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自民党議員と百田尚樹氏による、政権に刃向かうメディアへの恫喝について 《山崎雅弘》

表題に関連するツイートをまとめてみました。2015年6月25日に自民党本部で開かれた「勉強会」において、メディアを広告圧力という手法で黙らせる、あるいは沖縄の新聞二紙は絶対潰さなくてはならない、などの「政権に刃向かうメディアへの恫喝」が堂々と検討され、これらの発言を咎める人間はいなかったという事実は、現在も政権のメディアに対する姿勢、ひいては「言論の自由」や「ジャーナリズムの社会的役割」についての無理解を如実に示していると言えます。 自民党議員と百田尚樹氏による「ラフプレー」や「ファウル」は、一時的に反省したふりをして、時間が経てばまた同じことを繰り返すというパターンが多いですが、その理由は「恫喝」や「威圧」は繰り返すことによって効果が蓄積し、相手の心理に及ぼす影響も大きくなることを知っているからです。 続きを読む
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

自分が標的になるのが怖いからか、「暴言や恫喝の何が悪い」と居直る傲慢な人間の側について、茶坊主のようにご機嫌取りをする人間も、昔より増えたように思える。「やっていいことと悪いこと」の区別がつかない、あるいは区別を重視しない、状況の権力関係の序列に身を委ねる人間が、社会に増加した。

2015-06-28 13:54:32
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

傲慢(ごうまん)と怠慢。安保関連法案をめぐってはリスク論議が盛んだ。しかし、異論には耳を貸さず、力で踏みつぶせばいいのだという政治家に、国民の生死がかかった判断を委ねてしまうことこそ、最大のリスクだ(朝日社説、2015年6月27日)bit.ly/1GKnhZw

2015-06-29 13:20:58
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

組織や集団に対して「潰せ」「潰れてほしい」と言うのは、個人に対して「死ね」「死んでほしい」と言うのと同じこと。こういう問題があると思うから直せ、ではなく「俺が気に入らないから存在がこの世から消え去れ」という意味。権力を握る側の人脈に属する人間が、それを公的な場所で堂々と口にする。

2015-06-29 13:23:08
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「百田氏は作家だから」「もう公的立場(公共放送の経営委員)にある人じゃないから」という形式的論理で百田氏をかばう人もいるが、彼は「首相の親友」「首相と同じ政治グループの一員」「首相周辺の政治的主張を自分の持つ知名度を利用して宣伝する広告塔」であり、実質的な公的影響力は持っている。

2015-06-29 13:27:01
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田氏が自民党の勉強会や講演などで行っているのは「根拠のないデマを拡散して自分の政治的主張を広める行為」と「自分の気に入らない人間を誹謗中傷して傷つける行為」だが、形式的思考に囚われた人は「作家だから」「公的立場にないから」何を言ってもいい、という百田氏の詭弁を真に受けてしまう。

2015-06-29 13:28:26
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

花田紀凱「百田さんに『言論の自由』はないのか」(Yahoo)bit.ly/1GGIVwX『WiLL』誌の編集長は「存在価値の全否定」「根拠のないデマで自分の政治的主張を広める行為」「自分の気に入らない人間を誹謗中傷して傷つける行為」を「言論の自由」と強弁している。

2015-06-29 13:36:29
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

作家の百田尚樹氏は28日、大阪府泉大津市で講演し、自民党勉強会での「沖縄の二つの新聞はつぶさないといけない」との自らの発言に触れ、「その時は冗談口調だったが、今はもう本気でつぶれたらいいと思う」と話した(毎日)bit.ly/1KjuuEH 恫喝に恫喝を重ねている。

2015-06-29 15:22:50
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(百田尚樹氏の)講演会を主催した泉大津青年会議所は、報道陣の取材を認めず(スポニチ)bit.ly/1KoWQPr「講演は『今こそ甦れ!日本人の魂と誇り〜戦後70年の節目に真の平和を問う』と題されたもの」政権に従わない新聞を潰す権力の構図が、日本人の魂と誇りなのか。

2015-06-29 15:24:00
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「講師に百田尚樹氏をお迎えし、失われつつある日本人の心の素晴らしさと、利他・人間尊重の揺るぎない信念を持った生き方、日本社会の風潮、帰属意識への忠誠心と使命感、社会貢献する家族を支えることの誇りなどにも焦点を」(泉大津青年会議所)bit.ly/1RKn4Lk

2015-06-29 15:25:26
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

形式でしか物事を考えない大手メディア記者は、首相や閣僚、百田氏のような人間から見れば、赤子の手をひねるように簡単に玩べる。明白な恫喝で圧力をかけた上で「圧力はいけない、それは当然だ」とコメントすれば、形式でしか物事を考えない大手メディア記者は、後者のコメントだけ単純に記事にする。

2015-06-29 15:26:36
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田氏の「真意」が、彼の語る「言葉」にあるとの前提に立ち、彼が口先で嬉々として転がす「心にもない言葉」を書き写して記事にするのが「報道」だと考える記者がいるなら、彼/彼女は欧米の「ジャーナリズム」に触れたことがないのだろうと思う。相手の「宣伝」に加担していることを自覚していない。

2015-06-29 15:27:58
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

虫を足で踏んでブチブチ潰しながら「殺生はいけません、絶対だめです」と言う男がいる時、言葉と行動の両方を対比させて「彼は言うこととやることが違う」と伝えるのが「報道」「ジャーナリズム」だが、形式でしか物事を考えない記者は「殺生はいけません、絶対だめです、が彼の真意だ」と記事にする。

2015-06-29 15:29:22
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田氏も大阪市長も、自分の語る言葉が威圧的・恫喝的な「暴言」であればあるほど、メディアが食いついて喜ぶことを熟知しているが、暴言の内容を形式で伝達するのは、無料で相手の政治宣伝に協力しているのと同じ。暴言を取り巻く「全体の構図」の分析が無いなら「報道」「ジャーナリズム」ではない。

2015-06-29 15:31:01
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

今の地方紙には「単なるコメント伝達」ではない、分析を伴った「報道」「ジャーナリズム」があると思うが、朝日や毎日にはかなり少ないと思う。分析という知的行為を「記者の政治的意図の介在」と錯覚して、それを入れない「単なるコメント伝達」が「政治的中立」だと捉える、筋違いの潔癖主義なのか。

2015-06-29 15:32:31
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

大手メディアが、政治問題の分析という知的行為を「記者の政治的意図の介在」と解釈して、それを入れずに「単なるコメント伝達」が「政治的中立」だという形式で、実質的な「事なかれ主義」の保身を粉飾するなら、今現在進行中の「政治的変化」は減速せず、さらに加速する。行き先は歴史が教えている。

2015-06-29 15:33:59
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

神奈川新聞社説を執筆した報道部次長兼論説委員の石橋学さん「報道を含めて民主主義のあり方がなめられている。自民党の議員は発言をおかしいとも思っていない。普通でないことが起きていると伝えるために、普通ではない対応(前日公開)をした」(朝日)bit.ly/1R0NVaR

2015-06-30 13:21:00
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

「政府がメディアの報道体制に介入する時、その根底に不都合な真実が覆い隠されているときがある。百田尚樹氏の『沖縄の新聞はつぶさんといかん』発言。真につぶしたいものは何なのか、つぶすことにより誰から何を奪おうとしているのか」(沖縄タイムス)bit.ly/1R0OelW

2015-06-30 13:22:48
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

在京6紙を比べると、毎日、朝日、東京の3紙が27日朝刊で1面トップと社会面に記事を載せ、社説でも自民党を厳しく批判した(毎日)bit.ly/1Jt4IiP「産経は社説を載せなかった」百田尚樹氏は産経新聞によく登場する。 pic.twitter.com/nRU8BdF8cD

2015-06-30 13:24:05
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田尚樹氏がFBで釈明「私的な集まりの軽口にすぎない」「報道陣がガラス越しに盗み聞き」(産経)bit.ly/1LDUdth 産経新聞は、曽野綾子氏のアパルトヘイト肯定コラムの時と同様、百田氏の責任のがれに協力している。 pic.twitter.com/J8rDYjmTLe

2015-06-30 13:26:48
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

ある新聞社が、別の新聞社を「潰さなくてはならない」と発言した人物をここまで擁護するのは、前者の新聞社もまた、後者を「潰したい」と考えているからだろう。自らを権力監視の「ジャーナリズム」ではなく「国家のために政治戦を戦う戦士」と理解する新聞は、政府に刃向かう新聞を潰す手助けをする。

2015-06-30 13:28:32
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

首相が奥さんに謝ったことが一度も無いという奥さんの話を前に紹介したが、百田尚樹氏も曽野綾子氏も、自分の暴言が社会的な問題になっても一切非を認めず、撤回も謝罪もせず、逆に責任をメディアに転嫁する。首相の周辺にはこんな人間しかいないのか。 pic.twitter.com/wYElLbwJFD

2015-06-30 13:30:00
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山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田尚樹氏と曽野綾子氏は、いわゆる「作家タブー」で出版界が批判を手控えるという面でも共通している。人を理不尽に傷つけるような暴言や暴論を吐いても、自社で出している本の売れ行きに影響が出ることを恐れて、厳しく批判しない。それがわかっているから、彼や彼女はますます図に乗り傲慢になる。

2015-06-30 13:31:14
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田尚樹「テレビやラジオの発言なら言い訳は通用しないが、飲み屋でしゃべっているようなもの」(毎日)bit.ly/1fXkvd0 自民党本部での国会議員の勉強会を「テレビやラジオ以下の飲み屋レベル」と嘯き、自分の非を一切認めない。自民党の議員は屈辱だと思わないのか。

2015-06-30 13:35:14
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

(続き)「飲み屋では何でも言う。『あいつ殺したろうか』って、これ殺人未遂(になるのか)」自民党本部での国会議員の勉強会で「あいつ殺したろうか」と言えば、当然政治的な問題になり自民党は批判される。なぜなら自民党本部は飲み屋ではないから。この種の詭弁を、新聞記者は馬鹿正直に伝達する。

2015-06-30 13:36:24
山崎 雅弘 @mas__yamazaki

百田氏は最初の恫喝発言について「盗み聞きを記事にした、卑劣だ」と形式的に非難する一方、全く同じ内容の恫喝発言を福岡や大阪の講演で繰り返し「本気だ」と念押しして恫喝の効果を強めている。「本気だ」「冗談だ」「本気だ」と記者を愚弄しながら「潰す」「潰れろ」という破壊的な言葉を繰り返す。

2015-06-30 13:37:37