安土城の入場料を自ら徴収する信長

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四式戦闘機 @ki84type4

信長のエピソードは色々あるが、一番訳が分からんのは安土城見学の話だ。信長は安土城の御殿を自分のみならず諸大名の家臣にまで見学させたのだが、その際一人百文の見学料を取り、しかも自分で入り口の横に立って見学料を徴収したのだそうだ。何を考えてこんなことしたんだろう第六天魔王。

2015-08-29 13:40:51
四式戦闘機 @ki84type4

しかも「諸大名及び家臣」だけでなく、町民百姓相手にまでが対象だったとかいう話もある。自分の城の自慢をしたかったのか威信を示したかったのかは分からない。拝観料を取るのもまあ、何か変わったことをシたかったのかもしれない。しかしそれを何故自分で受け取るんだ信長。

2015-08-29 13:43:54
四式戦闘機 @ki84type4

要は自分で建てたテーマパークのモギリを自分でやっているのだ。一体何があったんだろう。

2015-08-29 13:44:46
四式戦闘機 @ki84type4

さっきの話、信長公記をひっくり返すと確かに記述がある。天正10年の正月の出仕の際、信長は側近の堀秀政・長谷川秀一を通じて「今度の出仕には大名小名を問わず礼銭百文ずつ持ってこい」と通知している。で、出仕をして安土城の御殿を見学する際の信長がそれを受け取ったらしい。

2015-08-29 13:50:29
四式戦闘機 @ki84type4

原文にはこうある。「御台所の口へ伺候候へと上意にて、御厩の口に立たせられ、十疋宛、御礼銭、忝くも、信長公の直に御手にとらせられ、御後ろへなげさせられ…」訳すと「(御殿見学の後)御台所の方へ挨拶に来るようにと指示があり、信長は厩の入り口に立って礼銭を直接受け取り、後ろへ投げていた」

2015-08-29 13:54:38
四式戦闘機 @ki84type4

信長は礼銭を受け取る端から後ろに投げていたらしい。客は多数いたのだろうから、受け取って片付ける暇などなかったのだろう。ますますこの人が何を考えてこんな事をしたのかがよくわからない。

2015-08-29 13:56:21
四式戦闘機 @ki84type4

間違いないのは、別にお金が欲しくてやった訳ではないということだ。正月の出仕ともなると莫大な献上物が黙っていても積み上げられる。百文ぽっちの小銭など誤差にもならない。お金が欲しかったのではなく、「みんなが礼銭を持ってきて自分がそれを受け取る」という行為自体が目的だったのだろう。

2015-08-29 13:59:11
四式戦闘機 @ki84type4

惜しいことに太田牛一はその時信長がどんな表情をしていたのかは書き残していない。能面のような無表情で見学料を受け取っては後ろに投げていたのか、あるいはにこにこ愛想を振りまきながら受け取っていたのか。どっちにしても面白いが。

2015-08-29 14:05:36