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論文博士制度と大学の意義について

 練習がてらと言うことで調子に乗って @pharmacy721 さんと自分( @skasuga )との、論文博士制度についてのつぶやきをまとめてみました。
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KASUGA, Sho @skasuga

…こういう議論は10年以上前からあるけどねぇ。結局「国際化」なんてされなかったし、されるべきであるかどうかすら疑問である。 / 博士号を取ろう! | ニュース | 楠見研究室 京都大学 物質-細胞統合システム拠点(アイセムス) 楠見グル… http://htn.to/QEM48P

2010-12-30 16:11:18
KASUGA, Sho @skasuga

専攻によって博士の充足率や企業求人の状況ははだいぶ違うので、一概には言えないと思いますが、比較的「工学部」は他の学部に比べて有利という印象。でもバイオ系はどうなのかなぁ…。 http://htn.to/QEM48P

2010-12-30 16:15:35
KASUGA, Sho @skasuga

あと、これは単なるいちゃもんですが、ロールモデルとして挙げられているのがジャック・ウェルチという時点ですっごくいや。 http://htn.to/QEM48P

2010-12-30 16:16:29
じょんすみ @pharmacy721

論博があるなら後で取ればいいRT @skasuga: …こういう議論は10年以上前からあるけどねぇ。結局「国際化」なんてされなかったし、されるべきであるかどうかすら疑問である。 / 博士号を取ろう! | ニュース | 楠見研究室 京都大学 http://htn.to/QEM48P

2010-12-30 23:05:30
KASUGA, Sho @skasuga

論博にするには仕事で研究をするか、余暇でするか(その場合必要な資源をどう調達するか)、分野にもよるでしょうが、ちょっと特殊ケースですね。 RT @pharmacy721: 論博があるなら後で取ればいい http://htn.to/QEM48P

2010-12-31 00:42:24
KASUGA, Sho @skasuga

あと、制度自体廃止という議論は以前からありますので、数年スパンであれば兎も角、学部学生の将来設計に組み込むのはリスクが大きいかもしれません。 @pharmacy721

2010-12-31 00:43:14
KASUGA, Sho @skasuga

まぁ、長期の人生設計におけるリスクのない選択肢なんて殆ど絶滅危惧種でありましょうが…。

2010-12-31 00:46:43
じょんすみ @pharmacy721

@skasuga 製薬系の研究は論博多いですし、必要なら社会人ドクターでとりますよ 私のような課程博士に疑問を感じます

2010-12-31 22:28:44
KASUGA, Sho @skasuga

メーカーと一体化して研究が進むような分野はそれが可能なわけです。ただ、そういう分野ばかりでもない、と。 RT @pharmacy721: @skasuga 製薬系の研究は論博多いですし、必要なら社会人ドクターでとりますよ私のような課程博士に疑問を感じます

2010-12-31 22:32:14
KASUGA, Sho @skasuga

それと、これは製薬などでは深刻な問題だと思いますが、大学の役割として一定程度私企業から距離をとった「客観的な」研究ができるべきだという側面もあり、論博ばかりになるのはその面でも問題です。@pharmacy721

2010-12-31 22:33:59
じょんすみ @pharmacy721

課程博士の学生が卓越した層以外の就職が難しいこと、修士から入社して社会人ドクター、論博でドクターをとる方が経済的に非常に有利であること、現在の指導教官には論博が多い。学生の私の年収は30万、それで授業料も必要です。 経済的に厳しく、それが報われるのか疑問です。@skasuga

2011-01-02 01:54:36
KASUGA, Sho @skasuga

3つの問題がありますね。まず、博士の就職が難しいというのは、日本の経済構造や社会体制の問題で、しかしこれは徐々に代わっていかなければ日本の経済そのものが時代遅れになってしまっていて、今後の復興はあり得ない、というのが大まかに合意されているところですね。@pharmacy721

2011-01-02 18:07:24
KASUGA, Sho @skasuga

今後、日本社会の構造が変わるかどうか、変わらなかったときにそもそも経済がどうなるか、というのが論点になりますが、とりあえずここでは大きすぎるのでいったん置きます。@pharmacy721

2011-01-02 18:08:13
KASUGA, Sho @skasuga

博士課程(およびポスドクやオーバードクター)の学生の経済的苦境の問題は、一種のワーキング・プア問題で、これはたぶんフリーターや日雇い派遣の問題と同根で、生活の権利とか、Living Wage の問題として論じる必要があります。これはどの分野にも共通の… @pharmacy721

2011-01-02 18:12:09
KASUGA, Sho @skasuga

問題ですから、論文博士が可能な分野とそうでない分野を分けて議論してもしかたないかと思っています。@pharmacy721

2011-01-02 18:12:46
KASUGA, Sho @skasuga

最後に「企業で研究しながら博論を取得した人より(比較の問題として)経済的に不利」ということについてですが、これが年収や生涯賃金の問題だとすれば、別にそれは(大学にとって)重要な課題ではないように思います。@pharmacy721

2011-01-02 18:14:02
KASUGA, Sho @skasuga

もちろん、大学院で取得したスキルを利用して、経済的に成功する学生がいることはよいことかもしれませんが、大学院の教育はべつに学生を経済的に成功させるためにあるわけではありません。もしそうであれば…@pharmacy721

2011-01-02 18:15:33
KASUGA, Sho @skasuga

それこそ株式会社大学として、学生の自己負担で学位を取得できるコースを造るべきと言うことになりますが、多くの場合その授業料は極めて高額で、普通の市民が払えない規模のものになるでしょう。@pharmacy721

2011-01-02 18:16:31
KASUGA, Sho @skasuga

現在、世界中で大学は「公共財」としてみなされているのであり、そこで学習した人が増えることは(個々の個人ではなく)社会全体をよりよくする、という理念で設置されています。故にこそ経費のすべてないし一部が公費でまかなわれるわけです。@pharmacy721

2011-01-02 18:17:46
KASUGA, Sho @skasuga

また、このとき「大学の公共性」にとって最も重要なのは「学問の自由」であり、これは企業や国家ではなく、個々の研究者の良心と好奇心のみが研究テーマを決められる、ということです。競争的資金の比率が増えるにしたがって、この理念は多少揺らいでいますが、@pharmacy721

2011-01-02 18:19:12
KASUGA, Sho @skasuga

一応、研究者の事故裁量で増やせる資金の比率を揺り戻させるべきだという議論もあり、この理念は決して死んでしまったわけではありません。また、国や企業の「暴走」(水俣病が一つの例ですが)を防ぐためにも、この理念は大変重要です。@pharmacy721

2011-01-02 18:20:26
KASUGA, Sho @skasuga

そのため、少なくとも学位取得者のマジョリティは企業やなんらかのミッションをトップダウンで規定された研究機関ではなく、「自由な研究」が行える大学の出身である必要があり、またその自由は最大限維持される必要があります。@pharmacy721

2011-01-02 18:21:22
KASUGA, Sho @skasuga

一方で、そうした「大学」での活動が経済的インセンティヴに過度に支配されることは好ましくなく、また大学の研究や教育は私的な利益(学生の経済的繁栄のためを含む)のためではない、という建前は維持される必要があります。@pharmacy721

2011-01-02 18:22:51
KASUGA, Sho @skasuga

従って、少なくとも学士号取得後について(出産などの)キャリアパスと絡めたときに、日本の大学制度が深刻な問題を抱えていることは主張される必要がありますが、一般に高給である企業研究者と比較しての年収や生涯賃金の議論はあまり意味がないと思っています。@pharmacy721

2011-01-02 18:24:12
じょんすみ @pharmacy721

@skasuga 少なくとも学士号取得後について一般に高給である企業研究者になれる可能性は低く、また慣れたとしても同じ年の修士卒比べて収入が少なく奨学金とうい借金を返すために苦労する人は多く、就職自体に苦労する人が多いのです。 http://bit.ly/hdaP2J

2011-01-03 20:30:13
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