2014年12月21日のNHKスペシャル「メルトダウン File 5 知られざる大量放出」をめぐって
- parasite2006
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(NHKラジオの午後7時のニュースを聞いて)
うーん、どこのデータを使ったのだろうと思っていたらJAEAのデータでしたか。しかしそれって、NHKスペシャルの本放送bit.ly/1AsrBwk 当日の2時間前まで伏せておく必然性のあることでしょうかねえ?こういうのってなんとなくフェアでない気もしますが。
2014-12-21 19:14:20(JAEAのデータは論文として投稿済み)
#NHK さっきのはこの図のことだろうか。15日夕から16日0時前後の放出率が上方修正されている。 この図は茅野グループの最新報 twitter.com/miakiza2010090… (2014年、Katata ら)から。 pic.twitter.com/I4Sg44B3Nt
2014-12-21 21:48:14論文(無料): 大気=海洋連成シミュレーションによる福島第一からの大気放出量の詳細推定 atmos-chem-phys-discuss.net/14/14725/2014/… 2014年、Katata(JAEA)ら。 重要。JAEA茅野グループからの最新報。I-131 と Cs-137 の大気放出量の再推定。
2014-06-10 18:07:40(↑上は放送開始前ではなく放送中のツイートです。引用の図は原論文p.86のFig. 7。下のツイートから論文は2014年6月にはすでに投稿されていたことがわかります↓)
論文(無料): 大気=海洋連成シミュレーションによる福島第一からの大気放出量の詳細推定 atmos-chem-phys-discuss.net/14/14725/2014/… 2014年、Katata(JAEA)ら。 重要。JAEA茅野グループからの最新報。I-131 と Cs-137 の大気放出量の再推定。
2014-06-10 18:07:40NHKニュース「危機後の大量放出で汚染深刻化」(12月21日)の原論文は,査読中だが引用可能 → bit.ly/1JQmJp9
2014-12-24 20:28:38(NHKは、この論文 bit.ly/1JQmJp9 に記載されたI-131とCs-137の放出率時系列から,INESのヨウ素換算放出量としてCs-137を40倍して足し合わせる形で,放出率時系列を作成したらしい)
2014-12-24 20:45:43INES=International Nuclear and Radiological Event Scale
http://www-ns.iaea.org/tech-areas/emergency/ines.asp
IAEAが定めた原子力・放射能事故の規模を評価するための基準
ヨウ素131については,事故後日数とともに指数関数的に減少しているという見積のようだ → NHKニュース「危機後の大量放出で汚染深刻化」(12月21日)の原論文は,査読中だが引用可能 → bit.ly/1JQmJp9 pic.twitter.com/61SLtLcxu9
2014-12-24 21:13:59(↑引用の図は原論文p.81のFig.2)
(放出量とヨウ素換算比をめぐる議論)
危機後の大量放出で汚染深刻化◆NHK www3.nhk.or.jp/news/html/2014… ← この記事のポイントがよく分からない。放出量の推定では当初から3月16日以後も考慮されているので。
2014-12-21 19:58:43放出量の推定に関する資料例(PDF)→ nsr.go.jp/archive/nsc/an… , aesj.or.jp/information/fn… , nsec.jaea.go.jp/ers/environmen… , nsec.jaea.go.jp/fukushima/data… 当初から3月16日以後も考慮している。
2014-12-21 20:01:08総放出量が(たぶんヨウ素換算で)「47万テラベクレル」というのは、これまでの評価とあまり違わない。 この記事のポイントはおそらく、放出のメカニズム、「放出の原因」がまだよく分からない、ということじゃないかな?
2014-12-21 20:12:33念のため。過去の放出量評価のまとめ tepco.co.jp/cc/press/betu1… (PDF) 東電によるまとめ資料。やや古いけれど。「INES 評価」がヨウ素換算後の数字。この表では単位がペタベクレル(PBq。ペタはテラの千倍)になっているので注意。
2014-12-21 20:22:14ついでに、ヨウ素換算のための係数 → photozou.jp/photo/show/885… Cs-137 は 40 。 久々の再掲。
2014-12-21 20:29:46(↑放射能事故の規模を評価する際、各種放射性物質の放出量をヨウ素に換算して合計し、総放出量を求めます。その換算に使う係数がこの資料http://bit.ly/1A8bHr4 p.16の表2に掲載されています。この表のCs134用の係数が2013年3月に修正されました。この係数の正式名称はmultiplication factorといい、日本語では「ヨウ素等価増倍係数」と訳されます)
@miakiza20100906 //(ご存知かもしれませんが)Cs-134は3から17(~20)に修正されています(付録は間違いのまま)。bit.ly/1zkoGH0 経緯は簡単に bit.ly/1zkoJ5G の付録C.3の最後(p80)に
2014-12-21 23:15:40(↑この資料の由来を門先生がご紹介くださいました)
Springer 無料PDF[bit.ly/1zkoJ5G] は2011年8月原子力日米サマースクール講義録として書き下したもの。当時はあまりにもわからないこと、未確定なことが多く、お蔵入りかとも思ったのですが、今年それぞれの章の著者が若干の更新や加筆を行い出版へ
2014-12-25 22:14:29続:私の担当第3章(p.51-83)は、事故後の限られた情報からどこまで放出量評価ができるか、手計算のプロセスに沿って学習者が必要な知見を理解、修得する、という観点で書きました。従って本文にも書いてますが、正確さや厳密さに欠けるところも、今となっては古い情報もあるかと思います。
2014-12-25 22:16:20続:来月書籍版もでるようです。"Reflections on the Fukushima Daiichi Nuclear Accident" -> amzn.to/1tgl4o6 (著者には印税の代わりに1冊くれるらしい?)@plasmankado
2014-12-25 22:21:50