3月1日オープン、水門町の「入江泰吉旧居」へ行ってみました。
- sarukame999
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二月堂へ行った帰り、水門町の入江泰吉旧居に寄ってきました。
さて、先日、二月堂の帰りに水門町の辺りの様子も見てきました。ちょっと写真付きで紹介したいと思います。まず、奈良市がオープンした「入江泰吉旧居」へ。これ、まんまのネーミングなんですねえ。 pic.twitter.com/2MYTCwPuoh
2015-03-06 19:04:59入江さんの奥様から奈良市が寄贈を受けて、どう使うかという話で、きたまちの方達中心にいろいろと検討が行われたのを知っていますが、結局、入館料を200円とる形になったんですねえ。写真美術館の延長上みたいな扱いですが、それでいいのかしらん。
2015-03-06 19:07:42入江泰吉旧居で、200円払い三つ折りのリーフレットをもらいました。平面図と、部屋などの写真が載っていますけど、一番肝心のこのお宅の特徴が出てないんですよね。 pic.twitter.com/EqSdr885kY
2015-03-06 19:10:47入江邸の裏庭は、吉城川の岸辺になっています。
それは、このお宅が「吉野建て」で、西側の庭が「吉城川」の流れに接する「水辺の景観」だということです。水門の通りからは平屋建てに見えますが、裏の庭に降りて吉城川の水辺から見ると、二階建て、一部は三階建てにも見える建物だと言うことです。 pic.twitter.com/S1s2tPh2pO
2015-03-06 19:14:43ちょっと庭の樹木や、新しく設置された黒い鉄のフェンスなどで、よく見えないのですが、水門の通りからかなり下がった位置にある裏庭は、吉城川の流れに接していて、今フェンスの扉のある位置には、水面に降りる階段も切られています。 pic.twitter.com/QOLg0jbLEQ
2015-03-06 19:24:39つまり、この入江泰吉旧居には、奈良にとって貴重な「水辺の空間」があると言うことです。地図を見れば判りますが、入江邸裏の吉城川は春日山原始林の水を集めて遊歩道沿いを流れ、「月日磐」で春日大社の御手洗川を分けたあと、水谷神社、新公会堂を経て、依水園と吉城園の境界を流れてきます。
2015-03-06 20:05:13さらに入江邸の裏に来る直前、手向山から春日野園地の北端、さらに東大寺本坊やミュージアムの北側を流れてきた「白蛇川」と合流していますので、意外なほどの水量があります。私が訪れた時も、数日前の雨の影響か、かなりの水音が聞える状態でした。奈良の町の中で、そういう場所は珍しいでしょう。
2015-03-06 20:13:07入江邸の建物はこんな感じ
水辺の話の他に、一応、入江旧居の中も紹介しとかなくっちゃ。左の写真で道路に面している部分は、今は管理用の事務室として使われていますが、もとは入江邸のキッチンだったところ。右写真の玄関で靴を脱いで上がって左手が事務室です。 pic.twitter.com/P11rgEhVRL
2015-03-06 20:22:44玄関で入館料を払って、そのまままっすぐ上がると右手が元の客間、そして突き当りに庭に出られる縁側があってその向こうに暗室が見えます。 pic.twitter.com/vVcHuLtFq5
2015-03-06 20:25:34入江さんの面影を感じさせるように、室内の主な家具はそのまま、書斎やアトリエの書籍や、筆、木工具なども残されています。ただ、入江作品の写真や、関連した展示も実はほとんどありません。「入江泰吉がいた場所」という以上のものは、なさそうです。 pic.twitter.com/jidvQ5RfNv
2015-03-06 20:40:44これらの写真で窓の外の景色が見えますが、普通の「庭」とちがって、かなり高い位置に部屋があるのが判ると思います。先ほどの写真をもう一度ご覧下さい。手前が客間などの部分、奥の白い壁の部分に、アトリエや書斎があります。 pic.twitter.com/LEkHDIiU3I
2015-03-06 20:47:54暗室は、一旦取り壊して再建されたようです。
入江邸と言えば、やはり暗室の存在は不可欠です。敷地の南端にありますが、中のタイルなどは新しいものに取り替えられています。その隣に、資材小屋がありましたが、取り壊されて業務用駐車場になっていました。このトイレは、観光客には便利でしょう。 pic.twitter.com/Hcwj5Lpuhw
2015-03-06 20:57:40「きたまち」の皆さんも協力されています。
入江泰吉旧居の玄関入ってすぐ。小さなスペースと茶室の細い花生けに小さなお花を生けるのも私の仕事。5日からは馬酔木。近所の喜多さんのお宅でいただいたひと枝です。花器は神戸の音堂多恵子さんの吹きガラス(撮影・石井均さん)。 fb.me/3me5n6oOv
2015-03-07 08:53:34@kuramido ありゃそうでしたか。その辺りの写真撮ってくるの忘れてる。
2015-03-07 09:06:16あらためて、思ったことを連ツイしてみました。
先日、入江泰吉旧居を訪れた写真を何枚か紹介しましたが、指定管理は「奈良市総合財団」ということで、まあ実質的には奈良市写真美術館の関係施設ということになるのでしょうか。スタッフも重なるようです。ただ、この水門という場所の、この独特な建物の「価値」が活かされるのだろうかと思います。
2015-03-07 18:33:57【入江泰吉旧居】 1)果たして入館料による運営は継続できるだろうか。200円(団体100円)の入館料で半券があれば、高畑の写真美術館が団体料金(500円の2割引で400円)で入館できるという仕組みですが、正直言って「入館料とるの?」と思いました。ならまちの諸施設なら無料です。
2015-03-07 18:43:42【入江泰吉旧居】 2)旧居の中は、入江さんが使っていた書籍や什器はそのまま置かれていますが、何か特別な説明や作品の展示があるわけでもありません。200円払って入館して、「ふーん、こんな所に入江さんは居たの」で終ってしまいそうです。で、もう一度、入館料払って入るとは思えません。
2015-03-07 18:49:51【入江泰吉旧居】 3)先に書いたように、ならまちの施設は入るだけならほとんど無料です。大乗院庭園館も、からくりおもちゃ館も、格子の家も、工芸館も、史料保存館も、奈良町物語館も入館にお金はいりません。入館が有料なのは、書道美術館(と、ちょっと離れている写真美術館)だけです。
2015-03-07 18:55:17【入江泰吉旧居】 4)どうも、写真美術館の運営の単なる延長上で、安易に入館料200円と決めてしまったような気がしてなりません。この入江旧居は、作品を見せる美術館ではありませんから、もっと違った「お金の稼ぎ方」を考える必要があったはずです。このままでは、リピーターは見込めません。
2015-03-07 19:00:22