アニメ艦これ第三話についての作戦及び指揮の検証とシナリオの意図の推測

如月轟沈を提督の責任とするような言説が見られるので、すこし考察しました。
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扶桑委員会 @fussoo_moe

となると如月の沈没は誰に責任があるのか?少なくとも現段階での材料では、「戦闘が終了したと思い油断した一瞬の隙を突かれた事故」としか言えない。あえてこれに対する責任者を挙げるとしたならば、如月を率いていた艦隊指揮官である夕張の慢心だった、と言うしかない。

2015-01-23 14:00:03
扶桑委員会 @fussoo_moe

さて、これまでは作戦推移に注目した秘書艦並びに提督の責任について論じたが、ここからは「シナリオが何を意図していたのか」についての推測である。なお四話が放送された段階で以後の内容は完全にひっくり返る可能性を秘めている。

2015-01-23 14:01:45
扶桑委員会 @fussoo_moe

なお、これは「シナリオの意図の推測」であって、その意図が達成されているか、その意図はストーリー進行上あるべきものであったのかどうかについては論じない。

2015-01-23 14:02:34
扶桑委員会 @fussoo_moe

まず結論から言えば、このシナリオの意図は「仲間の死を乗り越える主人公」ではなく、「艦娘として戦うことは死と隣り合わせということを主人公に知らしめる」ことにだと考えられる。

2015-01-23 14:03:49
扶桑委員会 @fussoo_moe

如月は睦月の親友であるものの、吹雪にとっては親友の睦月の親友でしかない。つまり主人公とはやや距離がある人物だ。また、一話二話とほとんど接触がなく、三話においても睦月との絡みばかりで、吹雪にとって友人と言える存在とは言えない。

2015-01-23 14:05:47
扶桑委員会 @fussoo_moe

この適当な距離は、吹雪にとって「友人の死のつらさ」ではなく「史が身近にあることの恐怖」を感じさせるものではないだろうか?

2015-01-23 14:06:40
扶桑委員会 @fussoo_moe

三話終盤で、おそらく如月の死を確信している艦娘達が極めて落ち着いた風で映っていることから考えると、この艦これの世界では轟沈は「決して珍しくないもの」なのではないだろうか。そして、艦娘達は「艦むすの辿る運命の一つ」として多くはそれを受容しているのではないか

2015-01-23 14:09:42
扶桑委員会 @fussoo_moe

また、三話において利根が甘味処で「悔いのないよう」と言っていることから、歴戦の艦娘の多くは轟沈という運命を半ば受け入れ過ごしているのではないかと推測される。

2015-01-23 14:12:02
扶桑委員会 @fussoo_moe

また、ここでもし仮に「親友の死」という形で主人公をどん底に追い込んだ場合、視聴者もどん底に追いやられるわけだが、そのどん底と周囲の艦娘のギャップがひどいことになると考えられる。おそらく視聴者感情として「おまえらなんでそんなに冷淡なの!?」という感じになるのではないか

2015-01-23 14:13:43
扶桑委員会 @fussoo_moe

そうなってしまうと視聴者のヘイトが歴戦の艦娘に向いてしまうことになる。かといって全員が落ち込んだら話が復讐譚とかそういう方向に転がって行ってしまうだろう。

2015-01-23 14:16:26
扶桑委員会 @fussoo_moe

まぁその推測は蛇足だが、「艦娘の運命とも言える身近にある死」を吹雪に意識させ、艦娘として一回り成長させることがシナリオの意図なのではないか、と推測する。

2015-01-23 14:17:44
扶桑委員会 @fussoo_moe

(なお冒頭で申したとおり、第四話の内容によってはこの考察は簡単にひっくり返ります

2015-01-23 14:18:10
扶桑委員会 @fussoo_moe

以上、アニメ艦隊これくしょん第三話についての当委員会の雑感でした。

2015-01-23 14:18:33
扶桑委員会 @fussoo_moe

もう一度繰り返すと、当委員会の想像の通りの意図でこのシナリオを作ったのか、あるいは別の意図があるのか、何も考えていないのかは分からないし、当委員会はそのシナリオを全面的に支持しているわけではない。

2015-01-23 14:21:57
扶桑委員会 @fussoo_moe

また、個々の提督にお気に入りのキャラクターがいるようなゲームでこのようなシナリオを展開したことの是非はまた別問題であるし、感情的に激高する提督諸氏の気持ちはよくわかるものである。

2015-01-23 14:24:32