【刀剣乱舞】「研師のお仕事見学&体験会」審神者主催の刀剣初心者向けイベント、開催しました
どうかと思う表現ですが、刀身の美しさについて疑いようのない現代刀の短刀については「おお…綺麗だなあ…」と思ったんですが、この錆びた鎧通しは「これ、相手を仕留めるための武器や(唐突なエセ関西弁)」という震え声が出るような印象でした。
2015-07-05 23:28:17鎧通しは本当、ああこれは「組み付いちまえばこっちのもん」だな…としみじみ。これ、奥の短刀@現代刀の方が長くて大きいんですが、手前の鎧通しと比べると厚さが段違いでしてな…。 職人さん・専門家のかたの噛み砕いた解説を聞きながら間近で刀を見るって、楽しいですね。#研師のお仕事見学体験会
2015-07-05 23:25:44「組み付いて相手を刺す」ための形をしているのだなと思った、と言うべきでしょうか。目的・用途を考えると形状が決まる、場合によってそこから機能美、美が付随していく…っていいですな~~。せっかくの持ち物なら、きれいだったり格好よかったりするものがいい、って自然な流れの一つだと思います。
2015-07-05 23:35:50研いだらどうなるの?
研ぐ前の状態~研師さんが研いだあとの刀の状態。刀鍛冶さんから研師さんに渡されたときの刀は、私たちが博物館で見る状態とはまるで違う見た目でした。
「研いだら、どうなるんですか?」刀身の白黒はっきりとした境界線は、研師が「刃取り」の工程で描いたもの。「刃文」ではないのですね。私はしばらくの間、刃取りのライン=刃文だと思っていました(;^ω^)(6/15) #研師のお仕事見学体験会 pic.twitter.com/kDKnTgeCbr
2015-07-09 20:03:10「白と黒の刃文がきれいでした!」そ、それは刃文ではなく、刃取りですよ~…!という。
これって意外と、本などではっきり書いていない部分のような気がします。私はしばらく前まで間違えていました。
「刃文って、ぶっちゃけどこのことなんですか?」これ、個人的に「これを聞いたら鼻で笑われてしまうのではなかろうか…」質問の上位3位くらいに食い込む、しかし結構な数の人が初めに思い悩むところではないかと思うんですが、どうでしょうか。
押形(おしがた)とは、こういったもののことです。
砥石の種類いろいろ
砥石は右から左の順に向かって仕上げ用になっていきます。右4個が工業製品でピカピカにする砥石で、左のふたつは天然物で刃の白いモヤモヤ部分を研ぐもの。 #研師のお仕事見学体験会 pic.twitter.com/Xi7vuefN8z
2015-07-06 22:53:27灰色の砥石は内曇(うちぐもり)といって、一丁10万円、高いと30万円くらい。緑っぽい砥石は鳴滝という。採れる山は同じだけれど、採れる層が違う石。 #研師のお仕事見学体験会 pic.twitter.com/ev3Wr5mTkg
2015-07-06 22:54:42先日トーハクで撮ってきた写真の中にこんなのが。内曇とか刃艶とか、昨日教わったことそのまんまだ…! パネルだと「へー」だったことも、実際に携わっている方に生で教わるとあんなに興味深く。p.twipple.jp/0LDM5 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-05 23:50:22目の粗い砥石は人工の石。これで研ぐと鏡になる。もっと細かい、最後の仕上げに使う天然の砥石が内曇(うちぐもり)で、京都でしか採れない。内曇で研ぐと白くなり、波紋が浮き出す。 仕上げ一個前の鳴滝は、同じ山の違う層から採るけど、白くはならない #研師のお仕事見学体験会
2015-07-06 00:04:27研師さんが教える刀剣トリビア
博物館で見る刀に、茎(なかご)=柄の中に入る部分がピカピカな刀が一つも無いのが気になっていて、茎を研ぐ何らか機会・事情は無いのか伺いました。 答)無いそうです。 あの部分の錆は時代を鑑定する材料になる、偽造するのが非常に難しい、というのも理由の一つ。 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-06 00:19:04刀の様々なことに関して、研ぎ師の方が窓口役をされているということを初めて知った。ただ研ぐのではなく、様々な刀に関する掟のようなもの(組み合わせの妙だとかも)を知らねばできないお仕事とのこと。プロフェッショナル。 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-04 19:45:28当方歴ヲタですが特別に日本刀についてガッツリ知識がある訳ではなかったので、刀周辺の小話がすごく興味深く、面白かったです。刀は脆いもので「人を斬っていないから残る」。戦で使ったものは捨てる。斬った時に筋が合ってなかったりで余計な圧がかかると曲がる。 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-06 22:37:46室町とかの刀は柔らかく、江戸の刀は硬い。理由のひとつに、海外の鉄=南蛮鉄が入ってきたことが。 輸入品の鉄を使ってるんだぜ!どうだ!ってステータスになるので、「以南蛮鉄~(南蛮鉄をもって)」と銘が入ってる刀がある。 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-06 00:17:07現職の職人さんだからこそご存じな事(あるいは、もしかすると「本に書くまでもないような」事)、とても興味深かったです。
これ、ものすごく錆びてませんか…!?
長岡さん「千年以上前の刀です」参加者「(白目)」
長「さわっていいよ^^」参加者「(卒倒)」
研師さんのところには、「もう捨てちゃって下さい」と持ち込まれる刀もある。 素人目には錆だらけでどうにもならない物でも、実は深い錆はなく研げば甦ることも。 #研師のお仕事見学体験会
2015-07-06 00:09:21その流れで教えてくださった話が非常に興味深かった。この刀の様に錆だらけでも、研いでみたら赤錆の下に黒い安定した錆の層ができている(下の所) 黒錆は更にその下の鉄を守るので「鉄が自分を守る」と言われると。 #研師のお仕事見学体験会 pic.twitter.com/9JIoIuGGB8
2015-07-06 00:22:49こんな錆びてたらボロボロ崩れるかと思いきや、ボロボロの錆は表面だけで赤錆の下には黒錆の層。茎部分とか、錆びててもボロボロ崩れないのは、中まで腐食しない守る為の黒錆の層ができてるんですね。そういや大昔理科で赤錆と黒錆の違い習った記憶。鉄の不思議(11/15)#研師のお仕事見学体験会
2015-07-05 12:10:37