まい調吸血鬼パロ

アマミヤ @tri710

@MT_tl 吸血鬼パロ続々:ゴシックワンピースを着て1人掛けの豪奢な椅子に座るリラとその横に控える執事のような格好をしたパトリックと椅子に寄りかかるように立つマントを羽織ったレイニーとかぼんやり考える。

アマミヤ @tri710

@MT_tl 吸血鬼パロ続々々: リラには20歳前に亡くなり、魂が流転する(記憶は当然無くなる)呪いがかけられていて、吸血鬼で不死であるパトリックはリラの魂を失っては探すことを繰り返しているとか。それを呆れながらも、一緒にリラを探したり呪いを解く方法を探すレイニーとか。

アマミヤ @tri710

@tos 生まれかわったリラは決して最初の“リラ”と同一ではないし記憶も勿論ないのだけれども、考え方や言動は魂に刻まれた“リラ”そのもので。何度も何度もその死に絶望して、傷付きながらも、また会いたい、声を聞きたい一心でリラを探すパティとか(ああ はじめのきもちは なんだったっけ)

アマミヤ @tri710

@tos という薄暗い感じの幼馴染組。最初のリラは魔女か何かだったのかも、しれない。

アマミヤ @tri710

@tos その菫色の瞳に自分の顔がうつることの、なんと幸福なことか。「パトリック」「いいえ、リラ。僕のことは」パティと呼んで下さい。そう告げ、じっと彼女を見つめる。「……パティ？」静かに花のような唇がひらき、言葉を紡ぐ。ああ、この一瞬のためならば、僕は何度だって絶望に沈むのだ。

アマミヤ @tri710

@tos 薄暗い感じの吸血鬼パロ話でした(手直し2回目) 本編パトリックとは頭のネジが数本別方向に飛んでる感じのパティ。そしてリラは通常運転である。

⚰️黒木緋実🪦 @himi914

@sousakuTL 妹は姉が大好きだった。好き過ぎて遂にその血を吸い尽くしてしまった。…何故姉が居なくなってしまったのかわからず、妹は夜の街をさ迷っている。（TL見ててなんとなく）

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 薔薇が咲き乱れる寂れた館で、双子の吸血鬼が暮らしていた。二人は人間を襲うことはせずに、互いに血を交換しあって細々と生きていた。しかし、体が耐えきれず、兄は衰弱して灰となって消え去った。妹は館を出て、初めての獲物を探す。哀しみと飢えを満たすために。 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl クリューちゃんたちのお話のメインビジュアルは「ゴシックな服を着た双子の兄妹（亜麻色の髪にスミレ色の目。顔はそっくり。兄の方が目が冷めていて、色白で華奢）が紫と黄色の薔薇に囲まれて、互いの人差し指をくわえあっている」感じがいいと思います！ﾁﾗｯ！ #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 「ティーメは食いしん坊だね」クリューが、からかうように笑う。くわえていた人さし指を口から離して、ムッとした口調で言い返す。「違うよ、あなたが少食なの」「そうかも」ふうっと笑い、クリューは人さし指から滲み出る血を、チロチロと舐める。「くすぐったい」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 私が手を引っ込めようとすると、「駄目、まだ終わっていない」と言って私の手を掴み、今度はペチャペチャと音を立てて舐める。こうして、私の血はクリューの血になり、クリューの血は私の血になる。クリューは満足げに呟く。「おかえり、かっては僕の血だったもの」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl かすかな衣擦れの音と共に、背の高い女が広間に現れた。人々は一斉にひざまずく。女は悠然とした足取りで絨毯を踏みしめ、私の正面に立った。「一族に加わりたいというのは、あなた？お顔を見せて」長い指が、私の顎を掴む。「あら、可愛いお嬢さんね。お名前は？」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 女が首を傾げる。赤茶色の巻き髪が、さらりと音を立てて、女の肩から滑り落ちる。「ティーメ」違う、これは本当の名前じゃない。私は慌てて言い直す。「…いいえ、クリューザンティーナ」「初めまして。私のことは、おばあ様…お母様…そうね、おば様と呼びなさい」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 「…おば様」私が呼ぶと、女は私の手を引いて、広場の中心へと導いた。そして、ひざまずく人々に向かって言い放つ。「お聞きなさい。今日から、この娘は私の姪よ。何かと迷惑を掛ける事になると思うけれど、どうかよろしく頼むわ。ほら、あなたからもご挨拶なさい」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl おば様が、私の背中を優しく押す。みんなが私を見る。…怖い。でも、クリューはもういない。「…クリューザンティーナです」もう、あの館へは戻れない。「よろしく…お願いします」ペコリと頭を下げる。私の隣で、おば様が微笑む。「お利口さんね。よくできました」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 「あら、あなた…」おば様はブラシを置くと、さらさらになった私の髪に鼻を押しつけた。「人間の血を吸ったことがないのね？」私はクリューのことを話す。双子の兄。私の血を吸った、そして私が血を吸った唯一の相手。「人間の血を吸うことに、抵抗はあるかしら？」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 私の髪を赤いリボンで束ねながら、まるで今日の天気の話をしているような口調で訊ねる。私は素直に答える。「わかりません」おば様が、ふふと楽しげに笑う。「血を吸われた人間は、私達に血を吸われたことを、きれいさっぱり忘れてしまうのよ。気楽にやればいいわ」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 私の髪を撫でて、歌うように囁く。「そう、気楽にやればいい。もし辛くなったら、そこの冴えないおじさんみたいに、真面目ぶった顔で十字を切るフリをして『神よ、今日の糧に感謝します』とでも唱えなさい。楽になるそうよ」小柄な男が恥ずかしそうに頬を赤らめる。 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl おば様が男の癖のある髪をくしゃくしゃと撫でると、今度は照れくさそうに目を細めた。「私の姪として暮らす上で、幾つか守ってもらわなければならないことがあるの」人さし指を立てて、おば様は微笑む。「まず一つ目、『血を吸うところを人に見られてはいけない』 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 二つ目、『人間の前では、あくまで人間らしく振る舞うこと』最後に三つ目、『血を吸うために、もしくは吸った結果として、人間の命を奪ってはいけない』以上よ」おば様は自分の胸元に結ばれた、金のベルベットのリボンを解いた。「私には、一族を守る義務がある。 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 私の掟に背いたら、可愛い可愛い姪っこのあなたに、う〜んときついお仕置きをしなくてはいけない。もちろん、おば様はお仕置きなんて嫌よ」豪奢なレースで飾られた襟をゆっくりと開く。おば様の滑らかな首筋が露となる。「分かってくれるかしら？おば様の気持ち」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 私は頷いた。それは簡単なことに思えたから。「そう、お利口さんね」おば様はすらりとした体を屈めて、私の前にひざまずく。男は目を丸くして、掠れた声で言った。「レディー・シシィ、まさか…」豊かな赤茶色の髪をかきあげて、おば様は口元だけで綺麗に笑う。 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl 「カミル、心配しないで。この娘に賭けてみたいのよ」長い指が私の手を優しく掴み、自分の首元にあてがう。「クリューザンティーナ。手始めに私の首筋に牙を立てて、私の血を吸いなさい。この私…レディー・シシィの血を、とくと味わうがいいわ」 #まい調吸血鬼パロ

お菊 @sara_yashiki

@mt_tl なんて綺麗なんだろう…。夜の闇よりも黒くて、まっすぐな長い髪。人間から見れば、きっと私達は同じぐらいの歳に見えるかもしれない。甘い感じの声が話しかけてくる。「クリューザンティーナね？私はエマーヌ。みんなは、私をエマと呼ぶわ。ここの居心地はどう？」 #まい調吸血鬼パロ