【正論】ローマ法王「原発の使用はバベルの塔建設と同じ。　自然に挑戦する愚行だ」

大変正論なニュースです。
現ローマ法王を務めているフランシスコ聖下が、３月２０日にバチカンで
日本のカトリック司教団と会見され、その際に原発の建設や使用について言及され
「天に届く塔を造ろうとして、自らの破滅を招こうとしている」 と原発をバベルの塔と同一視され、
原発の建設や使用を「人間が主人公になって自然を破壊した結果の一つ」 だと指摘され
これを批判されたそうです。
このニュースに対するTwitterの皆さんの反応をまとめました。

正論ですね。
私が特に感銘を受けたのは、この原発の運用を、本来人間の上位に存在するはずの自然との
主従関係を逆に捉えた愚行だと法王が指摘されている事です。
これはまさに、私も支持している日本の右翼思想と全く同じ価値観だからです。
本来右翼というのは、人間の能力には限界がある事を認め、人間を遥かに上回る存在である
自然の脅威(津波等)を完全にコントロールし防御するのは「不可能だ」 と諦め、
そういった自然を乗り越えなければ安心して使えない、原発のような制御不能なシステムには手を出さない
慎重な姿勢を持つ人の事です。
これがキリスト教の価値観の中では、自然は絶対者である神の所有物であるから、それを
人が克服し制御しようなどとは不遜であり、許されないと捉えているのでしょう。
神の存在を前提としている点では日本の右翼と異なりますが、自然を人間を超越する存在と認め
人間の限界を認め、人間の行為に上限があるべきと考えている点では同じわけです。

一方、左翼思想というのは限界を知らず、人間の能力を高く評価し、あれだけの過酷事故を起こしても
なお「今度こそ安全に原発を使用できる」 などと無根拠に不遜な思い込みをし、破滅を招く事になる
再度の原発の使用に向かって行く、危険思想というわけです。
そもそも原発というシステム自体が、それを作り出した人間自身の手にも負えない、まさに
人間の限界を超えたシステムなのに、その事実も左翼思想の「人間に限界は無い」 という誤解によって
かき消され、これまで間違った世界での原発推進が続いてきたわけです。
こういった、破滅につながる危険な左翼思想に、日本では原発推進を支持する
自称保守(右翼)の皆さんの殆どが染まっているのは不可解な話です。
ネットで安倍総理や自民党支持を表明している方はしばしば原発にも賛成ですが、彼等は
保守(右翼)を自認しつつ、実際は不遜な左翼思想に染まっているのです。
聖下が指摘された通り、また３・１１の津波が発端である福島の事故で示された通り
抗えない自然という現実を無視し、「今度こそ安全に原発を使える」 などと
無根拠な不遜な思い込みをしてまた原発を再稼働させ、過酷事故で日本にとどめを刺したくなければ
一刻も早く自称保守の皆さんは自身が実は左翼思想に染まっている事を自覚し、これを改め
反原発に回らなければいけないのではないでしょうか？

それにしても、今回も露骨に福島の事故を念頭に置いて発言をされるなど、親日家の
フランシスコ聖下のこういった援護射撃は、私達良識ある反原発派の日本国民にとって大変心強いですね。
未だにアメリカ側が一向に謝る気配を見せない原爆投下に関しても、強く非難されるなど
勝者＝正義の戦後レジーム体制の中で敗戦国として苦しむ日本に対し、強力な
メッセージを送ってくれましたから。

一方、退路を断たれた数少ない原発賛成派の皆さんは、一体誰を頼るつもりなんでしょう？(笑)
法王聖下より影響力のある人なんてほぼいないと思うんですが。
ではまとめをどうぞ(笑)。