劇画系エロ漫画の妖しい世界（1960~70年代の雑誌掲載モノ≒非単行本系）

吉田正高 @yoshidamasataka

研究室のマイナーな劇画誌の整理、だいぶ形になってきたので、ちょっと休憩☆ pic.twitter.com/14aiGE3dzN

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今日は終日、研究室の整理！と意気込んだら、午後に学務があることを思い出し、ちょっぴりブルーな気分なので、いわゆる「三流劇画誌」の紹介でもしようかなと（ヤケクソ・笑）

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『週刊漫画Q』の昭和45年12月9日号☆ 好美のぼる先生の「バーをタダで手に入れる法」も「ウアッ」て感じだけど、菅沼要先生の「ランコウセン銃」がうっすら『ハレンチ学園』のパロディになっていて、オー！モーレツ！ pic.twitter.com/a1oGz2Cpx8

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『週刊漫画Q』の昭和43年9月4日号☆ 歌川大雅先生「男ならオカマになりナ」（酷いタイトル・笑）、島竜二先生のセクシー怪獣シリーズも絶好調！ 菅沼要先生の「魔女の秘儀式」、よびだした悪魔に一コマで喰われてキャーッな主人公が素晴らしい★ pic.twitter.com/P5u8Zr1eX4

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うーん、オレとしたことが、『漫画Q』なんてメジャー誌から始めちゃって、超ハズカシイなあ（苦笑）

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辰巳出版の『月刊ポップアップ』創刊号（昭和52年11月）☆ 「I LOVE マンガ‼︎」に注目ですが、唯一掲載されたストーリー漫画「レッドゾーン」後半の画面展開がオレの読解力のはるか上をいっていてハッピーエンドが腑に落ちません（苦笑） pic.twitter.com/xjmDwFTSo6

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出版年不明の『フェアレディ』5号☆ 作者名もなければオチも全くない「隠密しぐれ」、主人公の画家が若妻から罵詈雑言を浴びておわる「秘画の背景」など、レベルの高い漫画ファンが絶賛すること間違いなしのラインナップだぜ★ pic.twitter.com/qwYvxhIzQU

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これまた出版年不明の『セクシー夜話』☆ 恐怖漫画懐古厨の間ではメジャー（ややこしい・笑）な宮本ひかる先生の「大三元殺人事件」で気持ちを高めて、狂気の漫画家、段・玲史先生の「恋ン・ランドリー」に悶絶！「春がすぐそばに来ていた あア〜ン」 pic.twitter.com/s60d7BJTLH

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昭和53年発行の『月刊ゼロ』創刊号☆ 出版元が衆嬰社ってのも悪意に満ちてますが（苦笑）、村社会と性の暗黒面を描いた「17才 娘カマキリ」のラストシーン、早すぎた『ひぐらしのなく頃に』か『School Days』か、という衝撃の展開だ★ pic.twitter.com/wmLNlk5Gy4

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ちなみにエロ実話誌とマンガについては、米沢嘉博さんの名著『戦後エロ漫画史』に詳しいので熟読して下さい！気がついた人はいないと思うけど、オレは米沢さんに敬意を表して、本書で取り上げていないのだけを厳選して紹介する予定なので、お楽しみに♡ pic.twitter.com/OJdYY807YY

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私の世代は、米沢さんの、いわゆる「三部作」を図書館で借りて読んで学んだので、生前にお話する機会が得られなかったことが本当に残念でしょうがないです。その知識はもちろん、文中で必ず当該時期の歴史的事象に触れる進め方や構成、素晴らしいです。 pic.twitter.com/RbtGsEPqwH

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中学～高校当時、サブカルチャーやコンテンツにのめり込んでいくオレの目の前には、米沢嘉博さん、宇田川岳夫さん、永山薫さん、竹熊健太郎さん、青山正明さん、夏目房之助さん、聖咲奇さんなど、錚々たるメンバーが活動されていて、なんか安心して趣味に没頭できていたっていう感じがしますね☆

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出版年不明の『スウィング』☆ 「ムチムチ号」とかいわれても何号か分からねえ（苦笑）この「若後家さん」って漫画、冒頭から見開きで風景という野心的な出だし、最後も大ゴマで終わり！という、スゴイ漫画★ pic.twitter.com/4Ai5mXf8wy

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何か弾けたわけではない『PANG!』（昭和51年10月発行）は、この種の雑誌としてはメジャーな部類に入るかな☆ この「アレで欲情」って漫画の最後のコマ、会話の中身が「アレ」ばっかりで、すごいことに★ pic.twitter.com/obuXsxXpeN

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昭和53年1月発行の『実話ホット』☆ 注目は、マイナー怪奇漫画中毒者垂涎の的（苦笑）である矢乃藤かちすけ先生の「魅惑の滴り！」☆ この最後の説明セリフ、サイコーですね★ pic.twitter.com/Kufmp9mRbw

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70年代ごろの実録エロ雑誌から漫画を抽出した例としては、米沢さんの他に、かつてロフトプラスワンで酷いイベントを仕掛けて、現在は消息不明の「触手王」江戸栖方さんの「とら☆こみ」（『現代視覚文化研究』第3号所収）があるぐらいかなあ★ pic.twitter.com/YzUE2XOdkg

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@LOFTPLUSONE ご無沙汰です！江戸栖方さんは、みんなの心の中に住んでいる非実在のキャラクターですが（苦笑）、サブカル者やキモオタが虐げられる時代が続く限り、黄泉の国から何度でも蘇ってくれると、私も期待しております（爆）

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我が心の師匠である宇田川岳夫さんから「吉田よ、『土曜漫画』はどうした！」との声をFBでいただいたので、昭和43年11月8日号☆ 秋竜山という超大物が掲載されているのに、「恐怖のコンピューター」なんていう得体の知れない漫画もあり（続く） pic.twitter.com/Efame2eJnD

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（承前）さらに、つげ義春先生の名作「ゲンセンカン主人」や「紅い花」を強引にフュージョンさせた「深山に泣く女」という超怪作も掲載されてます（苦笑） pic.twitter.com/maxogSv2b9

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『別冊 漫画天国』の昭和39年11月号☆ 針すなお先生や笠間しろう先生の洒脱なギャグ漫画もあって、表紙のイラストも含めて、オシャレなテイストにあふれてますね♪ pic.twitter.com/q8RKm8NwtN

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自分のコレクションをtwitterで紹介し、分野ごとにまとめる作業を続けていますが、「吉田が死んだらコレクションはどうなるんだ！」という気の早い心配をしてくださる方が相当数いらっしゃるようですが、それだけみなさんが価値を認めてくれていると実感して、いろんな意味で泣いてます（苦笑）

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でね、もっと言えば、こういうコレクションを「トランター」に集中させるのは危険であって、むしろ「ターミナス」に分散させてリスクヘッジすべきなのは、我らがハリ・セルダンも実行した手段なわけで、だからオレが山形にいる理由も大いにあるわけなんでございますよ（苦笑）

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発行年も号数も不明な『実話ショック』☆ 掲載された漫画「異常性欲者」も作者不明な上に、作風さえも上村一夫もどきという、全てが不明朗このうえない魅惑の一冊（苦笑） pic.twitter.com/maWm3sNogt

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発行年不明の『ビツグリップス』第８号☆ 某有名漫画雑誌そっくりのタイトル書体もすごいけど、連載漫画が「我輩は便器である」って酷すぎ！こんなに酷いタモリさんパロもないぞ（苦笑） 「情事の代償」は扉絵から想像通りの安定の聖レイ的残虐漫画★ pic.twitter.com/kkHqdrLOVC

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我らがアリス出版発行の『ガールズ&ガールズ』（1982年）☆ 蛭子能収先生の漫画の白すぎる表紙、スターリンのレコード紹介、ラブコメの主人公の情けなさをぶった切る記事など、流石！の一言に尽きますな♪ pic.twitter.com/4iOyeDTUbm

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