- _heathworld_
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まぁ、この数日、表現規制の話をしてきたが、この問題、大きな裏があると考えている。1つは「何でこの時期に!?」というお話。正直、もっと前からこんな話あるべきであって、例えばハレンチ学園辺りの闘争で全てを議論し尽くしていれば問題なかったと思う。んじゃ、何故今なの?というお話。
2010-12-07 21:06:12ここからは、何か背後関係を掴んでいるとかソースがあるというわけではなくて、完全に私の当て推量。私はこの表現規制には”外圧”が関係していると思う。日本における輸出産業で海外でも圧倒的なシェアを確保し始めたこの「アニメ・マンガ」という視点から切り込むと、今までの矛盾が全て説明できる。
2010-12-07 21:08:31まずは、”何故「アニメ・マンガ」だけで小説はOKなのか?”という問題。世界的に小説の部分で売れているのは、村上春樹だけといっても良いぐらい、日本の小説は海外での売れ行きが弱い。これは、日本のコンテクストの前提と海外の前提が異なっており、それを誰も説明できていない事が原因。
2010-12-07 21:09:53次に、”何故「アニメ・マンガ」だけでドラマや映画はOKなのか?”という問題。小説と一緒。映画はハリウッドを脅かすような話にはなっていないし、ドラマだって韓国に簡単に負けるレベル。どちらも「規制してまで破壊する必要性」は皆無である。
2010-12-07 21:11:07更に”何で殊更に「性描写」に拘るのか?”という問題。これは、アメリカンコミックス辺りが全く片手落ちにしてきた問題。アメコミをある程度かじった事がある人間はわかると思うが、ぶっちゃけ、アメコミはその部分を完全に「デフォルトしすぎている」ためにヌケないのよね。
2010-12-07 21:12:48まだまだ続く。”AV規制より先に何で「アニメ・マンガ」なの?”これは、日本のAVはアングラレベルでしか広まっておらず、また「日本の全てのAVはロリコンに見える」諸外国の人々にとって、規制があまりにも簡単であるために、議論する必要が無い。
2010-12-07 21:14:48とすると、結局なんで「アニメ・マンガ」だけなのよ?という理由の最大問題は、「表現が行き過ぎている」とか「犯罪行為」とか「性教育が~」という日本の問題ではなくて、諸外国の経済問題、とりわけアメリカ・ヨーロッパにおける自国の2次元産業の崩壊具合から端を発している様な気がするのです。
2010-12-07 21:16:27これは、もはや”陰謀論”レベルの超くだらない居酒屋グチレベルなんですけど。しかし、これ、意外と説得力があるんですよ。アメリカの2次元産業は日本の2次元によってもはや3Dやデザイン系という形でしか売り上げられなくなってます。デフォルトでの挽回は極めて難しいとの事。
2010-12-07 21:18:22また、ヨーロッパでも例えば「コスプレイベント」での主流は昔は映画関連、今は日本アニメ関係。manga や japan anime が英語化している事から考えれば、その産業にいた人たちにとってはたまらない話なのでしょう。
2010-12-07 21:20:23しかし、それでも「何でエロなん?」という人は多いと思う。これは、一定数エロマンガや少し行き過ぎた暴力表現を書くマンガでデビューする人がいて、実はこの作家さんたちがマンガ・アニメ界の中堅どころを担っているんですね。この辺りは、いしかわじゅん辺りが詳しかったはず。
2010-12-07 21:22:26結局、日本の「マンガ・アニメ」界を衰退させる簡単な方法は「エロを規制する事」ではないか?という仮説に至ったような気がするんですよ。諸外国が。そこまでして潰すような業界なのか?と問われることも多いのですが、今、日本の貿易黒字の5000億円程度が2次元産業です。正規の輸出で。
2010-12-07 21:24:05アングラ含めると1兆はギリギリ届かないけど・・・ぐらいの規模だそうです。これは潰しがいのある数字ですねw と妄想していくと、今、この時期に、ここまで本気でやっている理由は、「諸外国の力」という側面を否定しきれないんじゃないかなー?とか思います。いや、私は結構マジで思ってますよ?w
2010-12-07 21:25:48何はともあれ、2次元産業の衰退は、日本の場合はそのままメインカルチャーの衰退に繋がるので(これは中世からそういう傾向にある)それだけは避けたいと心から思います。2次元産業の規制=国力の衰退 って噴飯モノ!とか言う人多いけど、そういう人たちのために1つ本を紹介しておきます。
2010-12-07 21:28:14「記憶の中の源氏物語」著者:三田村雅子(http://tinyurl.com/2el3lgu ) これを読むと、源氏物語が中世~近世にかけてドレだけメインカルチャーに影響を与えてきたのかが何となくわかります。ただ、この人も最後に言ってますが、否定したい人は否定するお話です。
2010-12-07 21:29:55以上で久々の連続Tweetを終わります。最後に紹介した本はとんでもない!とか思う人もいると思いますが、この人の旦那様は三谷邦明先生ですので、源氏物語関連ではこの夫妻に敵う人は現状ではいないはずです。それを踏まえてお読みください。
2010-12-07 21:31:43