議員経費の透明化にクレジットカードを使うべきか。

zoomer ma @namecardbinder

釣り記事。手数料など税金から払う必要なし。　〉議員の経費　透明化するにはすべてカード決済にすればいい（NEWS ポストセブン） - Yahoo!ニュース zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=2015…

zoomer ma @namecardbinder

ちょっと前に「議員の経費　透明化するにはすべてカード決済にすればいい」という記事がTLに流れてきたので、感じたままに「釣り記事。手数料など税金から払う必要なし」とツイートした。しかし、妥当だと感じる人もいるようなので、自分の意見を書いておきたい

zoomer ma @namecardbinder

最初に断っておくが、この記事を書いた識者には何も思うところなどない。興味深い記事も書いている方だと思いフォローしたからこそ、TLに当該記事が流れてきて、目にしたわけだ。今回の主張には受け入れ難い点があると感じたが、この人の記事をいつも批判しているわけではない。

zoomer ma @namecardbinder

本題。クレジットカードの決済が増えて収益機会を得るのはクレジットカード会社である。それは決済額から決済手数料を引いた上で、財やサービスを提供するお店にお金を渡すからだ。消費者と小売店などがカード決済でよいと合意した上で行う民間対民間の取引なら何も問題はない。

zoomer ma @namecardbinder

しかし、議員の経費使用にクレジットカードを義務化するとなると、話は別だ。使い道が適正であればどこから商品やサービスを購入しようと本来勝手だが、クレジットカード使用を義務化すれば、議員に物やサービスを売れるのはカード会社の取引業者だけになる。出入り業者を限定する必然性はない。

zoomer ma @namecardbinder

また、経費の透明化によりメリットを受けるのは、従来の仕組みに比べて無用な法令違反のリスクを減らせる議員だ。一方、費用は商品を売る事業者の負担である。どうして不心得者の一部の議員やその関係者のために、事業者が余計な費用を負担しなければならないのか。

zoomer ma @namecardbinder

議員が商品を購入する際の元手は税金だ。クレジットカード決済を義務化するということは、税金の一部を今よりも余計にカード会社への手数料に使うことを意味する。不心得者が法令を遵守するために、どうして税金の使い道の一部をカード会社に充てなければならないのか、疑問である。

zoomer ma @namecardbinder

「経費の透明化は納税者全体の利益である」との反論が予想される。一理はあるが、カード会社の決済額増加を事業者が負担するデメリットに比べれば、議員の経費透明化によるメリットは抽象的で、納税者が利益を実感できるものではない。悪い奴は司直が追及して白日にさらせばよい。

zoomer ma @namecardbinder

一方、「高度にシステム化されたカード会社の決済システムを活用しない手はない」という意見もあると思われる。この点については同意である。議員の経費の透明化により、カード会社の利益に直結しなければ、異論はない。

zoomer ma @namecardbinder

仮に、クレジットカード会社が決済手数料をとらない特別なカードを発行し、議員に配るのであれば、経費の透明化のためにこのカードを使うことに私は賛成だ。社会正義のためにカード会社がひと肌抜ぎ、こういう仕組みを取り入れるなら、悪いことではない。

zoomer ma @namecardbinder

だが、実際に経費透明化のため議員に専用のカードを配ろうとしたら、何が起きるだろうか。カード会社は決済手数料の無料化に難色を示すだろうし、無料化に合意した場合は、情報システムを変更する費用を国や地方議会に請求するだろう。営利を追求する民間企業なら当然のことだ。

zoomer ma @namecardbinder

まとめ。カード会社が決済手数料のかからないカードを提供するのであれば、議員の経費透明化にクレジットカードを使うことは良いだろう。もし、議員の公的な出費についても通常通りの手数料を取るのなら他の改善策を検討するべきだ。不心得者の議員のためにカード会社の収益機会を増やす必要はない。

zoomer ma @namecardbinder

以上が、私が最初に感じた違和感の内容である。togetterにでもまとめておけば、どなたかが私が不勉強であると指摘してくれるだろう。