黄森botエイプリルフール企画2015

両想い黄森bot @ksmr_bot

＼じりりりりん／　黄「およ？先輩から電話だ…なんだろう？もしもーし？」森『よぉ、黄瀬』黄「ちーっス。どうしたんスか？」森『うん、実は…お前に伝えたいことがあって電話したんだ…』黄「え、なんスか、急に。ってか、暗いっスよー、先輩。何かあったんスか？」

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森『……』黄「え？ちょ、先輩、電話で黙んないでくださいよ…？」森『…あのな、黄瀬』黄「はい？」森『…俺と、別れてほしい』黄「…え？」

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黄「え、ちょ、森山先輩…なに言ってるんスか？」森『何って、そのまんまの意味だよ…俺と別れてほしい』黄「そ、そんな…先輩、本気っスか？」森『ああ、マジもマジだ、大真面目だ』黄「……先輩がそこまで言うなんて…マジなんスね」森『すまない、こんな急に言い出して…』

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黄「いえ…いいんスよ。そんなことに気を使わないで。先輩、今までありがとうございました。さようなら」森『え…ちょ、おい、黄瀬？』黄「これからもお元気で。新生活、がんばってくださいね。それじゃ『ちょーーーーい！！ちょい待てぇーーーーい！！！』黄「わーーー！急になんスか！？」

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森『おま、だって…なんでそんなにあっさり認めちゃうわけ！？そこは、「なんでそんなこと言うんスか～！絶対別れないっスよぉ～～～！！」って言いながら泣くところだろ、お前なら！』黄「だって…先輩が別れたいって言うならわがまま言いたくないなって思って。ていうか俺のモノマネうまいっスね」

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森『今モノマネの精度については聞いてないから！！なんだよ、お前なんでそんなあっさりしてるんだよ！さみしいだろうが！！』黄「そんなこと言われましても…未練たらしい男だと思われるの嫌じゃないっスか。最後の最後にそんなイメージでわかれるのも嫌だなーって思って」森『ぐぬぬ…』

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黄「ていうか…この場合は先輩への仕返し、かな」森『え…？』黄「嘘とはいえ、俺に別れようって言うなんて、ひどいっスもん。俺、一瞬、マジで悲しくなったんスからね」森『あー…なんだ、ばれてたのか』黄「バレバレっスよー。だって、今日は4月1日っスよ？絶対何かしてくるって思ってましたよ」

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森『なんだよー、ばれてたのか。つまんないなぁ』黄「だって、先輩の嘘、わかりやすすぎなんですよー。別れようなんて、先輩が言い出すわけないっスもん」森『おお、すごい自信』黄「当り前じゃないっスか！え、逆に、先輩は俺のこと嫌いなんスか？」森『そんなわけないだろ、馬鹿』

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黄「それなら、ほら、俺の自信も間違ってないっしょ？」森『まぁ…それもそうなんだけどさー。もう少し落ち込むリアクションとか、困るところを想像したんだけどなぁ』黄「ご期待に添えずスミマセンでしたー。でも、ちょっと怒ってるんスよ？」森『…ん？』黄「嘘でも別れようなんて、ひどいっスよ」

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森『うん、ごめんなぁ…俺も、これは冗談にしては質が悪いかと思ったんだけどさ。インパクトあるかと思って。すまん』黄「そりゃ、一瞬ヒヤッとしましたけどね。でも、一瞬だけでしたね。即、ダウトっスよー」森『なんだよー、これじゃただの言い損じゃないか』黄「はは、本当そうっスね」

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森『…なんか、黄瀬、大人になったなー』黄「えー？そうっスか？」森『そうだよ。だって一年前のお前なら、絶対に泣き喚いたと思うからさ。まったく、大人になるのはいいけど、可愛げまで置いてきたのかよ』黄「何を言うんスか～俺は今だってかわいい後輩のキセリョっスよ♡」森『うわ、キツイ』

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黄「ちょ、キツイってなんスか、ひどくないっスか！？」森『ひどくないひどくない、妥当なリアクションだ。やっぱりお前はもともとかわいくなんてなかった』黄「ふええ～先輩が冷たいっス～～～」森『うわーーーいまさらそんなリアクションされてもうれしくないーーー』黄「えー、ひどいっス～！！」

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黄「…まぁ、俺の場合、犬みたいなかわいいキャラは、半分作っているところもあるんで、むしろこの性格の方が、俺の素に近いんじゃないっスかね。先輩の前では素直でいたいというか」森『ふ、ふうん…そうかよ。それなら、まぁ…今のお前の方が、いい、かな』黄「ん、ありがとうございます」

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森『でもさ…お前、知ってる？』黄「何をっスか？」森『エイプリルフールについた嘘は、叶わないっていうジンクス』黄「…ん？それってつまり……、っ！」森『気付いた？』黄「ええ…そういうこと、っスか」森『うん。そういうこと、だよ』黄「…それなら、さっきの嘘も、許せるっスね」

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森『ふふ、だろう？俺だってちゃんと考えてるんだぞ』黄「そうだったんスね…さっすが、先輩」森『この嘘をついた一年間は、叶わないっていうジンクスらしいぞ。よかったな』黄「はい！ま、こんなジンクスなくたって、俺たちはずっと一緒っスけどね！」森『もちろん、俺もそう思ってるさ』

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森『さて。ここでエイプリルフールはおしまいにして。話変わるんだけど、今週の日曜日空いてる？』黄「日曜？たぶん、空いてますよ」森『それならさ、よかったら…うちに来ないか？』黄「え？先輩のお宅？」森『うん、俺の一人暮らしをする家に』黄「あ、そっか、もう引っ越し済んだんスか？」

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森『うん、実は済んでるんだ。今まさに荷解きなうだ』黄「そうだったんスねー。お部屋、どんな感じっスか？」森『普通の賃貸だよ。学生が済むには十分な広さの、平凡な部屋だ』黄「へぇ、そうなんスね」森『家具もこだわりがあるわけじゃないから、つまんない部屋だけど…遊びに、来てくれないか？』

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黄「もちろん行きたいっス！ていうか、先輩がいれば他はなにもいらないんで、構いませんよ！」森『それはそれでどうなんだ…まぁ、何もおもてなしできないけど、見に来てくれよ』黄「ぜひぜひ、行かせてください！楽しみだなー、先輩の新居♡」森『場所は、あとで改めて連絡するよ』

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黄「あ、そうそう、聞いてなかった。どこら辺に引っ越したんスか？」森『大学に近いところだ。一応、東京』黄「そうなんスね」森『大学までは自転車で通うんだ。でも、免許が取れれば原付買って通うつもり』黄「へー！先輩が運転してるところなんて想像つかないっス！」森『俺も同じくだ』黄「えっ」

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黄「なんか、そのコメントに一抹の不安を覚えるんスけど…」森『大丈夫、運動神経が良い人は免許取るの早いらしいから！なんとかなる！』黄「うええ…先輩の運転、怖そうだなぁ…」森『まだ教習所に通ってもいないのにそんなことを言われてもなぁ。俺だってよくわからん』黄「そっスよねー…」

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森『ま、免許の件はまだまだ先になるけどな。お金もないし』黄「え？自分でお金出すんですか？」森『当たり前だろー？いつまでも親に世話になってばかりにもいかないから。自分でそれくらいは稼いで行くよ』黄「先輩、えらいっスねー」森『おい、馬鹿にしてんのか』黄「め、滅相もないっスよ！」

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森『あー…まぁ、あれだ。積もる話は今度遊びに来た時にゆっくり話そう。なんか、もったいない』黄「それもそうっスね…遊びに行くの、楽しみにしてます」森『おう、それまでに部屋、ちゃんと片づけておくよ。あと、お前の近況も聞きたいし。俺も、楽しみにしてる』黄「はい、いっぱい話しましょうね」

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森『うん。そんじゃーな、電話切るよ。おやすみ』黄「はい、おやすみなさい…、あ、先輩」森『おん？』黄「先輩の家って、防音になってますか？」森『うん？うん、防音になってるかな…隣の人の生活音とか聞きたくないし、俺も聞かれるの嫌だからって、そういうマンションを選んだけど…それが？』

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黄「いや、それならよかったと思って。それだけっス」森『…？　あ、もしや、お前…』黄「えへへへ。楽しみだなーと、思って。いくら声出しても、騒いでも、大丈夫なんっスよね？」森『おまっ、馬鹿…何するつもりなんだよ』黄「先輩とセッ『言わんでもいいわ！！』黄「言わせたのは先輩っスよー」

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森『そ、そういうことはなぁ…事前告知しなくていいんだよ、馬鹿』黄「でも、俺が家に行くってことは、少しは先輩だって期待したでしょ？」森『……ノーコメントで』黄「えー、なんでっスかー！いまさらそんなことで照れなくてもいいじゃないっスかー」森『お前はもうちょっと恥じらいを持て…』