「ノーホーマー・ノーサヴァイヴ」後半・再放送Ver(実況なし)

ツイッター連載小説"ニンジャスレイヤー 第3部 「不滅のニンジャソウル/Ninjaslayer Never Dies」"より @njslyrによる再放送「ノーホーマー・ノーサヴァイヴ」後半のまとめ(実況なし) 前半(#1~#3) http://togetter.com/li/743795 後半(#4) (今ここ) 続きを読む
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(親愛なる読者の皆さん:先程コンプティーク編集部から、今日のコミックス更新の延期の連絡が入りました。まあまあ。各々がた。ここは翻訳チームに任せておきなさい。いいところで止まっている再放送の存在を思い出してほしい。つまり、ノーホーマー……)

2014-11-10 20:00:18

ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

◆その時、アナウンスがスタジアムに響き渡った。「ピッチャー、サブスティテュート=サンが復帰しますドスエ」野球ボールを象ったスタジアムカーがマウンドに走ってくる。その上でアグラするサブスティテュートがニンジャスレイヤーを見据えた。フォートレスが嘲笑う。「ここから百倍大変だなァ?」◆

2014-11-10 20:22:21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

◆「ハァーッ……ハァーッ……ハァーッ」ニンジャスレイヤーはバットを構える。フォートレスは目を細める。「グフフ……楽しくやろうや。お前の残り少ない人生だ」「イヤーッ!」スタジアムカーからサブスティテュートが回転ジャンプし、マウンドに着地した。その腕に紫のエンハンス光が宿った!◆

2014-11-10 20:22:38
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

【ノーホーマー・ノーサヴァイヴ】(再放送) #4 (完結編)

2014-11-10 20:23:19
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「サブスティテュート=サン、不慮の事故による負傷の治療を終え、続投ドスエ」合成マイコ音声アナウンスが、ロウソクで不気味に照らし出されたオニタマゴ球場に響き渡った。ニンジャスレイヤーとサブスティテュートは、あらためて睨み合った。 1

2014-11-10 20:26:34
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「言っておくが、奴は野球のプロ……」フォートレスがニンジャスレイヤーに囁いた。「敬遠球でおとなしく出塁負けしていりゃあ、奴の本気を引き出しちまう事もなかったんだぜ。後悔しても遅い……グフフ」「成る程。姑息な小細工が通じぬ事を学んだか。何よりだ」ニンジャスレイヤーは低く言った。2

2014-11-10 20:31:14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フォートレスは話を止めない。「一方俺はスポーツのプロ……ジョックのプロよ。俺は負けた事がねえ。ムカつくナヨ坊はスポーツ権力で必ず叩き潰してきた。わかるか?今の俺は水を得た魚よ。確かに路上でクズにタックルかけて殺すのも面白え……だがスポーツで殺すのは何倍も格別の快楽があるんだ」3

2014-11-10 20:35:24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ニンジャスレイヤーはもはや無言。フォートレスの挑発をBGMめいて聴き流すのみだ。サブスティテュートが脚を高く上げた。土煙。そしてボールを投げる!BOOOOM!「ヌゥーッ!」キャッチャーミットに衝撃音!フォートレスは1メートル後ろへ滑った! 4

2014-11-10 20:41:19
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ストライク!」アマクダリ審判がジェスチャーして叫んだ。「見えたか?見えねえだろう」サブスティテュートにボールを投げ返しながら、フォートレスがニンジャスレイヤーを見下した。「俺でさえ捉えるのがやっとの球よ……恐ろしい奴だぜ」サブスティテュートは再び脚を高く上げた。そして、投球!5

2014-11-10 20:44:49
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

BOOOOM!フォートレスの身体が再び1メートル後退した。「ストライク!」アマクダリ審判がジェスチャーし叫ぶ。「さあ、もう一球でアウトが取られるぜ……」フォートレスが言った。「ちなみにここの審判……今更わかってると思うが、俺らの手下だ。せいぜい贔屓しようのねえプレーで頑張れや」6

2014-11-10 20:48:14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

サブスティテュートの脚が再び上がった。「イヤーッ!」紫のエンハンス光が薄闇に軌跡を描く!BOOOOM!「イヤーッ!」……ガキィン!「ストライ……エッ?」フォートレスのキャッチャーミットにボールは無い。アマクダリ審判が周囲を見渡し、それから天を見上げた。フォートレスは舌打ちした。7

2014-11-10 20:52:39
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ニンジャスレイヤーのスイングは豪速球をバットの端で捉えていた。打球は高く上昇し、聖ラオモトのウキヨエに見下ろされながら、スタジアム後方に落下した。「……ファール」アマクダリ審判がジェスチャーして叫んだ。「シマッテコーゼ!」フォートレスがドスの効いた声を発した。 8

2014-11-10 20:56:03
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」サブスティテュートが投球!BOOOM!ガキィン!「ストライ……エッ?」アマクダリ審判がボールを探した。やはり頭上!フォートレスは後方スタンドに落ちてゆく打球を見た。それからニンジャスレイヤーを再び見た。フォートレスの眉間にはシリアスな皺が寄っている。「テメェ……」9

2014-11-10 21:00:54
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「実際凄まじい投球だ。しかしながら勝負事には不可解な偶然もまた付き物」ニンジャスレイヤーが淡々と言った。「もう一球投げれば偶然も絶え、ゲームセットできるかも知れん。投げさせてみよ」「……」「尤も、二度ある事は三度四度と続く……そんなコトワザもあるようだが」「テメェーッ……!」10

2014-11-10 21:07:07
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

フォートレスの心中に積乱雲めいた疑心が沸き起こる。(((バカな……見えてきたのか?奴の投球が?この短時間で……ありえねえぜ)))彼はニンジャスレイヤーとサブスティテュートを交互に見た。(((いや……ありえねえ。奴は立っているのもやっとだ。痩せ我慢してやがるだけだ))) 11

2014-11-10 21:12:25
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ニンジャ持久力……その作用。ニンジャのオヌシに、敢えて説明するまでもあるまい」ニンジャスレイヤーは低く言った。「私に回復の隙を作るのは下策。遮二無二投げさせるがいい。勝ちを逃さぬように……ここまでヤクザ投手にさせてきたようにな」「……何だと」フォートレスは唾を飲んだ。12

2014-11-10 21:17:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

(((ハッタリだ……ハッタリに決まってやがる)))フォートレスの眉間を汗が流れ落ちた。(((やつは打ちどおしだ!100点以上もホームランを打ち続けてやがるんだ。エルボードロップも手応えあった!だが……畜生!)))フォートレスは投球を急ぐようサブスティテュートにサインを送った。13

2014-11-10 21:22:04
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

これはニンジャのイクサだ。非ニンジャ相手の試合とは違う。ひとたび回復の隙を与えれば、ニンジャのタイプによっては、た易くその持久力を取り戻してしまう可能性すらある。フォートレスはサブスティテュートに急がせる!「イヤーッ!」BOOOOM!ガキィン!「スト……ああ、ファールです」14

2014-11-10 21:26:30
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「ヌウウーッ!」フォートレスは苛立ち、己のフルフェイスヘルムを殴りつけた。(早く!早く投げろ!投げ続けろ!)サブスティテュートへサインを送る!「イヤーッ!」BOOOOM!サブスティテュートの投球!「まずい!」フォートレスは目を見開いた。モーションが僅かに甘い!……ガキィン! 15

2014-11-10 21:29:34
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