛。基本的には心理療法領域のことがらではあると思う。膜の厚い人に憤慨しても良いが、彼らの膜はそれで薄くなるものではないので、いかに理不尽な要求をうまく断るか、その技術を磨くと、膜の厚い人と関わるときに役立つ。
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