【忍殺】ザ・ヴァーティゴと屋台のあやかし

#njslyr まとめが見当たらなかったので作成
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010100111 @the_v_njslyr

ネオサイタマではウドンを見かけないように思います。ピザデリのバイトより手打ちウドンの屋台を出してみてはどう... — 君の言葉を信じて、昨晩深夜オスモウカジノに全額突っ込んで殖やしたカネで、屋台を購入してきた。確かに原作者は... ask.fm/a/b93a3c1c

2014-10-04 09:55:33
010100111 @the_v_njslyr

ザッケンナコラー!誰に断ってウドン屋台なんざ出してんだテメッコラー!ショバ代払えオラー! — っていうやつが実際さっき早速来たんだけど、カラテで友好的にケリをつけさせてもらった。……とても、わかってくれたよ。 ask.fm/a/b95cj634

2014-10-04 10:27:18
010100111 @the_v_njslyr

その小麦粉はオーガニック小麦粉でしょうかオーガニックなら流行りそうな気がします — オーガニック小麦粉、どこで入手できるのかわからないよ。ネオサイタマでは暗黒穀物メガコーポが強大だからな。 ask.fm/a/b95ekbcf

2014-10-04 11:11:00
010100111 @the_v_njslyr

お昼時が終わりましたが、うどんの売れ行きはいかがですか? — なにしろ揚げ玉かけ放題だから、けっこう客が入ったよ。明日からが勝負だ。追い返したヤクザクランは不穏な動きをしてるし、ソバ屋台のおやじが小麦粉を踏んでるのを見かけた... ask.fm/a/b95lggja

2014-10-04 14:52:34
010100111 @the_v_njslyr

しっかりしてください!あなたはうどん職人になるためにネオサイタマに来たんですか!? — あれ?確かにそうだよ。もっと利益率を考えたり、効率の良い営業形態を……そうやってお金を稼がないとな。おっと、また客だ!ヘイラッシェー! ask.fm/a/b95lpq5f

2014-10-04 15:07:21
010100111 @the_v_njslyr

ザ・ヴァーティゴ=サンのうどんはこちらまでデリバリーしていただくことは可能ですか? — じきにやり方を身につけて、多次元チェーン展開したいね! ask.fm/a/b95mbq0f

2014-10-04 15:11:42
010100111 @the_v_njslyr

やっぱり二つで十分ですよとかいいました? — ここぞとばかりにな。 ask.fm/a/b95o3b99

2014-10-04 16:08:22
010100111 @the_v_njslyr

うどん二杯ください。 — アイヨッ! ask.fm/a/b95n8f0q

2014-10-04 16:24:21
010100111 @the_v_njslyr

わかめウドンください — アイヨッ! ask.fm/a/b95np54l

2014-10-04 16:24:31
010100111 @the_v_njslyr

ドーモ、キツネうどんのうどん抜きを下さい。 — アイヨッ! ask.fm/a/b95oo1hc

2014-10-04 16:24:41
010100111 @the_v_njslyr

ウドン4つください! — 二つで十分ですよ! ask.fm/a/b95pdbkh

2014-10-04 16:26:18
010100111 @the_v_njslyr

お、お前ーッ!! ほんとうにそれでいいのかーッ!? — い、いや……いけないはずなんだ……何だかとてもよくない気がするんだ。だけど、うどんを打つ……みんなが食べる……それってひとつの充足感だし……へへ……こんなのもいいかなっ... ask.fm/a/b95pgdh7

2014-10-04 16:30:45
010100111 @the_v_njslyr

「スッゾオラー!」そのときだ。屋台の裏で多次元通信器を操作していたザ・ヴァーティゴは、突然のヤクザスラングに驚き、振り返った。「ワドルナッケングラー!」「チェラッコラー!」ナムサン……そこには、トムコロ・ストリートを牛耳る地ヤクザの集団有り!「アイエッ、や……やめてください」1

2014-10-04 17:01:24
010100111 @the_v_njslyr

「ナマッコラー!?アー?」「アイエエエ!どうか!」ザ・ヴァーティゴは首を振り、泣き叫んだ。襟首を掴むヤクザ・ワカガシラは、彼を解放しようとしない。爬虫類じみた獰猛な顔が、残忍な笑みを浮かべる。「ノリチ……テメッコラー……こんなシャバゾにビビって逃げ帰ったケジメどう付けるんだ」 2

2014-10-04 17:04:02
010100111 @the_v_njslyr

「エッ……いや、そいつ、眼光が鋭くて……」ノリチは震えながら首を傾げた。「おかしいな……だって、さっきは車止めの鉄棒を片手で飴みてぇに……」「テメェ、商品の薬物やりちゃくりやがってンのか?ア?」「アイエッ!?やってません!」「アイエエエ……アイエエエ……」泣き叫ぶウドン店主! 3

2014-10-04 17:08:25
010100111 @the_v_njslyr

「イヤーッ!」「グワーッ!」ワカガシラはウドン店主をアスファルトに叩きつけた。「ッたく、手間取らせやがって!おいノリチ」「ハイ」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ナムアミダブツ!無慈悲なナックルダスター・パンチがノリチの前歯を破砕した。「アイエエエ!」 4

2014-10-04 17:12:44
010100111 @the_v_njslyr

ワカガシラは他のヤクザ・コブンに命じ、這って逃げようとするウドン店主を囲ませた。「適当にシメとけ」「「ハイヨロコンデー!」」「ノリチテメッコラー!」「アイエエエ!」「ザッケンナコラー!」「グワーッ!」「スッゾオラー!」「グワーッ!」凄まじい暴力がノリチを襲う! 5

2014-10-04 17:14:44
010100111 @the_v_njslyr

なんたる過酷なネオサイタマのヤクザクランの掟!市民にナメられればおしまいだ。ゆえに求めるケジメは苛烈であった。ウドン店主もまた、周囲を取り囲まれ、蹴り転がされていた。「ザッケンナコラー!」「アイエエエ!」「スッゾオラー!」「アイエエエ!」「チェラッコラー!」「アイエエエ!」 6

2014-10-04 17:17:41
010100111 @the_v_njslyr

見よ!ストリートの屋台は既に軒並み無人!争いに巻き込まれることを恐れ、退散済みである。何人かの市民が遠巻きに見つめ、あるいは写真撮影をしていた。「マッポ呼んだの?」「誰か呼んだでしょ」おお、なんたる無関心……だがこれはネオサイタマの繁華街地域ではチャメシ・インシデントな光景だ!7

2014-10-04 17:21:21
010100111 @the_v_njslyr

「スッゾ……」「おい」ヤクザ集団の中から威圧的な声が響いた。ヤクザ達は一斉に振り返った。ワカガシラも例外ではない。彼の顔には先程と打って変って激しい恐怖の相があった。ノリチは地面に倒れこんだ。「オイ。貴様ら。なんだ。この茶番は」「カノーパス=サン……!」 8

2014-10-04 17:30:02
010100111 @the_v_njslyr

「何故俺を呼んだ、クズども」「何故カノーパス=サンを呼んだ!」ワカガシラは顔面蒼白だった。「だ、誰が呼びやがった!」「だって、ノリチ=サンが、ニンジャかもっていうから……」「その小虫がニンジャだと?」カノーパスはうずくまり震えるウドン店主を侮蔑的に指差した。 9

2014-10-04 17:31:48
010100111 @the_v_njslyr

「そのう……手違いみてェで」ワカガシラが汗を拭う。まるで先程のノリチと彼のやり取りの再現。だがそのステージは一つ上のレヴェルに持ち上がっている。今度はワカガシラが、ノリチだった。「ノリチはケジメさせます……いや、セプクも……こいつらも全員!だから」「イヤーッ!」「グワーッ!」10

2014-10-04 17:34:57
010100111 @the_v_njslyr

カノーパスはワカガシラを張り倒した。ワカガシラは耳から血を流し倒れ込む。十分な手加減。だが並の一撃ではない。なぜならカノーパスは……ヤクザスーツの上着を脱ぎ捨てたその姿は……黒ストライプ装束を着たニンジャだ!「アイエエエ!」ワカガシラがのたうちまわり、コブンが一斉に失禁した。11

2014-10-04 17:38:37
010100111 @the_v_njslyr

「で、貴様は何だ?」カノーパスはウドン店主に問う。「俺……わからない……」「ともかくニンジャの真似は許さぬ」カノーパスはワカガシラを蹴り転がし、コブンを次々に張り倒すと、ウドン店主に屈み込む。「ふざけたメンポを着けおって」彼はウドン店主のメンポに手をかけ、引き剥がしにかかる。12

2014-10-04 17:42:27
010100111 @the_v_njslyr

「アイエエエ……やめてください……」「イヤーッ!」引き剥がす!メンポの隙間から光が迸る!「ウヌッ!?」カノーパスは手を止め、顔をしかめた。光は徐々に薄れ、消え果てた。「くだらんこけおどかしを」メンポ接合部がニンジャ握力に苛まれてメキメキと音を響かせる。ナムアミダブツ……! 13

2014-10-04 17:46:06