羊君主と白き民Ⅱ～歌う魔法師～

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy わざとらしく驚く様子に不信感が募る。 『人の身分を勘で当てたと言いはる手合いは、酒場で酔っていないと言いはる酔っ払い以上に信用なりませんよ？』 先の大戦時。 行動を共にしていた師、ニヤグローダの言葉が頭を過ぎる。 ……そんな相手に。

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy 自分の持っている情報を渡していいのだろうか？ 迷っているとまた羊と目が合う。澄んだ水晶のような瞳。何を考えているのかはわからない。 しかし。このライ……ライ……。 ……詩人のにいちゃんを信用しているのだけはわかった。

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy 「……お前らが信じてるなら、悪人って訳じゃなさそうっすね」 「メェェ」 問いかけに答えた思う鳴き声に確信を貰い。 意を決して口を開いた。 「実は俺も今その嵐について調べてたところっす。なんでも、色々なところで異常災害があったり、家が倒壊してるそうっす」

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy 知っていることを告げて、少し間をおき。 「やり口は確かに虫っぽいっすけど、イナゴにしては無差別過ぎるし、アリにしては大雑把過ぎなんすよね……」→

よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@xP__Px 少し考えた後、口を開く。 「ふむふむ……まあここじゃ話しにくいしね。一旦僕たちの宿に来ないかい？ここじゃ落ち着いて話もできない」⇒

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy 「メェェェ」 「メェェ」 詩人のにいちゃんに続くように来いよ来いよと声を上げる白い塊達。 「ベッ……メェェェェ！｣ ……今、ベッって噛んだ。 羊が噛んでヤケクソ気味にメェェェって鳴きなおした。 それに思わず吹き出してしまい。

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy なんだか勘ぐっていた自分が馬鹿らしくなってしまった。 「誰が聞いてるかわからないっすもんね。いいっすよ詩人のにいちゃん。案内頼むっす」→

よ鹿🍅 @yoshikacrazy

@xP__Px 魔法についての知識がある人が見れば、これは召喚された投影体であることは分かるだろう。 「ここが僕達の宿だよ」⇒

†ラザニヤさん🍊A6P3† @xP__Px

@yoshikacrazy 「メェェ」 「あぁ、クモの串焼きはもうないっすよ」 「メェェ」 「そんな催促されても無いものはないっす。あとは……ハチの子パンだけっすね」 「メェェェェ！！」 「ダメっすよダメ！ これは俺のっす！」 なんて羊に絡まれているといつの間にか到着していた。