黄昏町の怪物まとめ

GOぼうさん @ngobousan

番外編 再会 『×××××！！』 獣の耳がﾋﾞｸﾝと跳ねる。胸がざわつく。懐かしさのようなそれでいて忌避するような感情。この感覚はなんだと、私は動揺する。 だらだらと冷や汗をかいて、ある光景がフラッシュバックする。

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番外編 再会 帽子を脱いで、獣の耳をそばだてて周囲を警戒する。 丘の下で二件、怪物狩りが行われている。さらにその向こう、少し離れた場所では怪物の公開処刑が行われているようだ。いずれもこちらに向かってくる気配はない。 緊張を解いて帽子をかぶり直そうとすると、怪物の叫び声が聞こえた。

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番外編 右腕に巻いた包帯もその一つだ。その下には異形の鬼の手が眠っている。もし人に訪ねられた際には、怪物にやられたと言うことにしている。まあ間違ってはいるまい。同情して憤慨された日には内心苦笑いだったが。

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番外編 再会 丘の上の木陰に腰を下ろす。今日の寝床にするつもりだった。下手に隠れるよりは、見晴らしを確保したほうが追っ手に対処しやすい。 ここにきて大分、この手の知識が増えつつある。怪物が生き残る術とでも言ったら良いだろうか。下手に隠してばかりでは怪しまれて詮索されてしまう。

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再会 番外編 少女を戒めるワイヤーの一本に牙を立てる。金属と歯が擦れて不快な音がするのも構わない。目一杯の力で顎を噛み合わせる。 『××××』 少女が叫びながら身じろぎする。ﾊﾞﾂﾝと凄まじい音がして、口に広がる鉄の味。 ワイヤーが切れて弾け飛んだ。 『×××××！！！』

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番外編 再会 「もし君がやるっていうなら、」 俺は少女に取引を持ちかけた。時間が無いので手短に、返事は待たない。 「俺も手伝う」

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番外編 再会 少女が身じろぎすると、ワイヤーがちぎれそうなほどはりつめて体に食い込むが、切れるまではいかないようだ 『××××』 炎の向こう、明らかに住人達の方を向いて、少女が叫び声をあげる。 少女もきっと、こんなめにあわせた奴等が憎いに違いない。

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番外編 再会 片腕が使えるようになれば、自由になるのはさして難しくなかった。 炎自体はまだ周りを囲まれているだけだが、煙と熱気がすごい。咳き込み、身を低くして住人と反対側に駆けると、少女も苦しそうに咳き込んでいた。

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番外編 再会 喉の奥から、自分のものではないうなり声が迸った。 涎がたれるのもかまわず、口を大きくあける。ずっと隠してきた長い牙が露になる。 間接が外れるんじゃないかというぐらい、首を目一杯伸ばすと、なんとか牙の先が腕を縛る縄に引っ掛かった。無茶苦茶に噛みついて、縄を引きちぎる

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番外編 再会 すさまじい熱気を感じる。このままでは火に焼かれるか煙にまかれるのかどちらが早いか。 炎の壁の向こうで陰気な住人達の顔が見え、すぐに見えなくなった。 なんであんなやつらに殺されなければならないのか？理不尽さと怒りが炎のように胸のうちに広がった。

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番外編 再会 何人かの男が自分と怪物のまわりに何かの液体を撒きはじめる。独特の臭いがたちこめ、それが灯油だとわかった。 こいつらは俺たちを焼き殺す気だ。 怪物に怯えた住人達の行動は迅速だった。満遍なく油で地面を濡らし、松明を投げ込む。一面に火の海が広がる。

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番外編 再会 『×××××』俺の殺意に呼応するように、背後の怪物が奇声とも吠え声とも言いがたい声を出した。俺を囲っていた住人達の動きがピタリと止まる。中には後ずさるものがいた。 『油、、持っ、、！！』一部の男が何かを早口でまくしたてているが、耳が上手く聞こえない。

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番外編 再会 俺はちがう。怪物じゃない。 住人達に助けてくれるように懇願したが、返ってきたのは石だけだった。何度も気絶して、そのたびに水をかけられた。 気が遠のくのに、胸のうちにどす黒いものがたまっていく。 殺してやる！！！お前ら全員、殺してやるぞ！

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番外編 再会 それでも怪物は目を覚まさない。石を投げた男があからさまに緊張を解くのが見えた。 どうやら住人達は余程あの怪物が怖いらしい。明らかに遠巻きにしているし、怪物を縛っているのも俺のような縄ではなく頑丈そうなワイヤーだ。 俺はこんなものと一緒にされているのか、冗談だろう？

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番外編 再会 怪物に少女が抱かれている。 一瞬そう見えたが、直ぐ間違いだと気づいた。少女を抱えるように伸びた異形の青い腕も、とぐろを巻くように少女を囲む大蛇のような尾も、全て少女自身から生えているものだ。 住人の投げた石は鱗で覆われた尾に当たったが、傷ひとつつけずに地面に転がった

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番外編 再会 『化け物め！』 ひとりの住人が叫びながら石を振り上げる。思わず身をよじってかわそうとするが、予想に反して石は俺のはるかに頭上を飛び越えていった。 投げ損じたのではないようだった。石の落ちた先を見やると、背後、俺よりも住人から離れた場所に、異形の影が佇んでいた。

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番外編 再会 黄昏のなか住人達の表情は一様に険しく、自分はその中心で杭と縄で磔にされている。 『化け物め』 住人達が口々に罵る。訳がわからなかった。俺が、化け物？俺は人間だ。こんなことをされるいわれわない。あまりの理不尽さに怒りが沸いた。

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ちなみに戦う前 【魂8 力8 探索4 獣の耳（探索+2）　獣の足（力+1　探索+1）　牙（力+2）火玉（火耐性 探索+1）鬼手(力+5)】

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番外編 再会 頭をガツンと揺さぶられる衝撃で目が覚める。一瞬遅れてやってくる額の鈍痛に、俺は呻きながらあたりを見回した。 松明を持った無数の人影に囲まれている。足元には卵ぐらいの石が転がっていて、おそらくそいつらに先程投げつけられたものなのだろう、血がついていた。

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[町]高台からは町が一望できる。《町にいる他のプレイヤーと出会うことができる。勝敗は相談し、勝者は【魂+1】、敗者は死亡【魂-1/勝者の異形(竜尾、鬼腕、強化異形以外)を1つ得る/勝者の異形は減らない】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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[ハンドアウト]気が付くと、君は細い路地を一人で走っている。逃げていたのか追いかけていたのか、思い出すことができない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

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[町]「橋を渡ると元の場所に帰れるんだって」異形の怪物が首を傾ける「けどこの格好で、お母さん、僕のこと分かるかなあ」《君が欲しければ、死と引き換えに【魂-1/異形『獣耳(探索+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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現在　【魂7 力9 探索2 鱗（水耐性、力+1）　獣の足（力+1　探索+1）　牙（力+2）火玉（火耐性 探索+1）鬼手(力+5)】

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[町]大きな両手が君を掴んだ。「ごめんなさい、ごめんなさい」震えた声の怪物が、君の体へ鋭い角の先を沈めてゆく。《力3以上で勝利【魂+1】、力2以下で死亡【魂-1/異形『角(力+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

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[町]鳥居の向こうに、夜へ続く橋がみえる。だが、目に見えない結界があるようだ。只の怪物には、通れない。《魂5以下で異形なし、もしくは力10以上かつ探索4以上のとき、黄昏町からの脱出成功》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547