東シナ海ガス田開発って実態はこういうことらしい。
- reservologic
- 36218
- 30
- 61
- 120
すみません。先日はありがとうございました。御説の「日本にとって輸送が不可能に近く無意味な資源が、パイプラインで輸送できる中国では有用」が何を指すのか、ご教示いただければと思いました。 @BB45_Colorado
2015-07-25 22:28:01@hirougaya はい、これは東シナ海ガス田の事で、中国沿岸部とこのガス田の間は、水深の比較的浅い大陸棚中間部の為にパイプラインで結合できます。実際に中国海洋石油はそうしています。これは、海洋資源開発に不可欠なもので、これを実現した中国とメジャーは優秀と思います。
2015-07-25 22:47:05@hirougaya 一方で、日本側は、水深が深く、沖縄方面、九州方面ともにパイプラインでの結合は不可能とされています。故に、仮に採掘してもその場で液化してタンカー輸送せねばならず、これはただでさえ採掘コストの高い海洋資源にとって経済性を全く失わせます。
2015-07-25 22:48:51なるほど。まったくその通りですね。東シナ海のガス田開発のために海軍力増強という安倍政権と「右派」の主張はおかしいなあとずっと思っていました。@BB45_Colorado
2015-07-25 22:51:03@hirougaya 海洋資源は、陸上の資源より採掘コストは当然割高で、北海油田やアラスカ海洋油田共にオイルショックで原油高になったからこそ開発できたのですが、それもパイプラインでの輸送で実現しています。原油より価格の低い天然ガスを洋上液化+船輸送はで、実用価値がないです。
2015-07-25 22:51:47@hirougaya 以前、帝石に日本側鉱区のライセンスをしたときに、洋上液化プラントの実用化をすれば日本に運べるという説が流れましたが、そんな事を言っている時点で、採掘の可能性は無しと分かったようなものです。
2015-07-25 22:53:50@hirougaya ですので、日本側鉱区の実用可能性は、中国側のリグに短距離のパイプラインを引いて、そこから中国に売る他無いといえます。鉱床が日本側に豊富とされますので、この手は使えるかもしれません。
2015-07-25 22:55:54@hirougaya 一方、どうも中国海洋石油による開発自体が失敗という可能性もあり、その場合は、日本側の鉱床から中国にパイプラインで運んで売るというのも消えます。何しろ、日本側の方が水深が深く、それだけコストアップにつながります。それに東シナ海には凄い台風が来ます。
2015-07-25 22:57:25不思議だったのは、中国と東シナ海のガス田開発で摩擦という話はずいぶん昔から(10年くらい?)話題になっているのに、日本政府が目立ったアプローチをした話を聞かないことです。原発事故処理などという「オウンゴール」で時間を浪費したことも、もちろんあります @BB45_Colorado
2015-07-25 22:57:40@hirougaya この東シナ海ガス田開発は、石油純輸入国となった時に将来を深刻にとらえた中国政府と、メジャーとなる野心を持つ中国海洋石油との思惑が一致したがゆえに進められた経緯があって、日本とのいざこざと、シェールガス革命が重なって、中国政府は及び腰という見方もあります。
2015-07-25 23:01:32@hirougaya 実際、シェールガス革命のお陰で、対日、対韓LNGスポット価格(FOBより多くいろいろ含めている輸入原価)が7ドル台という状況になっており、これがたとえ10ドル程度に上がっても、東シナ海ガス田のガスが競争力を持てるのか強い疑問があります。
2015-07-25 23:03:51@hirougaya 帝石が試掘すらしなかった事であそこのガス田がどの程度の価値かははっきりしています。昨日、米国U社OBの奥村さんがツイートで教えてくれましたが、ユノカルが撤退したとき、件の鉱床の埋蔵量は、石油が日本の消費量一週間分、ガスが25日分しか評価できなかったそうです。
2015-07-25 23:09:18まとめの中で言及されている奥村氏のツイートはこれですね→twitter.com/mokumura/statu…「東シナ海ガス田開発って実態はこういうことらしい。」 togetter.com/li/852391#c205…
2015-07-26 11:25:39全くその通りで、自分の居た米U社は東シナ海で、開発した油・ガス田を中国海洋石油総公司に売り払った。中国海洋石油の年報に記載された東シナ海の原油埋蔵量は2000万バレルで日本の消費量の1週間分 ガスの埋蔵量303Bcfで日本の消費量の25日分@BB45_Colorado
2015-07-23 22:33:09@hirougaya 噂は聞いていましたが、笑うしかないです。 中国海洋石油はゴミを掴んだ可能性すらあります。
2015-07-25 23:09:50@hirougaya 東シナ海ガス田開発が本格化したのは2003年ですね。ユノカルとシェルに中国海洋石油との合弁での採掘権を与えています。04年にはユノカルもシェルも撤退しました。ただ、中国海洋石油の技術取得は大きなものがあり、その後、単独開発しています。
2015-07-25 23:21:23