桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』の英訳版『Red Girls』、米国ハイカソルから発売!(追記:2016年4月、ティプトリー賞の「ロングリスト」に入選)
- Colorless_Ideas
- 3163
- 0
- 0
- 0
昨年刊行された『赤朽葉家の伝説』の英語版『RED GIRLS』が、J・ティプトリー・ジュニア賞のロングリストに入っていました。 tiptree.org/news pic.twitter.com/KozGZXwVF8
2016-04-02 13:14:40@sakurabakazuki 審査員の何人かが推して、もっと多くの人に読んでほしい!という内容のリストに入選なさったみたいです。おめでとうございます!!突然のリプ及び拙い訳失礼しました。
2016-04-02 13:14:57『赤朽葉家』のことを思い出すと、なにをしていてもふと手が止まり、幸せな気分になる。ぶくぷく茶、イマジン、狸、地球儀、お座敷列車、花嫁行列、葬列、法螺貝、暴走族、電報、寝盗り女、製鉄、フラメンコ、シャッター街、ビューティフルワールド……。
2016-04-02 13:55:58@blue_airship 英語版の出だしの「One summaer,when she was ten,Manyo Akakuchiba saw a flying man in the sky.」ってなんだかいいですね。フライングマン・イン・ザ・スカイ…!
2016-04-03 03:54:34- ティプトリー賞、2009年度には、よしながふみ『大奥』が受賞している。(2009年に英訳版が刊行された第1巻・第2巻が対象)
ハイカソルからは山本弘『MM9(エムエムナイン)』や酉島伝法「皆勤の徒」(短編)の英訳版も
東京創元社の本ではほかに山本弘先生の『MM9(エムエムナイン)』がハイカソルから英訳出版されている。
- 関連記事:〈KAIJU小説〉はアメリカでどう読まれたか? 山本弘『MM9』英訳版レビュー翻訳(東京創元社『Webミステリーズ!』、2012年5月8日)
また、酉島伝法先生の短編「皆勤の徒」の英訳「Sisyphean」が、2014年9月にハイカソルから出版されたアンソロジー『Phantasm Japan』に収録されている。
日本推理作家協会賞受賞長編の英訳
『赤朽葉家の伝説』は2007年の日本推理作家協会賞受賞作。日本推理作家協会賞の受賞長編の英訳はこれで8冊目。
今までに英訳されたのは以下の7長編(出版社はHaikasoruではない)。
- 小松左京『日本沈没』
- 逢坂剛『カディスの赤い星』
- 大沢在昌『新宿鮫』
- 宮部みゆき『龍は眠る』
- 桐野夏生『OUT』
- 東野圭吾『秘密』
- 高野和明『ジェノサイド』
『赤朽葉家の伝説』は国際交流基金が2013年に作成した翻訳推薦著作リストの小冊子『Worth Sharing』(リンク)の「Vol.2 日本の地方」に含まれていた(それが英訳出版につながったのかは分からない)。
また、英訳版『赤朽葉家の伝説』の発売日と同日に、2012年の日本推理作家協会賞最終候補作、沼田まほかる『ユリゴコロ』の英訳が発売になっている。