携帯電話の取り出し禁止について美術館の公式見解をお待ちしてますってメールしたらしい。返事はネットで公開するかも知れませんって書き添えたらしいんだけど、「ネットで公開」ってわざわざ書く意図はなんだろね。大事にしたくなかったら詫びろ!謝れ!じゃないにしろ圧力かけてるつもりだよね。
2015-01-18 02:14:57美術館で携帯電話禁止のアナウンスをされたけど、禁止の理由が納得いかないものだったってツイートを見掛けた。…でも監視員さんって本当に大変なんだよ。館や学芸員さんの意向と現場のお客様との間に挟まれてる。その差を埋めるような明確なルール説明は誰からも与えられず、その場で考え、答えてる。
2015-01-19 01:49:22(続)美術館や文化施設ごとに意向は違うかも知れないけど、監視員のアルバイトを通して実感したことは、館や学芸員さんは展示室に来たお客様がどう観るかなんて考えてないし、展示室に来たお客様は館や学芸員さんがどう観せたいかなんて考えてはいないということ。お客様はただ観やすさを考えてる。
2015-01-19 01:51:37(続)だからお客様の中に、携帯電話での通話やディスプレイの光やボタンを押す音が嫌だと思う人がいれば、それを監視員に伝えてくる。お客が観やすい環境を作るのが館の仕事だろ!って。でも観やすさなんて人それぞれだし、館に求めることも人それぞれ。それを館や学芸員さんが分かっていない。
2015-01-19 01:55:16(続)本当に大切にすべきお客様は、そんな風にすぐ文句ともとれる要求をしてくる人ではなくて、じっくりゆっくり観てくれて、本当に知りたいことがあったら、やっと声を掛けて来てくれるようなお客様。だけど前者の要求の方が分かりやすいから、大抵そちらに合わせてしまう。
2015-01-19 01:58:35(続)そういう人の要求は、○○させないでくれっていう禁止が多く、怒らせると厄介。なのでそういう人を封じ込める為に、全体的な規制が多くなる。本来なら美術品に被害を及ぼす可能性のある事項(盗撮、飲食、植物持込み、インクを使う筆記具や芯の飛ぶシャープペンの禁止など)だけ禁止すればいい。
2015-01-19 02:02:41(続)でもそういう訳にいかないのは、自分の観やすさを優先する人が、監視員に文句のような要求をつけることが多いから。監視員としては、美術品を壊さず傷付けず、他人に迷惑をかけない最低限の常識を持っていてくれれば、どんどん鑑賞に来て欲しいし、長居して欲しいし、作品を語り合って欲しい。
2015-01-19 02:05:29(続)でも残念ながらそういう人ばかりではない。そういう人ではない人ほど、声を大にして、要求を伝えてくる。館としてはそういう人に合わせざるを得なくなる。一方で学芸員さんは、自分の美意識に基づいた観せ方を伝えてくる。館としては、それも大事にしたい。結果その間を埋めるのが現場の監視員。
2015-01-19 02:11:01(続)でもその間を埋める為の説明マニュアルは無い。あるのはルールと要求だけ。なぜダメなのか?を誰も上手く説明出来ない。だってお客様からの要望が多かったから、だって仕事でそう引き継がれたから。けどそれって本当に必要なルールなの?それに応えたら全てのお客様が快適に過ごせるの?
2015-01-19 02:13:30(続)結局、監視員に文句を言う人やアンケートにクレームを書く人は、美術館をより良いものにしようとして伝えてるのではなく、自分が観やすい環境を作って欲しいから伝えてるだけ。でもそれにいちいち応えていたら、キリが無い。それにいちいち合理的な説明をその場で出来るほど、監視員は強くない。
2015-01-19 02:16:22(続)監視員の基本的な仕事は、作品の保護。インクの出るペンやシャープペンは美術品を傷付けるから鉛筆に変えてもらう、ガムや飲食物は美術品を汚す可能性があるから禁止する。でもその仕事を妨害するかのように、お客様に理解出来ない美意識を押し付ける学芸員さんと、文句を言うお客様がいる。
2015-01-19 02:21:42(続)だから館や学芸員さんとお客様の間を埋めるっていう、よく分からない仕事をしなくてはならない。確実に作品を保護したいなら、そのような展示空間を作るべきだし、携帯電話の光が嫌なら、誰も来なさそうな時間を狙って来るしかない。その両方を現場だけで解決するのにはもう無理があるよ。
2015-01-19 02:24:36(続)一番の疑問は「学芸員さんがそう言ってるから、館はその方針だから」で、なぜそのルールなのかを教えてくれなかったこと。教えてくれたら、その説明をすることでお客様を諌められたかも知れないのに。ダメだからダメなんです、では人は納得しない。こうだからこうなんです、では人は理解しない。
2015-01-19 02:27:11(続)で、こういうことは美術館に多くあって、文句を言うのは大体高齢者の男性。気品ある雰囲気を作り出したい美術館と、暇を持て余す俺様高齢者。全然需要と供給が合ってない。不思議と文学館や博物館では、こういう光景をあまり見ない。入場者の数が違うのかも知れないけど。
2015-01-19 02:30:12(続)まぁとにかく、監視員の気持ちを分かって欲しい。間に挟まれていて本当に大変なんだよ…。監視員の仕事は作品の保護。この世にたった一つの文化財を、一番瀬戸際で守っているのだよ。その為になら、小うるさいお客様一人失っても惜しくないはずなのだけどなぁ…。
2015-01-19 02:32:42(続)だからお客様には、監視員がたった一つの文化財を守れるように、自分の要求を今ひとつ確認して欲しい。そして学芸員さんには、監視員がその仕事に専念出来るよう、展示方法や空間レイアウトで解決出来る部分は極力解決して欲しい。館の理想とか学芸員さんの美意識とか抜きにして。
2015-01-19 02:35:08(続)あとは今、低反射ガラスとか照明とか、かなり観やすくなるための道具がたくさんあるから、頑張ってそれらを採用して欲しい。ガラスの反射がすごくて見えないなんて言われても、謝ることしか出来ないから。解説パネルとかキャプションとかも、どの作品のものか確実に分かる位置に貼るとかね。
2015-01-19 02:38:33(終)伝えたいのは、監視員は召使いではないということ。学芸員さんとお客様の要望をかなえるために居るのではなく、この世にたった一つの大切な文化財を守るためにいる。それを多くの人に観てもらうために、様々な危険を察知して戦っている。この仕事を助けてくれるご意見なら有難く頂戴いたします!
2015-01-19 02:42:52んできっとね、俺様高齢者が「ふんっ!監視員ごときが気取りやがって!」なんて言うんですよ。あんた、横を見てごらんよ…奥さんが申し訳なさそうに頭を下げてるよ…愛する女にさえ自分の尻拭いさせるってどういうことだよ…公共の場で恥ずかしい、みっともない。
2015-01-19 02:48:01