岡田育さんの『マッドマックスFR』の感想　フュリオサの『Do you remember me ?』について

谷川文屋 @tanikawa_bunya

二村さんのこの記事、私はすごく腑に落ちたけどなぁ。すごく叩かれているみたいね。 elle.co.jp/culture/featur…

谷川文屋 @tanikawa_bunya

フュリオサが将軍の地位にいるのは最初から疑問だったし、ラストの「私を覚えてる？」の台詞も違和感があった。 けれど、ジョーと恋愛関係にあった、というのなら納得できたんだよね。だって、子産み女や母乳係だとか、女性があんまりひどい扱いを受けてる中で、フュリオサだけは制限がない。(続く)

谷川文屋 @tanikawa_bunya

フュリオサは子供が出来ない身体だった →イモータン・ジョーとしては許せない →けど恋愛感情はある →子産み女に堕とすのは嫌だ →だったらウォーボーイズにしよう →地位を与えて部下に守らせよう！ こんな感じだったんじゃないかなぁ。 (続く)

谷川文屋 @tanikawa_bunya

年老いた妻を(閉じ込めているにしろ)快適な生活をさせていたことからも、それは想像できる。気がする。

谷川文屋 @tanikawa_bunya

創作アカウント的なことを言うと、「家族」はイモータン・ジョーにとってのキーワードなんじゃないか、と思う。

谷川文屋 @tanikawa_bunya

こうして解釈について本気で喧嘩できるくらい引き込まれる、というところまで、この映画の魅力なんだろうなと思いました。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

（承前）私が「アーロン×ナミに萌えてしまう」と言うと、大抵の人は男性向18禁同人誌など想像して「最低の鬼畜ですね！」と返してくるんだけど、ちょっと違ってな。ナミは幼いうちに陵辱されたとは思うんだが、ある時点で「こいつ肉便器にするより海図書かせたほうが使えるな」となったわけでしょ。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）ナミもナミで、使い捨て肉便器になるより航海士のほうが生き延びられる確率高いと思って表面上は従いつつ技術提供することに決めたわけでしょ。私が萌えるのは「いずれ必ず自分の寝首を掻く女」を手元に置いて大事にする、しかも愛人でなく専門職の幹部として、っていう、そのボス像なんだよね。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）それで、ひとたび幹部となると、ナミの「女」としての価値が仲間内で欲望の対象になるのはマズいから、たぶんそんなにひどい扱いは受けなかったのだと思う。掠奪してきた女にはひどいことしてもナミは無事、みたいな。でなければ彼女もあの「色仕掛け」スキルをあんなに有効利用できないっつーか。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）お色気ムンムンを演じられるのは彼女がアーロン配下で「女」としての尊厳を踏みにじられてなかったから、というふうに読める。一方のロビンは元来がインテリなのに「16歳です、何でもします」ウリで生きてきたわけで、自由を得た今はハニートラップとか仕掛けない。そこは触れんでやってほしい。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）……でまぁ、ワンピはさておき、イモータンジョーの手元に最初にフュリオサという「資源」が届けられたときも、まずは「女」として搾取されたのだろう、その後「こりゃ軍人にしたほうが使いであるわ」となったのだろうと。そして彼女だけが、男と違ってその全部を「過去」にせず、忘れてなかった。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）それで私、アーロン×ナミの間に過去（恋情はさておき！）肉体関係と苛烈な愛憎があった前提で、解放されてよかったね、と思うのだけどもさ……「いやいやいや、来たのがたまたまルフィだからいいけど、もっと性悪かつ鬼畜な海賊だったらナミさんまた略取されるだけよね！？」って話なのよ、アレ。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）あれ、もし万が一ルフィがもっと鬼畜だったら、それを知らずに「助けて……」と泣きついちゃったら、ナミさん以前の繰り返しでさらにひどい目に遭うだけだからね。毎回そこが納得いかんのよあの漫画は。一方フュリオサは、どんな男が紛れこもうが自分で逃亡と復讐の車を走らせられるのが良かった。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）ああいう立場の女幹部が、ボスの男を裏切ると、「今までの恩を忘れやがって」「在任期間中は優遇されていい目を見てたはずだろう」と非難する輩が必ず出て来るのだけども。「いい目」って何だよ、と思うわけだよ。屈辱的な肉体関係と、組織内の共依存と、それと世に言う恋情とは、まったく別物だ。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）ワンピだと私はワニ×ニコも大好きで、いずれ殺し合う仲だと互いに自覚しつつも、利害関係の一致により仮面夫婦的に行動を共にしている束の間、彼らは互いに信頼や愛着に似たものが芽生えたりもしたと思うのよ。そこに滾るのよ。でもそれは絆される恋情じゃなく、もっとやおいっぽい何かなんだよ。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）……みたいな文脈においてなら私だってイモータンジョー×フュリオサなる「カップリング」、アリですよ。乗算記号が適切かはわからないけど、こういうヒリヒリした激情を拳にのせてぶつかり合う男女物の二次創作は、好物ですよ。でも、それは月９ドラマに描かれるような「恋愛感情」とは全然違う。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）「今まで長年されてきたこと、私は全部、覚えている。あんたはどう？　私が初めて砦に来た日のこと、覚えている？　忘れてたでしょう、かつて私が誰だったか、ここではないどこから来たか、感情を殺して大隊長として働きながら本当は何を考えていたか、あんたは、想定するのを怠ってたでしょう？」

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）「私は、私たちは、忘れない。なぜなら、モノではないから。最近の砦の運営、あんたは上出来と思ってたでしょう、でも私たちは決してそんなふうに考えない。なぜなら私たちは部品ではなく、人間だから。そんなことも、忘れてたの？」という「Do you remember me?」に聞こえた。

岡田育🍥『我は、おばさん』 @okadaic

続）イモータンジョーとフュリオサが直近まで相思相愛の寵愛関係にあったという説には、私は異論を唱えたいけども、あの映画以降、ズブズブの人間関係に油断しきって酷い仕打ちを続けてきたダメ恋人と別れるときなど「Do you remember me?」を引用するのは、アリなのでは。と思う。

田村 @Y_TAMU2Y

最近観た映画で断トツ 何回でも観たい #MadMaxFuryRoad pic.twitter.com/XDfvATGGvt

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