ちょっとイメージがつかみづらいかもしれませんが、人形峠って一言で表現するのはちょっとおかしくて、ピンポイントの人形峠から15キロぐらい北に行った、山あいの集落が方面(かたも)です。山あいとはいっても、すぐそばが海、標高300m前後の里山なのです。
2015-03-23 05:41:27このあたりの人形峠鉱山、東郷鉱山などを総称して、「人形峠地区」と言いました。人形峠鉱床が見つかったあと、しらみつぶしに探して、ちょっと離れたところに衛星鉱床を見つけたのです。
2015-03-23 05:43:39場所でいうとこのあたり。里山ですね。運動公園のちょっと南の林の中。ここに入らずの山「月の輪」があるらしいんです。 goo.gl/maps/bBBxV
2015-03-23 05:50:19もっとゴリッゴリの山の中ならまだわかるんですが、駅から2キロぐらいの山裾の集落で、小さな森がふたつの大きな川に挟まれていて分断され、ミステリアスな言い伝えを伝えるには、ちょっと開けすぎてる、かな。すぐそばに運動公園と高校があって。貯水ダムがあって、と。
2015-03-23 06:00:38そんなところに、東郷鉱山方面鉱床がありました。ちなみにこの鉱床、メインは地下にあるんですが、品位はウラン酸化物基準で最大 0.5%内外。諸外国のウラン鉱床に比べれば微々たる濃度です。
2015-03-23 06:05:46方面の掘削鉱床断面図。ウラン品位の高い部分は地下にあり、表層にはほとんど出ていないようです。よく見つけましたねこれ。 pic.twitter.com/66OyviysgZ
2015-03-23 06:09:21言い伝えから、もっともらしくイデオロギーに誘導するのは筋が悪い。言い伝え自体を貶して価値を無くし、近隣に住む人を無視して土地を過度に蔑み、そして根拠が絶無に近い。自分の住んでる裏の里山で、入った人が「奇怪な現象で死」ぬなんて、この集落に住んでる人が聞いたら、気を悪くすると思うよ。
2015-03-23 06:56:56鳥取県方面(かたも)の β-ウラノフェン。蛍光黄色の小結晶。花崗岩の基盤直上の砂岩に含まれる植物化石にウランが濃縮されてます。このへんの堆積岩中の動植物化石は、多かれ少なかれウランが濃縮される傾向が強いです。好む好まざるにかかわらず。 pic.twitter.com/ZR1WJEQ8jF
2015-03-24 10:14:02ウランの地質学的な動的挙動を考えれば、局所的にウランを濃縮する地質は、日本にはいっぱいあります。細かく調査されてないだけで。人形峠だけにウランがあるとか、そういうことはまったくなくて、けっこう身の周りに出てきますよ。トリウム鉱なんかも、砂鉱で河川濃縮されますしね。
2015-03-24 10:24:53民話集人形峠は、ざっくり読んだが山の忌み日ぐらいしか該当記述がなかった。あー。西日本は20日が忌み日なのね。東日本は12日だわ。
2015-03-24 23:34:56