3159～ツァラトウストラ・アプター・ブリンガー 唯一の敗北の記録 #FSS_jp

夢乃 @iamdreamers

ちょっと思いついた。MH版は作者がどっかで語っていた（どこだか忘れた・・・）けど、そのGTM版。というわけで、少し連投。連投はいつものことか(^^) #FSS_jp

夢乃 @iamdreamers

MHからGTMになって、構造がシンプルになったから・・・転んだ程度じゃ壊れなくなったんじゃないかと思うんだけど・・・・ #FSS_jp

夢乃 @iamdreamers

もし。GTMが転んだ程度じゃ壊れないなら・・・3159で転んで戦闘不能になったはずのスペクターのZ-ApBは・・・どうなるかな。転んで起き上がれなくなったとかかな。 #FSS_jp

夢乃 @iamdreamers

でも・・・GTMって溶接とかビス止めとかないわけだから・・・それはそれで転んだら壊れそうな気もする。MHとは違う壊れ方で。 #FSS_jp

トンガリ @MjinhoTongarini

@iamdreamers MHは転倒すると自重で骨格周辺の動力・電装系精密機器が圧壊しちゃうけどGTMはスイングレールにそれら全て内臓してるので転倒程度じゃ影響無さそうですよね。 恐らくスペクターのツァラトラは相当ムチャクチャな転び方して打ち所悪かったんでしょうw #fss_jp

夢乃 @iamdreamers

ADDLER 3159 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

星団歴3159年、天照のアドラー侵攻は終局を迎えつつあった。ミラージュ騎士達はそれまで搭乗していたGTMから離れ、全員がツァラトウストラ・アプター・ブリンガーに搭乗し、15騎のツァラトラがその地に並んだ。そんな中・・・ #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「いやー、陛下も乙なものを用意しいてくれたもんでやす。まさかこのスペクター様がGTMを駆れるとは思いもしなかったでやす」 「ほんとーですねー。私もマスターについてからGTMに乗ることになるなんて思いもしなかったです〜」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「ポーター、制御は大丈夫でやんすか？」 「問題ありません〜。ストライパーシステムで繋がっているので面倒な計算も他のAFがぜ〜んぶやってくれます〜」 「そりゃよかったでげすな」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

・・・などという会話が一騎のツァラトラで行われている中、ログナーとイエッタの駆る別の騎体では・・・ #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「マスター、ストライパーシステムが最大効率を発揮していません」 「何？原因は？・・・いや、言うまでもないか。スペクター騎だな。あの会話を聞けば誰でもわかる 」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

そう、ストライパーシステムで繋がったツァラトラの通信は、指揮騎であるログナーの騎体を除いて、すべての騎体で共有されており、スペクターとポーターの会話は戦闘参加している全ミラージュとAFに筒抜けだった。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「スペクター騎に回している演算効率が悪いため、他の騎への再割り当てが必要になり、全体の演算効率が著しく低下しています」 「スペクター騎が処理している演算量は？」 「ごくわずか・・・いいえ、計上するほどありません」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「それなら、スペクター騎をストライパーシステムから外せ。雑音もなくなる」 「・・・そうすると、スペクター様が迷子になる可能性がありますが」 「構わん。奴一人のために効率を落とす必要などない」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「わかりました」 イエッタの操作によりスペクター騎は右翼大隊のストライパーシステムから予告なく切り離された。驚いたのは（いや、見かけだけで、多分本気ではは驚いていないだろうが）スペクターである。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「おんや？いきなり動きが悪くなったでげす。ポーター、どうしたでやすか？」 「ストライパーシステムから切り離されたみたいです。・・・あ、マスター、足下に注意してください！」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

と言うポーターの忠告も虚しく、スペクターの駆るツァラトラは地面の窪みに足を取られ、つんのめりそうになる。 「おわっとっと」 がしかし。かろうじて右足一本で何歩か飛び跳ねつつ、バランスを取ろうとするツァラトラ。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「危ない！フレームランチャー破棄します」 ポーターの判断で邪魔なフレームランチャーの接続部が破壊される。スペクターのツァラトラは、右足で大地を掴み、左足を後ろに上げ、腰を前屈して腕を両側に広げたポーズで辛うじて安定した。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「ふー、危なかったですやんす。ポーター、大丈夫でやすか？」 「はい、問題ありません。でも、みんなは先に行っちゃいましたね〜。もう砂煙しか見えませんよ」 「そうでゲスね。なんとか追いつかなければ迷子でやんす」 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「それじゃ、全力で追いかけましょう。ハーモイド・エンジン、フルパワー」 「あ、ポーター、待つでやんす！」 スペクターが止めるがもう遅い。二基のハ-閃エンジンが咆哮を上げる。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

ツァラトラのエンジンパワーは騎体に対して完全にオーバーパワーである。その余剰エネルギーをフレームランチャーに回しているが、今はそれを投棄している。そのため、スイングに回り切らなかったエネルギーはすべて背部のベンダー・ヴィグから放出された。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

「のわーー」 いきなり前方向のベクトルがかかり、バランスを崩すツァラトラ。それでも左足を前に出し、次に右足を、と何歩かは踏みこたえた。が、それが限界だった。 #FSS_jp #3159

夢乃 @iamdreamers

前屈姿勢だったため、後ろ上方に向かって勢い良く放出されたエネルギー放出により、スペクターとポーターを乗せたツァラトラは頭から勢い良くアドラーの大地に突っ伏した。・・・だけに留まらず、そのまま数百メートルの距離を地面を削りながら進んでいった。 #FSS_jp #3159