抗癌剤の二次発癌を例に、リスクとベネフィットを理解する

とある質問に対する、得られた知識の可視化。 ※ 質問者は、あまり利を感じていないようですけれど...。
93
高橋宏(船橋市議会議員) @takahirominfuna

@NATROM @kumikokatase なとろむさん、シクロフォスファミドの件はコメントされないんですか?都合の悪いことはスルーですね。的外れな反論をされるよりマシですが。ただ、もう本で抗がん剤もHPVワクチンも肯定してしまっていますから、主張を変えることもできませんね。

2014-10-14 11:22:58
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna シクロホスファミドの二次発癌の件ですね。「抗がん剤で発癌の副作用があるなんておかしい」と疑問に持つのは自然なことです。そうした疑問は、周りのお医者さんに質問すれば答えてくださると思います。今回は私が答えます。

2014-10-14 23:17:43
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna シクロホスファミドに限らず、細胞分裂を邪魔する普通のタイプの抗がん剤は、潜在的に発癌のリスクがあります。放射線療法も同様です。発癌のリスクがある治療法を使うのはなぜでしょうか?それは、リスクよりメリットが上回るからです。

2014-10-14 23:18:04
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna シクロホスファミドが効く病気は、たとえば悪性リンパ腫があります。がんの放置療法を勧める近藤誠氏ですら、悪性リンパ腫は「抗がん剤で治る可能性がある」と認めています。

2014-10-14 23:18:25
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna (病期やタイプよってもさまざまですが、たとえば)ある悪性リンパ腫の患者さんに対してシクロホスファミドを含めた治療を行うと、80%が治るとしましょう。一方で、シクロホスファミドを使うと、将来、発癌する確率が5%とします。どうしますか?治療しますか?

2014-10-14 23:19:23
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna 「悪性リンパ腫で死んでもいいから、発癌の可能性のある薬を使わないで」という患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、普通は、「将来発癌するかもしれないとしても、今現在、もっとも治る確率の高い治療をしてくれ」と仰られるのではないでしょうか。

2014-10-14 23:19:54
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna 抗がん剤の発癌リスク(二次発癌)が問題になるのは、抗がん剤で癌が治るようになってきたからです。癌が治らなければ、二次発癌が起こる前に患者さんは亡くなります。

2014-10-14 23:20:27
高橋宏(船橋市議会議員) @takahirominfuna

@NATROM ご回答有り難うございます。発癌リスクはお認めになられた。それほど猛毒なんですね。80%が治って将来発癌する確率が5%としますとは仮定のお話ですか?どこからのこの数字は出て来たのですか?何故本には二次発癌のリスクについて書かれていないのですか?都合が悪いからですか?

2014-10-15 00:09:27
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna 数字は臨床的な数字を想定していました。悪性リンパ腫stage IIの5年生存率が約80%。ホジキン病(悪性リンパ腫の一種)に対する治療を受けた患者の二次発癌による累積死亡率が20年で約5%です( ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12885835 )。

2014-10-15 00:57:10
リンク www.ncbi.nlm.nih.gov Long-term cause-specific mortality of patients ... [J Clin Oncol. 2003] - PubMed - NCBI PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to full-text content from PubMed Central and publisher web sites.
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna 本に二次発癌リスクについて書いていないのは、抗がん剤の副作用としては稀であることに加え、相対的には重要度が低い部類に入るからです。『「ニセ医学」に騙されないために』において、抗がん剤の副作用についてはもっとも重要な治療関連死について述べています。

2014-10-15 00:57:58
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna 細かい数字はともかくとして、いずれにせよ「将来に二次発癌のリスクがあるとしても、治癒する可能性があるなら抗がん剤を使用することに合理性がある」ことはご理解できましたでしょうか?(治癒だけでなく延命目的の抗がん剤の選択肢もあるべきですが)

2014-10-15 00:58:32
名取宏(なとろむ) @NATROM

@takahirominfuna それとも「二次発癌する可能性が1%でもあれば、治癒する可能性のある治療であっても行うべきではない」とでもお考えでしょうか?高橋議員がそうお考えであるとしても、普通の人には、治癒する可能性のある治療法を選ぶ権利があることはお認めになりますか?

2014-10-15 00:59:05