忍殺二次創作お題カラテ【ギター・サウンズ・ライク・サンダーボルト】(実況付き)
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鈍化する時の中で、ペリノアは死神の腕に縄めいた筋肉が浮かび上がるのを見た。その手にはスリケン!「イヤーッ!」「アバーッ!」ゴウランガ!ニンジャスレイヤーの放ったツヨイ・スリケンは、狙い違わずペリノアの心臓を貫通!その体が力なく落下していく。98 #4215tk
2015-06-30 19:48:07その体は、偶然にもシューゲイザーが落ちかけたあの肥溜めの中へと落下した。「サヨナラ!」ペリノアは爆発四散!アクシスの手練れにはおおよそ似つかわしくない、アワレな末路。ニンジャスレイヤーはザンシンする。油断ならぬ強敵であった。しかし彼のイクサは終わらぬ!99 #4215tk
2015-06-30 19:51:17……「彼は助かるのですか、サイバ先生」「君らしくもない無駄な質問だな!私の記憶の限りではもう五回目だぞ」「実際は六回目ですわ、先生」「そうだったかね?」無遠慮な会話に、シューゲイザーの意識が浮上する。彼は高い天井を見上げた。どこだ、ここは?101 #4215tk
2015-06-30 19:54:08「患者が目を覚ましましたわ、先生!」嬉しげな女の声。シューゲイザーはそちらを見やる。円環型サイバーサングラスをつけた女ニンジャと目が合った。「ドーモ、シューゲイザー=サン。セクレタリーですわ。ご機嫌いかが?」「……ドーモ。誰だ、アンタ。なんで俺の名を」102 #4215tk
2015-06-30 19:58:47「私がここまであなたを連れてきたからです」横手から聞こえたのは、ディストーションがかったウィスパーボイス。慌てて振り向いた先には、ネコネコカワイイめいた重サイバネニンジャの姿。「ディスコテークのアニキ!」「ドーモ、シューゲイザー=サン」『彼』はアイサツした。103 #4215tk
2015-06-30 20:00:12「救援要請を受けたので、状況判断でここに運びました。……そこの彼女も」ディスコテークがシューゲイザーの隣を指差す。シューゲイザーはそちらへ向いた。少女と目が合った。「GRRR」クエスティングが小さく唸る。その目は潤んでいた。「おお、おお……!」104 #4215tk
2015-06-30 20:03:30シューゲイザーが声を上げる。「よかった……よかった。生きてたんだな。よかった……!」「喜ばしいことです」ディスコテークの冷静な声。「なにがあったのか説明を」「アッ、ハイ。その、アマクダリとかいう連中と」「イディオット」ディスコテークが吐き捨てた。105 #4215tk
2015-06-30 20:06:25「彼らとはコトを構えるなと、何度も言ったはずですが」「あ、アー……そうでした、っけ……?」ディスコテークが溜息をつく。「なにをしたかは知りませんが、しばらくここでほとぼりが冷めるのを待ちなさい。わかりましたね?」「アッハイ」ディスコテークが立ち上がる。106 #4215tk
2015-06-30 20:29:18「ではサイバ先生。後はよろしくお願いいたします」「うむ!任せたまえ!」丁寧なオジギをするディスコテークに、小柄な女サイバネ技師は胸を張って答えた。ディスコテークの退出を見送り、サイバが二人の怪我人を交互に見やる。「いい機会だ。サイバネの改修もするかね?」107 #4215tk
2015-06-30 20:09:28「そんなカネ……」「ディスコテーク=サンが払ってくれますわ。治療費を負担すると仰っていましたから」セクレタリーが笑う。シューゲイザーは力なく笑い、クエスティングを見た。彼女が差し伸べた手を、彼はしっかりと握ってやった。108 #4215tk
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