中東短歌3感想まとめ

短歌誌「中東短歌3」の感想まとめ。随時更新中です。
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Mesa @psorcerer

“スプーンの裏でつぶしたターメイヤ二度と行けない国があること” 柴田瞳『象と文明』(中東短歌 3号所収) これが好き。

2014-11-25 23:11:07
Mesa @psorcerer

“シーツとはまつしろな水まちぢゆうの病床はやがて河に出てゆく” 町川匙『by this river』(中東短歌 3号所収) これもいい。

2014-11-25 23:18:17
さとうはな @s_hana111

旅先にひまわりを買いしかるべきのちに天然水へ挿し込む 屋上であなたが横から見せてきた地図に最初の雨粒は鳴る 千種創一『終りの塩』中東短歌3

2014-11-26 06:56:59
さとうはな @s_hana111

余計な説明なしに細部を一瞬で見せる手法があざやかだ。連作を読んでいると、うたの中に引き込まれる。読んでいる自分自身が、うたの中にいて、そこから風景を見ているような気がしてくる。うたの中の空気を、雨を、風を、追体験している気がする。圧倒的な力。(千種創一『終りの塩』中東短歌3)

2014-11-26 06:58:15
さとうはな @s_hana111

千種さんのうたについて、いつも持つ、心臓をつかまれる感じに、ようやく自分なりの説明ができてすっきりした。余計な説明がないのに、「そこか!」という予想外の切り取り方を、緻密に見せてくれる。うたの世界にさらわれる感じがある。すごい。

2014-11-26 06:59:35
とみいえひろこ @hirokodori

中東短歌3 小説『このとき』読点の多さから、小さくいとおしいもの、はかないものが、つまづいてつまづいて、ぱた、と閉じる切なさが伝わってきた。 対談もよかった、紙のこと、「私」のこと、ツイッターのこと、社会と個人のこと。情との関わり方にとても親しみを感じます。

2014-12-03 07:59:00
ミカミハルミ @kmhr_t

舞い上がる あなたは水のままでいい。そのなかを大いなる羽がゆく 小林朗人「光がつつみ残すもの」『穀物 創刊号』 昔みたいに、でもぎこちない肩だった。冬の楓のようなあなたの 千種創一「終りの塩」『中東短歌3』

2014-12-02 18:30:57
ミカミハルミ @kmhr_t

歌の言葉遣いはクリアなのだけれども、描かれるわたしやあなたの輪郭は不明瞭で、どういったひとなのかはっきりしない。わたしやあなたの像が明かされないまま、その「情念」だけが浮き上がってくるという印象が、小林さん、千種さんの歌にはともにある。霊魂のように、陽炎のようにあざやかに。

2014-12-02 18:57:19
とみいえひろこ @hirokodori

陶片のようだシーツに落ちている月の光は。さよなら葉月 千種創一/終りの塩/中東短歌3 ふっと時間が途切れる。この土地で、時を感じることは何かの続きとしての時間ではなくぶつ切りのよろこび、かなしみであるのか。てのひらがひらひら動いて、光と影を同時に見せるような連作のなか。

2014-12-05 08:40:12
とみいえひろこ @hirokodori

@hirokodori 生々しく感じるのは、かけらとしての月の光。名のように月の名を呼ぶこと。「夕やみへ」自分の手を「渡す」、その手を誰のものか何のためのものか、たびたび意味を失いながら見ている。

2014-12-05 08:42:38
とみいえひろこ @hirokodori

「香を焚く、パレスチナの丘遠ければ身にあふれ来る恋しさを焚く」 斎藤芳生/柘榴花咲く/中東短歌3 と、聞いたことが、身にあふれ来たのだ。それで、香を焚くように記したこと。情を動かされ、強い波のように「相手」「誰か」に直截的に返すのではなくて、「あふれ来る」ものを受け止めて→

2014-12-05 08:48:11
とみいえひろこ @hirokodori

@hirokodori 「恋しさ」と名付けて、焚き、その煙にゆくえをまかせること。その情の扱いかたを、とても親密に感じる。

2014-12-05 08:49:13
古井久茂 @fulidom

中東短歌は私も1~3まで揃えさせてもらいました。

2014-12-07 00:05:06
みなま @minama6481

さっき河原町二条ちょっと入ったお蕎麦屋さん、つるやさんで隣になった男性お二人のお客さん、歌人さんや。誰か思い出せへんけど、中東短歌の話ししてはって、あれって見たら見覚えのあるやった。黒縁のロイド眼鏡…誰やったっけ⁉うーん…

2014-12-10 14:29:40
とがし ゆみこ @yumicomachi

↓絨毯と言われたらもうこの短歌しか思い浮かばない。完璧に美しい歌。

2014-12-13 07:12:27
とがし ゆみこ @yumicomachi

絨毯のすみであなたは火を守るように両手で紅茶をすする/千種創一

2014-12-13 07:10:59
命日 @71onomekon

死ぬほど疲弊はしたけどゲットしたものがあってですね。中東短歌と葛原妙子の文庫の歌集〜!いやあ中東短歌がどうしても欲しかったからとてもとてもうれしい。朱霊は思いもよらぬ掘り出し物。読みます読みます。えへへ。 pic.twitter.com/WGgxZNptrZ

2014-12-23 21:17:19
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命日 @71onomekon

千種さんの短歌が読みたかったのね。濾過した雨水のような美しさで濾過の後の砂すらきらきら光るうつくしさ。砂には硝子、砂には水面、砂には色が、それぞれ宿っていて、汲んだ水のうつくしさに眩んだと思ったら砂にも目を取られてしまった気分。いいなあ。自由自在だなあ。歌集たのしみ。

2014-12-23 23:36:42
命日 @71onomekon

《山裾に白噴き出して山桜ずっとあなたは眠っていたが》《心中は別に冗談ではないのだが、モネ、睡蓮へ話は伸びる》《あなたから香る桜をいつまでも忘れずに済む脳を下さい》(中東短歌3 終りの塩より)とか、好き。

2014-12-23 23:42:13
みけこ @mizuki_cathy

中東短歌もちもち読んでいるのですが、町川くんの訳の文体がとてもよいです。

2014-12-16 00:18:40
WaYa @_Galiyan_

「中東短歌3」届いた!全くといっていいほど知識のない分野だけども、純粋に異国情緒と言葉の響きが楽しい。

2014-12-09 23:38:32