シカゴ音響派が持っていた可能性。 それは、一つにはポストプロダクションと演奏の絶え間ない相互フィードバック、二つ目は、音楽の構成要素として音響をリズムやメロディと同レベルで扱ったこと、だと思います。
2015-06-02 23:53:20実際の制作レベルで言いかえると、 「なんかずっと同じ感じだから、そろそろコードチェンジとかリズム変えてみない?」 「んー、でもさっき編集でやったみたいな音響の変化を生演奏で出来るんじゃね?」
2015-06-03 00:07:27まあ実際はもうちょっと複雑だろうけど、ポストプロダクションの視点が演奏の場面にも入り込んでくる。その結果としての演奏もまた、ポストプロダクションに影響する。
2015-06-03 00:07:42それを可能にしたのはもちろんProToolsだけど、結果、インストバンドでありながら「演奏の快楽」にも寄りかからず、分かりやすいダイナミズムも回避しながら、ある質感を湛えた曲を演奏することが可能になった。
2015-06-03 00:20:50Tortoiseの3枚目までの進化がProToolsの進化ときっちりパラレルであるのは、まあ分かりやすいといえば分かりやすいですね。
2015-06-03 00:25:05新しい感情を表すには新しいフォームが必要、って言ったのはティム・キンセラだったと思うけど、シカゴ音響派が持っていた可能性は音楽を構造のレベルで変えるものだったはず。ただ、2000年初め頃からか、今までの音楽の構造は温存されたまま、全ては音色の問題に矮小化されてしまった。
2015-06-03 00:34:29音響派ディスク私選5枚 1. Tortoise "millions now living will never die" 2.Directions "Direction In Music" 3.Gastr del Sol "Camoufleur"
2015-06-03 00:48:00日本の音響派・ポストロックまわりの状況を思い出してみると、たしか98年ごろから2000年前後に一盛り上がりがあって2003年ごろに一段落した印象。レイブの流れを汲んだバンドとか、シーケンサーを無理矢理バンドに組み込んで失敗してるバンドとか、みんな実験の方向が四方八方で面白かった。
2015-06-04 23:13:502001年インディーズマガジンのインスト特集、この時期のカオスが伝わって面白いかも。 rittor-music.co.jp/magazine/im/00…
2015-06-04 23:20:46で、一旦の小休止の後、2003年ごろからハードコアの流れを汲んだバンドがポピュラリティを得て行くという流れだったと。ここからシーンを作って行った人たちにはリスペクトの気持ちあります。
2015-06-04 23:43:10まあそれは良いとしてよくわからないのは、日本のシーンを語る時にこの時期から始める言説が多いこと。1stピリオドであれだけの数のバンドがバラエティに富んだ試みを繰り広げていたことが、殆ど無かったことになってるのはなんか本当にすごい。
2015-06-04 23:48:382000年前後の紙媒体、faderの1〜3号とか、mapとか、もし手に入るならクワトロが出してたFlyerなど読めば、リアルタイムの状況と今でもつかえそうなアイディアが沢山のってますよ。で、このあたりの情報がネットではすっぽり抜け落ちてる。
2015-06-05 00:04:02で、同じ時期に活動した人たちに言いたいこと。 みんなもう別のことやってるし、今自分が書き込んでることも無粋の極みだけど、それでも声を出すところは出した方が良い。でないと全部無かったことになっちゃうよ。
2015-06-05 00:12:38可能性を孕んだ一つの音楽ジャンルが生まれてから収束するまで。 その実質5年だかを経験して実感したのは、言語化することの必要性でした。 本当に骨身に沁みた。
2015-06-05 00:31:05現在ある環境やシステム、例えば、ライブハウスもCDもオーディエンスの期待も自分自身の価値判断も(これが一番やっかいだ)、それまでの音楽に最適化されてる。
2015-06-05 00:41:51