PBMマスタリングを通して得られること

「TRPGのマスタリングと小説は全然別で勝手が違った」という話をふと耳にしたので、自分の小さな経験に基づいてメモ。
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hilowmix @hilowmix

私はPBMのマスターとしても物書きとしても成功した訳じゃないので説得力はゼロなんだけど、PBMのマスターを経験することはクリエイターを目指す上で大きなプラスだと思う。

2015-03-29 09:32:14
hilowmix @hilowmix

PBMのマスタリングをすると、嫌でも「複数の視点」「複数の価値観」と接することになる。プレイヤーのアクションは意図するか否かに関わらず、どうしても「断片」になってしまう。しかもそれは自分の視点、価値観とはたいていずれている。

2015-03-29 09:36:19
hilowmix @hilowmix

それら断片を取りまとめ、一つの物語にしていく過程はある意味パズルのようだ。だが、それら断片は大抵、自分の視点から見るとずれ、歪んでいる。違う視点、違う価値観に基づいているのだから当然だ。パズルは組み上げられるにつれ、自分という平面からずれ、立体となっていく。

2015-03-29 09:40:09
hilowmix @hilowmix

立体となっていく過程を、なんらかのかたちで自らのものとすることが、クリエイターにとって有益だろう。自分という狭小な視点・価値観を捨てず、しかしそれ以外の視点・価値観を自らの中に持ち込むことは、自分が持つ借り物のストーリーを、一定の普遍性を持つ物語にしてくれる。

2015-03-29 09:44:51
hilowmix @hilowmix

人に伝え、人の心になんらかのインパクトを与えうる物語。それは自分という小さな枠の中にあるものだけでは賄えない。それに気付き、「どうやって別の視点を持ち込むか」「どうやって異なる価値観を並列させるか」という術を自らのものにできたら、きっとその人は優れたクリエイターたりえる。

2015-03-29 09:48:12