アサイラムVSマイアミ鎮守府 わくわく!合同演習! Part4

れっつジュラシック・○ーク、そして最終戦へ…… 前回( http://togetter.com/li/602774 )に引き続き、アサイラムとマイアミ鎮守府がまたもや演習を始めてるので その模様をお届けします 続きを読む
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有利 @HatiariX

第4試合まさかのマイアミ側敗北だったら面白いな  #加賀観

2014-08-05 13:24:54
きのこづ @Kinoko3416

マイアミのりゅうしお尊い、尊すぎる #加賀観

2014-08-05 13:25:42
キタユキ @k_t_y_k

「騒がしいな」 サングラスを下げ、辺りを見渡すのは雪風。背中にはランドセル式の艤装、そこから伸びる筒が二つ。25mm連装機銃。予備のマガジンが体操服めいて揺れる。 「そうでしょうか」 背中合わせに居るのは綾波だ。20mm対物ライフルを大事そうに抱えている。 #加賀さん観察日記

2014-08-05 18:57:08
キタユキ @k_t_y_k

「あっ、でもゴーヤさんたちは楽しそうですぅ」 「そういう意味ではない」 暗視への切替を確認し、雪風は再びサングラスを押し上げる。数百m先ゴーヤと不知火、それに観客の笑い声が上がっている。だがここは隔離された戦場。虫の鳴き声と、火の粉の乾いた音が場を占める。 #加賀さん観察日記

2014-08-05 19:02:22
orphe @orphechin

「スコアアタックとはこれまた変わった趣向ですね」サーモンの入った焼酎をぐい呑みする陸奥。こいつすっかりできあがってんな。「大型を殺ればポイント倍点とかあれば、多少こちらが有利となるだろう。ジャイアント・キリングには実績のある雪風だからな」 #艦これ航海日誌

2014-08-05 20:49:29
orphe @orphechin

「レベル的には貴方の雪風の方が上でしょう?そこまで心配する事もないのでは」 「最悪の事態は常に想定している。人ぐらいのマトを撃ち殺す事にかけては、あちらの綾波の方が一枚上手だ。ここで質問。ジュラシックパークで一番手ごわかった相手は?」 陸奥は考えこむ。 #艦これ航海日誌

2014-08-05 20:52:42
orphe @orphechin

「あー…アレですか」わかったという風に頷く。「そう。集団で素早く動きまわり、そしてずる賢い連中。デカイだけのティラノよかよほどやり辛い。綾波が殺すにはちょうどいい相手だ」 「なるほど」 「だがまあ」俺はコーラを飲む。 「何事も事故というのはあるしな」 #艦これ航海日誌

2014-08-05 20:54:17
orphe @orphechin

「それはどういう」 「流れ弾で競争相手の脳みそがパン。行動不能、残ってる奴は不戦勝なんて事も十分ありうるわけさ」 陸奥が顔をしかめる。 「貴方、まさか」 「俺は特に指示を出さない。『現場の自主的判断』ってやつを尊重するよ。一応、雪風には何としても勝てと言ってる」 #艦これ航海日誌

2014-08-05 20:56:07
orphe @orphechin

「…」 「いかにも日本的なゲスいやり口だろ。ま、あいつは俺と違って、わざわざ卑怯な手を取る奴じゃない。だが、俺と同じような事を綾波が考えてない保証はない。あっちの提督がそんな事を吹き込む奴じゃないにせよ、だ」 「順調に試合が運ぶ事を期待してます」 「どうだかな」 #艦これ航海日誌

2014-08-05 20:58:54
orphe @orphechin

「場合によっては、俺らも武器を取る必要があるかもしれないぞ」俺は懐の銃をコツコツと叩く。「そういうアクシデントがありうるイベントだからな、ここは」 陸奥は黙って酒を飲み続ける。 #艦これ航海日誌

2014-08-05 21:00:48
キタユキ @k_t_y_k

雪風と綾波は水の上にいる。暗がりに目が熟れた頃合いなら、二人だけに見えるだろう。だが雪風の培われた勘は静寂の終わりを刻一刻と告げていた。 三十、いやそれ以上か。草薮の奥のその向こうより、獲物を狙い研がれる牙と爪。殺気。獣の唾液。じきに来る、野生の大波が。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 05:47:07
キタユキ @k_t_y_k

「雪風さんっ、あのですねぇ」 「静かに」 緊張感の欠片も見せぬ綾波を制す。雪風は缶に火を入れた。サイドスイッチを三つ上げ、オートバランサーを有効にし、リンカーの摘みを回す。艤装と神経が繋がり、身体が大きくなる錯覚。あとはサイドレバーを下げるだけで、離陸体制だ。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 05:53:14
orphe @orphechin

緑と黒で彩られた画面がスクリーンに写し出される。暗視装置によるそれは狩人たちの視線と感情を反映するかのように、剣呑な雰囲気を帯びる。闇の中、微かに緑の影が蠢く度、静かなざわめきが広がっていく。夜戦は一触即発、このざわめきが悲鳴に変わる瞬間は近い。 #艦これ航海日誌

2014-08-06 05:56:48
キタユキ @k_t_y_k

「綾波が勝ったらお願いしたいことが〜」 「構わないが、後にしてくれ」 「ほんとですか!?やぁりましたぁ〜!」 「声が大きい!」 ぴょんぴょん跳ねて喜ぶ綾波を小声で怒鳴りつける雪風。おかげで水の跳ねる音はすぐに止むが、それまで忙しなく鳴いていた虫の声も消える。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:04:07
キタユキ @k_t_y_k

「あやなみがー、かったらー、ていとくさんをー、」 【それじゃあそろそろ恐竜さん達に出てもらうでち!】 綾波は雪風の耳元でひそひそと話すが、俄かに大きく入るゴーヤの声で掻き消される。 「来るぞ」 マイクの残響に紛れ、草を踏み蹴る音が多数。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:07:38
キタユキ @k_t_y_k

【第四試合、《スコアアタック:時間無制限》《発狂》《リタイア有効》、なお対戦相手への攻撃は禁止行為とします】 「発狂?発狂とは何だ、ジャック」 【ジャックではありませんがお答えします。討伐数が50を超えるごとに出てくる恐竜が番付ランク上位のものになります】 #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:13:50
キタユキ @k_t_y_k

「あのっ、それって二人のトータル討伐数ですかぁ?」 【もちろんでち。倒せば倒すほど強いのが出てくるでちよ。】 「本当ですかぁ〜?やったぁ〜!」 綾波は再び、喜びをジャンプで表現する。 【なおどちらかが戦闘不能になった時点で試合は終了になるよ!】 #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:16:52
orphe @orphechin

試合は典型的なhordeスタイルのようだ。どちらかが戦闘不能になるまで続く死の根性試しである。しかし、艦娘たちを殺せるぐらいの恐竜とはどれだけの代物なのだろう。楽しみだ。 それと、意図的な対戦相手の殺害は禁止らしい。ゴーヤたちに俺の話、聞かれてたかな…まあいい。#艦これ航海日誌

2014-08-06 06:32:52
キタユキ @k_t_y_k

「倒れる前に倒せということだな。了解、必ず任務遂行、帰投する」 【渋いでちね。じゃあそろそろいい頃かな?】 気配が近づく。雪風は砲身を倒し、綾波は弾を手早く込めた。 【第四試合】 金切り声。疾走に次ぐ疾走。先頭集団は水辺に辿り着くと、鱗の脚で大きく跳躍しーー #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:50:04
キタユキ @k_t_y_k

【ーーはじめっ!】 試合ゴングと共に雪風に飛びかかる! 涎を飛ばしながら鋸めいた歯が喉笛を狙うが、雪風は眉一つ動かさずにサイドレバーを倒し、後方上空へ飛んだ。肉の代わりに排気を食らった小型肉食恐竜は細長い手で宙を掻き、飛沫を上げて水に落ちる! #加賀さん観察日記

2014-08-06 06:53:58
キタユキ @k_t_y_k

ギギギ、とクソ森めいた悲鳴をあげる鶏程度の背に、魚雷が投下され、恐竜は爆発四散! 【まずは一匹ですね】 【ヴェロキラプトルでち。ちっちゃいし、雑魚でちね。数が来ると怖いよくあるタイプでち】 【ハイクを読まないのは発見地域が日本語・英語圏でないからでしょうか】 #加賀さん観察日記

2014-08-06 07:03:10
キタユキ @k_t_y_k

ゴーヤと不知火の解説は気にも止めず、雪風は高度を上げる。我先にと飛び出してきたラプトル達は次々に水に落ちてもがき、機銃の掃射で水塵と化した。チッチッチッと電子音を伴い、死骸の上に数字が浮かび上がる。4、5、6。赤いそれはカウンターを兼ねているようだ。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 07:09:11
orphe @orphechin

やはりラプトル。 あの映画以来、ある意味ティラノサウルスよりも有名となった連中だ。バイオでいうところのハンターポジションだが、ゲームと違ってこちらは出現制限ナシだ。もっとも、雪風は空中にいる。心配事としては綾波との殺害数比べぐらいなもんである。 #艦これ航海日誌

2014-08-06 07:12:18
キタユキ @k_t_y_k

「フムン」 電子投影機を埋め込まれているのか? 疑問もそこそこに、雪風は草影に向けて機銃の引金を引く。軽いタラップ音と電子音が和音になり、7、8、9と数を増やしていく。 「赤は血と混じるな」 独りごちの後に、再び発砲。カウントは10を超える。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 07:14:42
キタユキ @k_t_y_k

「すご〜い!恐竜さん、羽が生えててフカフカですぅ!かぁわいい!」 一方綾波は飛びかかってきたラプトルを抱っこし、満足していた。初めはギャアギャアと喚いていたラプトルもテクニカル撫で撫でに根負けし、大人しく茶色い羽をモフモフされている。緊張感と無縁の世界だ。 #加賀さん観察日記

2014-08-06 07:18:48
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