【小柳春一郎教授著「原子力損害賠償制度の成立と展開」とCSCと我妻栄氏】中所克博先生のツイートまとめ(2015.8:29作成)

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弁護士中所克博 @K_Nakajo

獨協大学法学部教授である小柳春一郎教授から,「原子力損害賠償制度の成立と展開」(日本評論社)をお送りいただいた。一度もお会いしたことがなく,私のようなつまらない弁護士に貴重なご著書をお送りいただき,とても恐縮している。(つづく)

2015-08-29 23:03:53
弁護士中所克博 @K_Nakajo

お送りいただいたご趣旨は,「お前,これを読んでもっと勉強せよ!」ということだと思った。著者から著作を頂戴した場合,内心興味がないときは”積ん読”にしてしまうことが多い(自白)。だが,小柳先生から頂戴した著書はそうはしない。ワクワクしながら,すでに読み始めている。(つづく)

2015-08-29 23:06:14
弁護士中所克博 @K_Nakajo

福島第一原子力発電所事故が起きた。我が国はCSC(原子力損害の補完的な補償に関する条約)に署名した。いまから原賠法が動く。その準備が水面下で着々と進められている。動く方向を議論するとき,原賠法が立法された当時の背景事情や経過等の理解が不可欠である。(つづく)

2015-08-29 23:10:25
弁護士中所克博 @K_Nakajo

まだ読み始めたばかりだが,小柳教授の著書は,原賠法立法時の一次資料にあたり,その背景や立法経過などを整理し,分析したのち,最後に不法行為法と原賠法について纏めておられる。わたしも一次資料のごく一部を眺めたことがあり,分析が必要だと思ったものの,逃亡してしまった(つづく)。

2015-08-29 23:14:26
弁護士中所克博 @K_Nakajo

小柳教授の著書のはしがきを読んだだけで,全身に鳥肌が立った。原賠法の立法に関与したかの我妻栄(東大名誉教授)は,原賠法の立法資料を後進のために保存していたそうだ。誰かがその玉手箱を開き,当時を知り,そして原賠法の将来を考えるための材料として。(つづく)

2015-08-29 23:17:42
弁護士中所克博 @K_Nakajo

小柳教授の著書の”はしがき”を引用させていただく。我妻栄のメッセージである。「私が死んだ後に,誰かその方面に興味を持つ後進の学者が,これを整理して,『我妻文書』などと呼び,公にする日があるかもしれない,などと考えたこともあった。・・・(つづく)

2015-08-29 23:19:57
弁護士中所克博 @K_Nakajo

・・・しかし,翻って考えると,何も私の死を待つ必要はあるまい。生きている間に,公表するかどうかは別にしても,整理しておくだけの意味はありそうだと考えるようになった。」(つづく)

2015-08-29 23:22:28
弁護士中所克博 @K_Nakajo

(我妻栄「身辺雑記 人事法案」受理スト186号(1969年9月15日)37頁,後に,同『法律随想』(有斐閣,1963年)118頁) 小柳先生の連絡先を調べ,まずはお礼状を出そう。そして頂戴した著書を読み耽ろう。そして自分のアタマで考えてみよう。そして著書をお訪ねしたい。

2015-08-29 23:25:20
弁護士中所克博 @K_Nakajo

原賠法の特徴である「責任集中」や「(原子力事業者の)無限責任」などの制度。更に16条と17条の捉え方。これらを理解し,方向性を考え,意見を形成して表明するには,一度原点に立ち返り,それを理解することが必要だと痛感した。近く原賠法の議論が水面に顔を出すので,うかうかしていられない。

2015-08-29 23:29:49