「常に同じで不変な」まどか
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温度計自体の温度が50℃より低かったら,水の温度は50℃より高かった(温度計自体が水を冷やす)。 温度計自体の温度が50℃に等しかったら,水の温度は50℃だった。 温度計自体の温度が50℃より高かったら,水の温度は50℃より低かった(温度計自体が水を温める)。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:55:04一見すると引っかけ問題のように見えますが,そうではありません。確かに,鍋の中に入っている水の体積がとてつもなく大きくて,温度計の体積がとてつもなく小さければ,温度計自体の温度が水の温度に与える影響は無視できるかもしれません。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:55:25しかし,水の体積と温度計の体積が同じくらいなら,温度計自体の温度が水の温度に与える影響は確実に顕現します。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:55:36ではほむらはどうでしょうか。ほむらは「まどかが死なずに生きていてくれること」という自分の〈祈り〉のために,「まどかが死ぬという運命を変える」ことを目的として,まどかとまどかを取り巻く状況に対して,積極的に干渉していきます。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:55:52単なる観測どころか,それを遥かに超えて干渉するのです。その影響は,まどかとまどかを取り巻く状況に対して,確実に顕現します。ほむらの行動は,まどかの価値観に対して確実に影響を与え,確実に変化させてしまうのです。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:56:05しかし上述したように,ほむらにとってまどかは,迷路の入り口たる「常に同じで不変な」存在でした。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:56:25任意の経路(=周回)の任意の地点(=その周回を開始してからの時間経過)から任意の回数引き返したとしても,迷路の入り口は,その形状も,位置する場所も,「常に同じで不変」であるもの― #暁美ほむら
2014-09-08 23:56:46そう考えていたほむらは,自分が干渉することでまどかの価値観が変化することに思い至らなかったのです。思い至らなかったからこそ,まどかを「最後に残った道しるべ」にすることができたのです。 #暁美ほむら
2014-09-08 23:57:00