2014年に読んだ本(などなど)ランキング
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茄子のよう/米澤穂信 これは、本当によかった。 まさしく米澤穂信。 単に「後味の悪い」や「切ない」では表現しきれない読後感。 いつかこれを含んだ短編集が発売されるかと思うと本当に楽しみで仕方がない。
2014-12-25 21:26:49バレンタイン昔語り/麻耶雄嵩 これも見事な短編だった。 ちょうど電車の中で読んでしまったのだが、さぞかしひどい顔をしていたに違いない。 神様探偵という存在をああ使うとは……。 これを読んで麻耶雄嵩も集めようと決心した。
2014-12-25 21:32:00桔梗の宿/連城三紀彦 連城三紀彦レジェンドより。 読み終わって真っ先に思い浮かべたのが、米澤穂信先生の某短編。 というか、やっぱり連城三紀彦さんからの影響が本当に大きいんだろうなぁ。 物語だけでなくそれを綴る文章まで美しいので、読み終わって思わず感嘆のため息が。
2014-12-25 21:36:46死にたいノート/相沢沙呼 雨の降る日は学校に行かない、より。 個人的な思い入れで選んでいるのでこれに関しては各々ベストが分かれるんだろうなぁ、と。 「死にたいと思ってもその理由がない」というのは、長年自分が感じていたものでもあったので、これが一番感情移入することができた。
2014-12-25 21:40:45答えのない絵本/麻耶雄嵩 これは! これはッ……! 他の短編読んだ時点で薄々感づいてはいたけど「本当にやりやがった!」って感じです。人によっては壁投げ本にもなりかねませんが、快感絶頂したいドMミステリファンのみなさんにはぜひともお勧めします。
2014-12-25 21:43:17ネタバレしないように感想書いたらすごく中途半端な感じになりましたが、どれもとても面白かったのでおすすめです。 2~5はそれぞれ「さよなら神様」「連城三紀彦レジェンドor戻り川心中」「雨の降る日は学校へ行かない」「メルカトルかく語りき」で読むことができます。
2014-12-25 21:46:41【今年読んだ本10選・国内編1】 宮野村子『宮野村子探偵小説選Ⅰ・Ⅱ』 有栖川有栖『双頭の悪魔』 連城三紀彦『夜よ鼠たちのために』 七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』 野崎まど『2』
2014-12-27 23:21:03【今年読んだ本10選・国内編2】 島田荘司『斜め屋敷の犯罪』 大島真寿美『ピエタ』 山田風太郎『幻燈辻馬車』 舞城王太郎『熊の場所』 三津田信三『幽女の如き怨むもの』
2014-12-27 23:21:21宮野村子『宮野村子探偵小説選Ⅰ・Ⅱ』 順位は付けてないけど正直ぶっちぎりで今年のベストだった。「人一人を殺すのに千枚書いても構わない」と語るにふさわしい、心理と人間が練り上げた劇的な犯罪劇。物語の結末の魅せ方、どれをとっても壮絶で美しかった。凄すぎ。何で気軽に読めないんだマジで。
2014-12-27 23:26:52連城三紀彦『夜よ鼠たちのために』 今年は連城をたくさん読んだけど、これが好きだった。表題作もいいし、「過去からの声」もお気に入り。このレベル並べられるとかやっぱりちょっと人間離れしてた。褒め言葉として化け物呼ばわりできる。
2014-12-27 23:32:41七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』 一月くらいに読んだけど、これも凄すぎた。意識飛んでたのでは? 七河迦南は今年で既刊を読み切ってしまって寂しい。空耳の森も最高だった。
2014-12-27 23:34:25野崎まど『2』 皆が傑作と褒めまくるのでこれを選ぶのはとても悔しい。でも面白かった……エンタメの傑作。いろいろとぶっとんでて、いっそ清々しい。
2014-12-27 23:38:02島田荘司『斜め屋敷の犯罪』 まだそこかよ、とか言わないで……。御手洗が出てきた時の安心感は異常。トリックも、これが奇想ってやつか、と一発でわからせて、それで一生忘れませんね。
2014-12-27 23:41:14大島真寿美『ピエタ』 ミステリじゃないけどひたすら美しすぎた。ヴェネツィアを舞台に、ヴィヴァルディの教え子たちが彼の残した詩を巡る物語です。こういうのに弱い。
2014-12-27 23:42:24山田風太郎『幻燈辻馬車』 面白い小説を書かせたらやっぱり日本で一番かもしれない。明治の騒乱に駆ける辻馬車、そして幽霊。下巻は激熱。赤井景韶の描き方が凄すぎた。
2014-12-27 23:46:54舞城王太郎『熊の場所』 収録3編ともよかった。舞城、読むもの読むものが良い作品で悔しい思いをしている。「ピコーン!」とか下品すぎるのに最高に幸せ。
2014-12-27 23:48:43三津田信三『幽女の如き怨むもの』 裏切らない面白さ、いや、面白いというか、刀城言耶という探偵は物語を面白くする能力を持っている。三津田信三がめちゃくちゃ勉強したのがわかるくらい遊郭の描写がすごい。今年は『生霊』も読んだけどそちらもGOOD
2014-12-27 23:51:16【今年読んだ本10選・海外編1】 アントニイ・バークリー『第二の銃声』 エラリー・クイーン『ギリシア棺の謎』 クリスチアナ・ブランド『ジェゼベルの死』 クリスチアナ・ブランド『招かれざる客たちのビュッフェ』 T・S・ストリブリング『カリブ諸島の手がかり』
2014-12-27 23:52:50【今年読んだ本10選・海外編2】 シオドア・スタージョン『一角獣・多角獣』 パーシヴァル・ワイルド『検死審問-インクエスト-』 シャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』 アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』 アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』
2014-12-27 23:54:08アントニイ・バークリー『第二の銃声』 めちゃくちゃ熱かった。コミカルだユーモアだ、シェリンガムの動きは確かに面白いけど、魅せるところでしっかり見せる熱さ。参りました。
2014-12-27 23:57:09エラリー・クイーン『ギリシア棺の謎』 『双頭の悪魔』の時と似ている。面白いってか楽しすぎる。エラリーくんの敗北を指差しつつも、負けたから再び推理する必要が生まれ、論理の純度が上がりゆく、これはニヤニヤせざるをえない。今のところクイーンのマイベスト。
2014-12-27 23:59:09クリスチアナ・ブランド『ジェゼベルの死』 トリックが凄すぎて絶叫した。自白合戦に思わず体を乗り上げた。一冊の間に、読んでいる側をよくもまあこんなに掻き乱せるなあ。怖い本だった。
2014-12-28 00:00:59クリスチアナ・ブランド『招かれざる客たちのビュッフェ』 珠玉の短編集という言葉が似合いすぎる。「ジェミニー・クリケット事件」「婚姻飛翔」はやっぱり凄いけど、どれもベスト級。怖すぎブランド。
2014-12-28 00:02:01